りえるの日記

2004年08月31日(火) 300円の異空間

曲の仕上げ方が分からないので、ラフマニノフのOp3No2を聴いてみる。
中間部分が早すぎて、動揺。
最初は、強弱をはっきりと分け、ソフトな音。
最初から音を鳴らしすぎると、後半の音を出すのが大変だ。弦きれそう。
強い音を耳障りにならない綺麗な音を出すのは、難しい。

帰りにふらーと本屋へ。
スターバックスで珈琲を飲むと、集中力が増し、
また、本屋で盛り上がってしまう。
数冊の中のお楽しみは、「サロメ」ワイルド
岩波だけど、表紙のデザインがいい。
赤と黒で情熱がほとばしる炎を連想させられる。
挿絵がビアズレーだし、なんとも贅沢な1冊。
それで360円なんて。安い。
同じことを「春琴抄」谷崎でも思った。
素晴らしい作品を300円代で体感できる。
数時間が異空間になる瞬間だ。

「カーサ・エスペランサ」
個性的な女優を使っているのに、もったいない。
それぞれの女性の過去や環境をもう少し描写してあればいいのに。
金ぴかスーツを着た男性の星占いの番組と宝くじの当選の番組をかぶせていたのが面白かった。全てが絵空事だ。





2004年08月30日(月) 行間の余韻

台風の為、フランス語は休んだ。
フランス語の響きで好きな言葉は
Histoire(ヒストワール)最後のまるーく響くところが、余韻がある。
美しい過去を想像させられる。
フランス語初心者なので、強引に映画のセリフを覚えている。
今日は、「Mの物語」Histoire de marie et Julien
エマニュエルベアール主演の映画だ。
偶然出会ったときのセリフ
Je pense a vous.souvent,depuis un an.あなたのことを考えていたの。
                   1年まえからよく
Moi aussi,chanque instant, 僕もだ。あの夜以来、いつも。
depuis cette soiree.
Il y a longtemps.           随分前ね。 

男女の会話の、どこにでもありそうな短い会話だが、行間に二人の思いが
ひしひしと感じられる。彼の顔を見かけ、
Je ne pouvais plus bouger. 私一歩も動けなかったわ
こんな言葉を浴びせかけれた男性は、とろけてしまうだろう。

この1連のセリフを、職場の階段を降りながら、ブツブツと
呟いていた。

朝の音楽:ジェーンバーキン 囁くような歌声。
              本当は「8人の女たち」のサントラを
              聴きたかったが行方不明。
                
 



2004年08月29日(日) 課題

昨日のピアノの演奏会は素晴らしかった。
アマチュアだから、完璧な演奏ではないけど、
ピアノが好きだという気持ちが伝わってくる。
今回の私の課題は、完全燃焼できる演奏をすることだ。
よく考えてみると、いつも中途半端で、演奏した後に
やってやったいう気持ちを随分長い間味わってない。
次回に向けて、頑張ろう。

「Reterner」の金城武を見る。
黒のタートル、黒の革コート。かっこよすぎる。
そういえば、おすぎが
「とにかく金城武が素敵!」と、言っていたような気がする。
納得。

カマンベールチーズをきり、15分ほどだし
口のに入れると、まろやかな味が口いっぱいに広がる。
ワインの味を引き立ててくれる。

以前、デュラスの映画で、
20歳年下の恋人に
「知的な男は、料理もセックスもうまいものよ」
と言っていた。

分かる気がする。どちらも想像力が必要なのだ。





2004年08月27日(金) うっかり

ピアノサークルの演奏会の日程を勘違いしていた。
日曜かと思っていたら、明日だった。
あぶない、あぶない。
今回は、
モーツアルトソナタK.457第一楽章、ショパンエチュードOp25.Nr.2
モーツアルトは何度弾いても自分の音にならない。
凍てつく白の硬質な音をだしたい。
エチュードは、5度の開きの音に自分の気持ちものせていき、
何度も山をつくっていく。力を抜くことが大切だ。

「世界悪女物語」澁澤龍彦
どろどろとした血が広がる。一気に読み終わりそう。

江戸川乱歩の解説を読んでいると、「罪と罰」のことが書いてあった。
今年の私の目標は新潮のドストエフスキーを全部読むだった。
「永遠の夫」「悪霊」が未読なので読まないとね。
「カラマーゾフの兄弟」を超える作品はないだろうな。

