Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2010年06月27日(日)  6月はとにかく、かまいまくりました。

ああくそ。なんで今14時40分なんだ。下北沢に14時着の予定でいたのに。家を出たのが14時だもんな。

今日は下北沢でインディーズのイベントがあるのだ。昼から夜まで、ライヴハウス8店で、40バンド以上が出る。下北沢で小規模なサマソニをやっていると思えばわかりやすい。チケットは4,000円。
そして15時半には、神聖かまってちゃんが出る。

最初はきのぴーに、このイベントに一緒に行こうと誘われた。が、ひたすらかまってちゃん狙いである私につきあわせるのも悪いと思い、別々に行くことにした。
そしたら、3日前にうちに来た時にかまってちゃんにはまったえみちゃんが一緒に行きたいと言った。しかしチケットが完売。
結局なんだかんだで一人で来た。
友だちのライヴを除けば、ライヴに一人で来るのは初めてかも。
友だちのライヴなら、行けば友だちがいるわけで。つまり、自分一人でライヴというものを体験するのが初めてということになる。

チケットをリストバンドに交換。小規模サマソニなだけあって、リストバンドが紙製だ。
かまってちゃんの出るライヴハウスに行ってみたら、既にずらりと並んでいる。・・・ああ、やっぱり前のバンドから入っているべきだった。(いや、その筈だったんだけど)
ようやく入場してみたら、既に相当の人数が入っているものの、ワンマンでないので客に隙間がある。そこをすいすいと縫って、の子寄りの前から3、4番目につける。

かまってちゃん登場。WOWOWのイベントの時と同じように、自ら出てきて長々とセッティングをし、なんとリハまでする。2曲も。
たしかに力は抜いているものの、これはもう普通にライヴなのでは。曲は「昔のポップソング」と「白いたまご」で、前者は初めて聴いたし、後者もライヴではレアだと思う。
そこでいったんハケるが、何の為にハケるのか全くわからない。の子だけがステージに残り、えんえんと喋り続ける。今日のの子はデフォルトの子ともいうべき格好で、髪はそのままで、例の緑のサングラスを頭に上げ、白い襟付きの長袖の上に赤い長袖。
1曲め(実質3曲め)は「いくつになったら」。
2曲めが、私の観た6/11に初めてライヴでやったという「ねこらじ」。あの日聴いて以来、しばらくこの曲にはまりっぱなしだった私は、今日はもう一緒に歌える。ねこらじー、さぶかるちゃー♪
続いて「自分らしく」、「美ちなる方へ」、「ちりとり」でおしまい。あっという間の5曲。(実質7曲)
今日の演奏は、間奏などはまるで普通のロックバンドのようにかっこよかったのでびっくりしたw
しかしなんだか今日のセットリストは、妙に前向きな雰囲気のまとめだという気がする。前向きでいけなくはないけど。「学校に行きたくない」のような負のエネルギーに満ちた曲は、今は気合が入れづらいんだろうか?なんて思ってしまう。

ライヴハウスを出て、すぐに紙製のリストバンドをむしり取る。かまってちゃん以外に興味はない。
出たところに革製品の専門店があった。ふと入り、革のブレスレットをふたつ買う。ひとつはベルト式で、私の手首にはでか過ぎたので穴をもう一個穿ってもらい、その場でつける。意図したわけではないが、ちゃちな紙のリストバンドが立派な革にかわった。

かまってちゃんを聴きつつ、18時帰宅。
次は本当のサマソニまで、かまってちゃんのライヴはない。



2010年06月26日(土)  Where does the answer lie?

