Blue tears...小雪

 

 

- 2005年03月10日(木)

昨日の入院予定日を遅らせ今日、やっとなんとか入院したと父から報告の電話。

昨夜は何が起こるか不安で(何が起こっても不思議じゃない非常事態)
2階の部屋から足がおぼつかない兄を下ろし1階のリビングにお布団を引き
1時間ごとに母と交代で熱を測り氷を変えたと。

救急車を呼んで病院まで搬送を頼もうかと思ったと。
しかし兄が嫌がった為、今朝、父の運転で行ったこと。
熱は急性転換による何らかの合併症併発を起こしているということも。

すでに輸血と抗がん剤投与。
今出来うる必要最大限の治療をされているらしい。

去年以上に兄本人と家族皆、もうひとつ光の見えない病魔と闘う日々が再開してしまった。
何がしてあげられる?
何て声かけたらいい?

十分頑張っているのにそれ以上、今「頑張って」って?
言えない。

「何かあったらすぐに電話するから。」
そう言って切れた電話。
何も無くて電話なんか鳴らないでいて。





小雪。



...

Shift + CapsLock.  - 2005年03月09日(水)

さぁさぁ今日もメールとみんなの日記拝見しませうとわくわくしながらPCに向かったのに
いきなりパスワード入力でつまずく私。なんで、なんで?
誰のしわざ??君か?
昨日、あなたの環境に勝手にログインしてヤフオのウォッチを見たのが気に障ったの?
だって君がいけないのよ?君だけがプレミアム会員でまた色々買おうと知らない間に企んでいるから。
ウォッチリストには「新品!ハイビジョン対応HDD/DVDレコーダ」。ほらほら予感した通り。
やっぱ本気なんだ?すでに買う気満々なのがウォッチの数だけ伝わってきたよ。
ちょっとちょっと。HDDもDVDプレーヤーもうち、ありましたよね?
ハイビジョン録画は出来ないけどプラズマ買うまでは全然問題無かったはず。
しかも今のHDD最後に使ったのいつでしたっけ!?えぇ!?帰宅後の夫に聞きよった。
ダーリンは欲しいとなったら調べあげる(一体いつお調べに?)そしてウンチクともっともらしい必要性を。

「君は一日家にいて見放題ですよね?僕は週末オンリー。つまんない。」は?子供か?
「映画好きじゃん?ほらBS、WOWOWも面白いのやってる。レンタルしなくても何度でも見れるよ?最高画質で。」
はいはい。ふーーん、ま、それは嬉しいし有り難いけど。
「あーー、夜中やってたクラッシク最高。癒されるなぁ、眠れる。そうそう、君こそ見れば?」
え?いつからクラッシックにご興味を?聞きたいなら音大目指した私のピアノ生ライブお聞かせしますよ?
全然信じてくれないけどホント凄いんですよ、ワタクシのピアノテクは。あー、ピアノが欲しくなってきた。。。
違う違う。話が飛んだ。
先々週一緒にヤフオで検討していたAVボードがどんなデザインだったかって確かめたくなっただけ。
それは君のウォッチに入れてたでしょ?だから君のパスワードでログインしちゃったの。
勝手に君の環境に入った事、確かにごめん。やだよね、そういう行為は。自分がされたら君の100倍は怒ると思う。
それは反省した。したけど何?なんでログイン出来ない?
叩いて出てくる文字は…

「Caps Lockがオンになったままです…」…(´・_・)ん? 何のこっちゃ。
色々なキーを叩いたけど応答無し。仕方ないからダーリンにSOSのメール。

       「あのー。パソ、Caps Lockがオンになったまま。offって?」

 15秒後  「Shift + CapsLock. 前にも教えた。」 (゜o゜;;ギク! そうだった。
  5秒後  「あぃ。」(TT)送信。

かくして無事にログイン。別にダーリンのしわざでも何でもなく。
その後、自分の無知さに切れてこう送った。

       「今夜は寝てるから起こさないで下さい。夕飯は温めて。彼女のライブ行きたかった。そんな普通でちっぽけな希望と遊びも自由に出来ないんだ、私は。」
  
そう、浅はかな逆ギレの何モノでも無い。
だけど君からのメール。「教えた」じゃなく「教えたよ」って優しく送って欲しかったの。
たった一言の語尾の違いでアップダウンするワガママな私の心。
明日彼女のコンサート、君は「一人じゃさみしいだろ?」って言ったけど私一人ででもいいから行きたかった。

