日常のかけら
◇気を付けてね。足元すくわれないように◇
へいへい、ご忠告ありがとうよ。 一体、俺を何だと思ってやがんだ? そりゃ、ふらふらしてっけどよ、一応尊いご身分なんだぞ。 ま、人様に言えない時点で、アウトだけどよ。
…ったく、腹ぁ立つなぁ…
アイツだって人様に言えねぇ仕事してんだろうが。 それもあの年で、ベテラン。 その上、有名人。 相棒はすこぶる美人。 でも、男。
…うちのの方が美人だ。
俺は、美人はおねえちゃんの方が絶対、見てても、触ってもいいと思うんだケドよ。 あ、うちの美人は綺麗で腕が立って、頭良い上に真面目で、儚げで、放っておけないんだけど、切れるとめちゃくちゃおっかねぇ。 それも魅力のうち。
そのうちの美人が立てた計画に抜かりがあるわけねぇのに、言ってくれるぜ。 お前こそ足元すくわれねえようにしろってんだよ。
(悟 浄/Gaze)
色んなセリフで30題 01:「気をつけてね。足元すくわれないように」/配布先:エソラゴト
2010年09月30日(木)
◇さて、どんなのがいいですか?◇
もうすぐ十五夜ですね。 今年のお月見団子は何がいいでしょう? 去年、挑戦した色とりどりのお団子が好評だったので、今年もそうしましょうか? 抹茶、栗、サツマイモ、紫イモ、小豆、白餡は勿論ですが、柿も良いかもしれませんね。 あ、リンゴとか、ミカンとか…色々考えるのは楽しいです。 勿論、三蔵様の好物のおはぎは忘れずに作りますから、そんな怪しいものを作る算段をしている風に見ないで下さいね。 では、悟空の希望を聞いて、とりどり月見団子に致しますね。
(笙玄)
2010年09月15日(水)
◇もう九月なのに…◇
「暑い…」
そう呟いて見上げた空は雲一つ無い痛い程の青空。 三蔵はこの暑い中、着飾って行列組んで出掛けてる。
「…生きてるかな、さんぞ」
三蔵は暑いのが苦手みたいで、暇な時は大雄宝殿の石床で昼寝をしてる。 確かに、本堂は天井が高くて、薄暗くて、ひんやりとした空気に包まれているし、風通しもいいから思った以上に涼しいけど、最高僧が床に寝そべってていいのかなって、思う。 でも、本当に冷たくて、涼しいから俺もつい、三蔵と一緒に寝転んで昼寝をして一緒に笙玄に怒られる。
今日みたいに暑い日に、綺麗に着飾って出掛けるなんて正気の沙汰じゃないって、三蔵が怒ってた。 だから、断るとか、行かないとか、笙玄と言い合いしてた。
「結局、行くんだよな、三蔵は」
結果がわかってても、一応は抵抗してあわよくば行かなくていいようにと、思ってたりするんだ。 でも、負けちゃうのが三蔵。 それでも、本当に嫌なら笙玄が何と言おうと逃げ出すから、今回はそんなに嫌じゃないんだと思ってるんだ。 ただ、暑いのが嫌なんだよな、きっと…。 俺もそうだし。
ホント、もう九月なのに秋はまだまだ遠いよな。 どうぞ三蔵が生きて帰ってきますように
(悟空)
2010年09月07日(火)
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