りえるの日記

2005年05月26日(木) エミール・ガレ

エミール・ガレ展は、行って良かった。
美しいものを愛でるのはいい。
植物、昆虫等自然に存在するものを
ガラスで表現する素晴らしさ。
ボードレールの「悪の華」、ヴィクトル・ユゴーに影響をうけ
彼らの言葉を花器に刻んである。
両作品とも、まだ未読なので、次回候補が増える。
嬉しい悲鳴なのだろうか。
展覧会の会期もおわるから、大盛況。
日本では、エミール・ガレは人気がある。
分かりやすい美しさだからか。

ディケンズ「ディヴィッド・コパフィールド」読了。
コパフィールドとともに、辛かったこと、悲しかったこと
愛した人、幸せだったこと、様々な記憶とともに
一緒に人生を歩む。
全5巻を読みすすめ、何度も泣きそうになる。
最後は号泣。

次はアナトール・フランス「シルヴェストル・ボナールの罪」
千一夜物語2巻か迷う。
週末にアナトール・フランスを読んで、千一夜にしようかな。



2005年05月19日(木) ダンテ

「さようなら さようなら ハリウッド」

ウッディ・アレン作品
王道のワンパターン。
精神科医に通い、洪水のような会話。
口喧嘩しながらも、愛し合う。
見終わった後に、ほんわか幸せ感が残る。

この映画の宣伝を、爆笑問題の太田光がしていた。
映画人きどりのコメントがどうも好きになれない。
最近の笑いのキレも駄目だと思う。

本屋に行って、色々本を読んでいると、
どうしてもダンテ「神曲」平川訳 河出書房 を読みたくなって
注文した。
訳も素晴らしいし、挿絵もすごく綺麗。
抜粋の絵画もいい。
フランス旅行で、ロダン美術館に行くし、
南仏のレ・ボーも「神曲」の地獄谷のイメージらしい。
今度こそ、「神曲」を読むいい機会だと思って購入。

展覧会で、私にとってビックニュース。
なんと、レオノール・フィニの展覧会が大丸梅田ミュージアムで
8月末から9月11日に開催される。
嬉しい。画集もないし、すごく残念だったから
夏が待ち遠しい。





2005年05月15日(日) 好調

フランス語は、なかなか好調で
全部、通じた。
お疲れ様のビールを飲みたい気分。
まだまだ初級なので、次へのステップアップの
勉強法を探さなければ。

「猟人日記」
スコットランド、グラスゴーが舞台。
岩肌が湿ったような川の水の流れは独特の風景。
この映画も、暗く澱んだこわれそうな情愛がいい。
スコットランドはケルトが住む町という反面
労働者階級の貧しい過去が垣間見られる。

作家志望のジョー(ユアン・マクレガー)の
冷徹な静かな演技に惹きつけられる。

女性の水死体。
絡みつくスリップの水。
彼女の背中にジョーが手をあて、謎が始まる。



2005年05月11日(水) 2,3日まとめて

電車でディケンズ「デヴィット・コパーフィールド」を読んでいると
人の心に涙が何度もでそうになる。
ほんの10分程の大切な時間。

日経に、高橋源一郎氏「半歩遅れの読書術」で、
ゴダール「映画史」が紹介されていた。
これは、映画云々より、ゴダールの語りがいいらしい。
小説や書き物に行き詰った時、この本を手にとると
考えがまとまると。
また、欲しい本が1冊増える。
ゴダール映画史は奥村昭夫訳を絶賛してあった。
また、立ち読みしてみよう。

今週のフランス語は、いよいよ中国デモ問題と
中国、韓国の移住者について。
事実の羅列ではなく、自分の考えをまとめるのは難しい。
ちょうど、アエラが中国特集だったので、買ってみる。

中国問題よりも、「女の38度線」失敗しない越え方
こちらの記事だと、すぐ頭に入る。
38歳すぎると、女性ホルモンが少なくなり、
暗い未来が待っているという内容。
不安をあおる。
ホルモンが少なくなるかわりに、知識と感性をつみかさねて
プラスマイナスゼロになるかな。

仕事帰りにシネリーブル「コーヒー&シガレット」を見る。
前半、熟睡。
10作ほどのオムニバス。
カフェでの意味のない会話。
肌にあうかあわないかで意見が分かれる作品なんだろう。



2005年05月03日(火) 読書

ヴァレリー・ラルボー「幼なごころ」読了

景色を綴る言葉が美しい。
階段に隅でこっそり物思いに耽っているような子供たち。
言葉の選択がにくい。

「豪奢と静寂に満ちている大都会」

この言葉に触れられただけでも収穫だ。

いよいよディケンズを読み始める

ディビット・コパフィールドの伝記にすぐのめりこみ始める
面白い。
人生のメリーゴランド。
楽しいこと、悲しいこと、触れ合う人々。
どんな苦労話も、冷静に語るコパフィールド。

教訓くさくなく、なぜか明るい気分になる小説だ。



2005年05月01日(日) 2本立て

楽しみにしていた映画2本立て。

「愛の神、エロス」

音楽がいい。「トーク・トゥ・ハー」音楽のカエターノ・ヴェローゾ

ウォン・カーウァイ「若き仕立て屋の恋」The Hand
この作品が一番好き。

高級娼婦コン・リーは妖艶だ。
絹、シースルー、体の線を美しく、上品に強調するドレス。
それを仕立てる若い職人。
彼の手が彼女の体を全て覚えている。
触覚の記憶。

「バッド・エデュケーション」

アルモドバル監督。
男同士の情愛。
謎解きをしながら、それぞれの愛が進行し、歯車が崩れる。
色の使い方が好きだ。
フィルム・ノアールの世界。
アルモドバル監督は素晴らしい。
映画の出来が他の作品とは違うオーラを感じる






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