違う。違う。どれも違う。
このところずっと君の帰宅が遅い。朝8時に出て23時半帰宅。もうここ1ヶ月余りずっとそう。
その間ずっとひとり、ひとり、ひとり。 一人は嫌いじゃないけれど。
仕事が忙しくて大変だってわかってる。わかってるの。だから何も言わずに黙って君の帰りを待つけれど。
だけど高画質のどんな甘い映画だろうとこの心を体を抱きしめてはくれない。そうでしょ?
ずっと話していたい夜も 触れていたい夜もある。

そう。今夜はね、どうしようもなく寂しさが溢れて仕方なかったの、私。


らしくないねと笑ってよ。笑って抱き寄せて。
そしたら私、黙ってあなたの胸におでこを寄せるから。






小雪。

改めまして。来てくれてありがとう。
「Shift + CapsLock」さえ無知な小雪です。忘れちゃってただけ(苦笑)
ここを見られてる事、照れくさかったり戸惑ったり色々不思議な感覚。
短いけど貴重な時間。
子供になったり大人になったり妻だったり女だったり、ワガママで甘い時間。
これからもまた、ゆっくりひっそりこっそり書いていけたらって。
カウンター300に心から感謝を込めて。。。


     「Many thanks」

え?数を気にしてるのかって?
全然と言ったら嘘になるけど数には関心ないんです。



    














...

やぶれかぶれ。 - 2005年03月08日(火)

そして火曜の憂鬱。

誰とも話したくない。
誰にも会いたくない。

なのに通院日。なのにカウンセリング。

話?
複雑に絡まった毛糸みたいなココロをどう話す?

行ける。行けない。
    行けない。行ける。
         行ける。行けない。
             イケナイ…イケル…

出るまであと1時間半。
どうする?どうしたらいい?
誰もいない。ひとりぼっち。白いため息ばかりが散らかってる。

ああ もう ヤブレカブレ。







小雪。




...

残された時間。 - 2005年03月07日(月)

慢性骨髄性白血病から急性転換。肺炎併発そして無菌室と人口呼吸器。
全然ドラマティックなんかじゃなくただ静かで淡々とした病室。
医師をはじめ家族誰もがもう終わりかと諦めの予感に駆られた状態を克服し
驚異的な回復と奇跡的な運命に恵まれ退院を果たした兄。

しかしそれは神様のくれた兄とそして家族へのプレゼントだったようだ。
今年に入ってからほぼまた慢性期の小康状態が続き再度移植への意欲も出てきた矢先の先週末。
電話で兄の急性転換をまた知らされた。
本人の希望を考慮して即日入院は避け、あさって再入院すると。

たまたま知った私からかけた実家への電話。
しかもそれは実家から届けられて来た退院を喜ぶ「お見舞いお礼」の品への返礼だったのに。
本来なら笑い話みたいに流せる電話のはずが…。
受話器の向こうの母の声はあの時よりも沈んでいた。
医師からは去年よりも厳しい状況だと言われたらしい。
厳しいって?
もう命が悪くなる一方の時間だけだって事。
それが兄の人生の残された時間。

知らされた途端急に胸がざわざわして言い様の無い気分に。
急遽しまってあった安定剤を喉へ流し込む。
兄とは幼い頃から色々確執を持った仲だ。
だけどいなくなったら?このままで終わるなんて嫌。

退院祝いもまだ贈ってなかった。
ワガママな兄はブランド物のパジャマをリクエストしてきてたのを無視して。
「また入院するかもしれないからさぁ、オレ。」っていつもノリで。
冗談半分で聞き流してたのに本当になってしまった。しかもこんなにも早く。
心の準備が無い。

いわゆる「余命」は宣告されてない。わからない。両親は聞いてるのかも…。

また面会という形での再会になる。ああ、情けないよ自分が。
なんてちっぽけな事にこだわってたのかって。
色々な事が急に思い出されて苦しい。

お願い。まだ行かないで。
お願い。まだ連れて行かないで下さい。








小雪。









 










...