ダンテ「神曲」も今年中には読みたい。(平川訳で)
そして、念願のパリのロダン美術館に訪れて、
ロダン、カミーユクローデルの魂が入った
大理石の美しさに触れたい。



2004年08月26日(木) 無花果

無花果が安くでまわるのを首を長くして待っていた。
干無花果、無花果パン好きな私は、生の無花果に
サラミを巻いて前菜にするのを楽しみにしていた。
今日で2度目だが、ほどほどのおいしさ。
それぞれ単独に食べた方がおいしいようだ。
料理の調子が悪いときは、他のメニューも振るわない。
パイ生地シートを買って、グラタンの上にのせてみる。
簡単料理にしようと思い、オーブンで焼かず、トースターで焼く。
表面だけこげて、中が生。大失敗。

料理がうまくできないと、不機嫌になる。
だらだらと飲み続ける。
半分、眠りながら「ヴェニスに死す」読了。
映画は原作に忠実だったと思う。
タッジオの彫刻のような美しさは見事に表現されている。

なぜヴェニスに行くかまでの導入部が長い。
導入部さえ、クリアできれば、おもしろい。
波止場で若者にまざった、老人の描写が気持ち悪くていい。
若ぶった老人の醜悪な仕草が、朽ち果てる最後の死を予感させられる。

老いることは、病なのだろうか。



2004年08月25日(水) 音を聞こう

出勤前にピアノを弾く。
今日はいい音がでた。
ラフマニノフ前奏曲op3No2を久しぶりに弾いてみる。
ロシアの冬の大地を思わせるドラマティックな曲だ。
自分の気持ちだけ前にいきすぎて、音を聞くのをすぐ忘れてしまう。
悪い癖だ。

そうこうしているうちに、出勤時間になり
愛車の自転車にまたがり、華麗な切り替えさばきで
猛スピードで駅に到着。
そして、すぐ本を開く。
「ヴェニスに死す」だ。
美少年と初めて出会うシーンはどのような言葉で表現してあるのだろう。

最近の朝の音楽は、
「ドン・ジョヴァンニ」モーツアルトのオペラ
男性のアルトの声が素敵。

少し、夜、涼しくなると、ワインがおいしくなってきた。
いい季節がきた。わくわくする。




2004年08月24日(火) 退屈な映画

「華氏911」退屈だ。

「誰も知らない」を見に行った方が良かった。

夕方から一気に気分が盛り下がる。





2004年08月23日(月) 雨だ

靴がぬれて気持ち悪い。

百貨店のトイレのパウダールームに行くと
夜のデート前の女性でいっぱいだ。
しかし、カーラーを頭に5、6個つけて、真剣にメークしている姿は
こわい。ここは家か!最後の締めは、ハードスプレーで
カチカチにかためていた。
顔をどうしても見たかったが、小心者の私は、視界にいれるだけで
精一杯だった。
ペディキュアを塗って乾かしている女の子もいた。
夜7時前のパウダールームは、女の戦場だ。

今日の本
「トニオ・クレーゲル」トーマス・マン
退廃的でおもしろい。

「幸福とは、愛されることではない。
愛されるとは、嫌悪をまじえた虚栄心の満足にすぎぬ。
幸福とは愛することであり、また、時たま愛の対象へ少しばかり
おぼつかなくも近づいていく機会をとらえることである。」

トニオ・クレーゲルの毎日はなんてメランコリックなんだ。

就寝前の本

江戸川乱歩全集第1巻

短編なので、寝る前にちょうどいい。




2004年08月22日(日) 筋肉は進化する

澁澤龍彦「偏愛的作家論」
電車の中で、集中して読む。
三島由紀夫、泉鏡花等。
三島由紀夫がラディゲを崇拝していたのは有名だが
ジャンコクトーも愛読していたとは知らなかった。
マルチといわれるコクトーを少し馬鹿にして、今まで
一度も読んだことないが、今度ためしてみよう。
作家のエッセーは、自分の知らない世界を広げてくれるので
時々読むとおもしろい。

明日の電車のお供は何の本にしよう。
トーマス・マン「ベニスに死す」
オスカー・ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」
今日の夜の気分による。

ピアノの練習は、ハノンの後、ショパンのエチュードで
左手、右手の練習をしたあと、
モーツアルト、ラフマニノフと弾くと、少し指の動きがよくなった。
人間の筋肉の構造は不思議だ。
鍛えれば鍛えるほど進化する。
ピアノ演奏は、一見優雅にみえるが、実は
マッチョな楽器なのだ。

明日のフランス語のレッスンは、久しぶりだ。
またたどたどしいフランス語で、打ちのめされるであろう。




2004年08月17日(火) フランス人はおバカ?