5月のTOEICの結果が郵送されてくる。前日午前1時まで9時間半飲み続けて受けた試験の結果だ。点数だけは5日前にネットで確認済。前回より5点下がって925点だが。リスニングは初の満点。
・・・ということはリーディングがガタ落ちということで。(465点→430点)
正直、リスニング満点より、リーディングのこの落ち方にがっかり。
・・・やっぱり。やっぱり眼だわ。一日に10時間もPCに向かってりゃ、そりゃ眼も悪くなるって。もう2年も前からTOEICのたびに、問題用紙がまぶしいわ、しょっちゅう読み間違えるわ、長文内で答のある箇所が見つからないわ、さんざんだもの。

今日来た採点の内訳を見ると。リーディングの文法は全問正解だ。なのに、長文中の情報を見つけて解く問題が83点とかなり低い。やはり、「見つけ」られないのだ。(ちなみに3月のTOEICは、会場が薄暗くて私の目にはやさしかったので、「情報を見つける」問題も全問正解)
・・・あきらめたわ。TOEIC専用の眼鏡をつくろう。
昨年11月に眼科に行った時は、左1.5、右0.9で異常なしだから、裸眼のままがいいと諭されたのだが。両方の視力のズレが原因で、ピントが合わないのだ。もう医者がなんと言おうと眼鏡をつくる。
そして次回TOEICに再挑戦する時には、もう言い訳はきかないから。高得点取るしかないでしょ。

19時15分にYB(g)から電話。今から新宿まで来いと言う。「えええ〜」といやがってみせたがきかないので、顔だけ洗って、すっぴんで出かける。お夕飯を済ませたばかりでハラがかなり重いし(一昨日の下剤の余波で、食べると苦しいのだ)、すんごく蒸し暑いし、小雨が降ってきたし。
着いたらDUG(ジャズ喫茶)に連れて行かれる。「ここ、20年前によく来てたよ」と言ったら、「俺もだ」と言われる。へえ〜。
チンザノ・エクストラドライをもらう。20年前には、アイスティーと、サンドイッチかミートソーススパゲティをよく食べていた。
更にもう一件コーヒーを飲みに行く。帰りに駅構内の花屋を通りかかった時、YBがガーベラを10本花束にしてくれた。ガーベラは私の好きな花で、名刺にも画像を使っている。ツボをおさえてるなあ・・・と思ったが。一番安かったから選んだのかもしれないw

Where does the answer lie? (答えのある箇所が探せません)  *Spirits in the Material World / Police (1981) の歌詞。



2010年06月24日(木)  That we have just allowed half an hour to get in, do it, and get out

9時起き。まずシャワーを浴びる。

病院に電話。昨夜、説明書の「当日朝に水で薄めた下剤Aを飲み」という部分に一縷の救いを見出したのだ。前夜に飲むのと同じ下剤だから、同じ量の水だとは思うが、しかし量を明記していない。
訊いてみたら、やはりコップ3〜5杯が望ましいが、無理そうなら、その次に飲む下剤B(水500ml)に混ぜてもいいとのこと。
・・・おお。600ml減った。やった。助かった。

下剤Bは、ポカリスエットのような味がついていた。おかげで「水」という意識がなくなり、随分とラクに飲める。

12時半にえみちゃんが来てくれる。神聖かまってちゃんを聴きたいというえみちゃん。聴かせたらあっという間にはまった。的確に反応するのが嬉しくて次々聴かせる。えみちゃんに紅茶を出して、自分は横でポカリ(風味の下剤)を飲む。
2時間がかりの1.8リットルは驚くほどすんなり飲めた。えみちゃんとかまってちゃんのおかげだ。このふたつが並んだら、緊張するのは難しいからね。

病院へ15分前に到着し、18時半から検査。
検査着に着替え、ベッドに横向きに寝かされる。左腕に鎮静剤を打たれる。麻酔はなし。右腕に布状のものを巻かれ、「電気を流しますから、おさえていて下さい」と言われる。何のことかわからずとにかく左手でおさえる。
検査開始。
あら?
あららら。坐薬を入れるほうがまだ違和感があるというくらいに、抵抗感がない。
医者が下手だと、空気が入ってしまって辛いらしい。さらに私のように卵巣の手術をしていると、癒着のせいで内視鏡検査の際に痛むことも多いと聞く。だが、全く痛くも苦しくもない。
目の前にでかいスクリーンがあって、うつくしく空っぽになった私の腸の内部が映っている。うえええ。出来れば見たくないんですけど。説明してくれなくていいから、勝手に検査してほしいんですが。
「はい、ここにポリープがありました。切除します」
にゃ?と思った瞬間、眼前のスクリーン上で、生まれたての細長いエイリアンみたいなものが、はじかれたようにポリープに襲いかかってがしっと噛みいた。腸壁がぐいーんと引っ張られて、ポリープがぶちっと切れる。同時に、右腕に巻いた布にびりっと電気が走る。痛くはないが、びっくりして「うわ」と声が出る。