刹那のため息。 - 2005年03月06日(日)

甘えられる事 甘えられもしない事
頼られる事  頼られもしない事
どっちがシアワセなんだろ? 

あなたと知り合ってからため息の青さは深まるばかり。
関わらなければ左右されずに自分の足元だけを見つめてまっすぐ立っていられる?
関わってもらえなければ今度は寂しいと嘆く?
どっちも本当だと思うけど。

例えばあなたからメールが届いた日。
私は、いつもの駐車場で注意不足から車のバンパーを凹ます自損事故を起こした。
それぐらいあなたの安否が不安でいっぱいで揺らいでいた。
なのにあなたからはそれっきりなんの音沙汰も無し。
時々ふいに寄こすメールはいつもそう。そして不安になる。心配したのは私の勝手だと?
そう。あなたへの心配と想いは所詮私の勝手な驕りなのだ。大きなエゴでしかない。
だから心配も自己責任の元でじゃなきゃ。自分が崩れるだけ。

嫌ならいつだって切れる関係。
切り札はいつだって私が持っているはず。
何の為の心配?誰の為?
毎度毎度、私の心配など届いてやしない。いつだってそう。必死に選んだ言葉だけが空回り。
だからもう「優しいお言葉メール」は送らないって決めた。
放置ではなく見守るという形に。
 
それでもあなたからの思いはいつだって受け止めるし、受け止めたいと思う。
これからもどれだけ心配させられたって裏切られたってかまわないの。
もうずっと前から見返りなど期待してない私だから。
むしろあなたに関しては甘えられる存在でいられればと願うやっかいなエゴイスト。
バカだねぇって笑われたっていい。
理由?
私はやっぱりあなたが好きだから。それだけ。







小雪。





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女優。 - 2005年03月01日(火)

彼女が逝ってもう一週間目の朝だ。
真夜中。ディスプレイに飛び込んで来たニュースに私は大きく揺れた。

「自殺。」 
「うつ病が原因か?」
「現場には家族に綴ったとされる彼女自らの血の遺書が…」

そんな。そんな。なんて悲しいニュース。
正直彼女の事はこのニュースを見るまで全く知る由もない私だったけど
壮絶さを語る終わり方とその理由は余りにショックだった。
トピックを頼りに見つけてはじめて見るその人は若くて美しい女優。
見た目など関係無い。作り笑顔なら私だって負けやしないだろう。
だけど どんな悩みを?どんな闇を心に抱えたまま?なぜ誰も気づいてあげられなかった?
真相はまだ謎とされている。
きっと誰も本当の理由など見つけられやしないだろう。
だってそうした心は彼女しか知らなくて そしてその彼女はもういない。
だけどだけど。
病が原因ならと思うと他人事とは流せない程この一週間は気持ちが沈み今も沈んでいる。

今朝、メディアは全く別のニュースに溢れている。流れている。だから嫌いだ。
でもそれが世の中。
だけど私は流されない。
流されるもんかと必死にとどまりもせず流れもせず今日もここに。

今日はこれから病院。
外は3月に入ったとは思えないほど寒い。治るのだと信じてなきゃ出てなどけない。
心はこんなにも沈んでるけど信じたい気持ちがまだある。
だから私は私が行かなければ「始まらない場所」へ…。
そんなあなたの世界の「コトバ」に背を押されて行ってきます。
ありがとう。









小雪。

亡くなられた彼女の心が星になり夜空でこの俗世で叶えられなかった夢
ひとりぼっちのまま逝ってしまわれた心が
少しでもひとつでも安らぎ微笑んでますように。輝きますように。







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