ぼくセザール10歳半1m39cm
 
前半は子供がウイットにとんでおもしろい。
後半少しだれる。
セザールが夢でおならをして回りのものを吹き飛ばしてしまうシーン。
気障なフランス人もこんなおバカなことで笑うんだ。
セザール太りすぎ。

今日の本

「高野聖」泉鏡花

軟体動物のヌメッとした気持ち悪さ。
エロティシズムがぞくぞくする。
泉鏡花が描く女性は、人間を動物にかえるぐらいの力がある
魔性を秘めている。



2004年08月14日(土) 打ち止め

夏休みの映画打ち止め

レイトショーに行く

「リヴ・フォーエバー」
個人的にレイトショーのどんよりとした雰囲気好き。
お酒を少し飲んでほろ酔い気分でふらふらと席につく。

オアシス、ブラー等、自分の年代とはずれているけど、
楽しめた。サントラ買おうかな。

待ち時間本
「スクリーンの夢魔」澁澤龍彦
ブニュエルの映画、コクトーが気になる。
カトリーヌドヌーブの波うつ金髪の中に顔をうずめると
脂臭い野生の香りがしそうだ書いてあった。分かる気がする。
つんとした美人の脂臭い香りが、艶かしい。



2004年08月13日(金) 姿勢のいい女

ジャズライブを聴きに行く

大坂昌彦(ドラム)、竹下清志(ピアノ)
このコンビは素晴らしい。
大坂さんのドラムには竹下さんのピアノでなければ物足りない。
神がかりな竹下さんのピアノは、薬でもしているのでは
ないのかと思えるほどだ。
ライブで近くの席の男女二人連れの女性の姿勢がすごくよかった
全然崩れない。
最初は、好印象って思ったけど、あまりにも崩れないのも
肩がこる。割り箸の袋を箸置きに折りたたんであったのも、なんだかなー。



2004年08月12日(木) ハイペース

今週は、夏休みだし、ハイペースで映画館に通っている

「スパイダーマン」をみる。
全然怖くない悪役には少し笑ってしまう。
楽しめた。
が、私の体質はいつの間にハリウッドではなくなったのだろう。
鳥肌がたたない。
私の年間ベストテン映画も、観客動員数多くないし
それに、私が買った服もなぜか、いつもバーゲンまで残っている。

王道から、思いっきりカーブしている毎日だ。



2004年08月11日(水) トスカーナの休日

トスカーナの休日

ダイアン・レイン。
ここ最近売れてる。
ダイアン・レインは美しいが、少しヒステリックなシーンは嫌い。
地中海の太陽と、イタリアの飾らない風土が心地いい
イタリア語をならいたくなった。

今日の本

泉鏡花「春昼 春昼後刻」
登場する女性の匂い立つような美しさ
美と静けさの結晶だ。

「どんなに潮に乱れただろう。渚の砂は崩しても積る
くぼめば たまる 音もせぬ
ただ美しい骨がでる
貝の色は、日の紅 渚の雪 波の緑」



2004年08月03日(火) ドリーマーズ

ベルトルッチ監督「ドリーマーズ」
ミニシアター系は、いいか悪いかすぐに判断しがたい。
多分、映像がずーと頭にうずまくものは、自分の好きな作品なのだろう。
女性の体が少し下品でいやらしい。
退廃的雰囲気を少しもりあげるのかもしれない。
エロティシズムな映画だ。
エロティシズムという言葉は便利だと思う。
芸術全ての行為を許されてしまう。

今日の本

「幸福な王子」オスカー・ワイルド
哀しい話がたくさんある。
色彩美が素晴らしい。決して人生の教訓本ではない。


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