―――あっという間に終了。
一人あたりの時間が30分なのだが、検査自体はずっと短かった。

仕切られたスペースで、横になって休めと言われる。1分ほどじっとしてみたが、どうも休む必要を感じない。起きて着替えてみる。全く普通の体調だ。そのまま待合室に戻る。

しばらくして医者に呼ばれ、説明を受ける。感じのいい先生だ。この病院で、たった一人で全部の検査をこなしているらしい。
ネットの口コミ評判が他から抜きん出ていたので選んだのだが、噂にたがわぬ名医だったようだ。
「とてもラクに検査して頂いて、有難うございました」と頭を下げる。

えみちゃんと御茶ノ水まで歩いて行き、カフェレストランへ。今日は勿論何も食べていないし、昨日・一昨日も、二日合せて一食ぶんくらいしか取っていないが。
いきなりコースディナーを食。たっぷりのサラダとパスタ。ポットのコーヒーと、厚切りのキャラメルバナナパイを堪能。

えみちゃんと別れて22時半帰宅。
長い一日だった。疲れた。でも、ほっとした。
取ったポリープの細胞検査結果は7/4に出るとのことだが。もう切っちゃったんだから大丈夫だろう。うん。
何だかもうすっかり安心している。

That we have just allowed half an hour to get in, do it, and get out (入れて処置して出てくるまでに30分しかない)  *There Goes A Tenner / Kate Bush (1982) の歌詞。



2010年06月23日(水)  Watch me while I drown

授業の合間に近所のスーパーで、エビアン水を3.5リットル買ってくる。
病院からの指示はこうだ。「前夜にコップ3〜5杯の水で下剤Aを飲む。当日朝に水で薄めた下剤Aを飲み、すぐ水500mlで下剤Bを飲む。午後に下剤Bを1.8リットルの水にとかして飲む」
ここで初めて、「コップ1杯」とは何mlだろうと考える。どうも今まで無意識に考えるのを避けていたらしい。指示書きの他のページに、コップ1杯=200mlと書いてあるのを発見。
ということは。今夜600ml〜1リットル。明日の朝に600ml〜1リットル+500ml。午後に1.8リットル。合計すると・・・3.5リットル〜4.3リットル。

とたんに気分が悪くなる。動悸がして、頭がぐらぐらする。
それからまた90分授業をしたが、授業中もずっと気持ち悪い。私が授業中に気がそれるなんて。卵巣癌手術直後ですら授業中は集中していたのに。
授業後はさらに緊張が増し、吐き気すらしてくる。

コップ5杯は無理だ。それだと今夜1リットル、明朝1.5リットル飲むことになる。本番の1.8リットルのことばかり心配していたから、えみちゃんには午後来てくれるよう言った。まさか朝にも1.5リットル飲むなんて。
そういえば前に内視鏡検査の予約を入れた時(結局キャンセルしたが)、看護婦が私を見て、「細いのに2リットルも大丈夫かしら・・・」と言っていた。ということは、痩せてればコップ3杯でいいはずだ。そうに決まった。そうしよう。
それでも、あまりの緊張で、600mlが充分に怖い。要は、飲まなければならないという強迫的な感じが問題なのだ。
飲まない前から緊張でおなかが下りそうになる。
これじゃあこのストレスが原因でポリープが出来そうだ。

午前2時半にようやく飲み始める。コップ一杯ですでにくじけそうになり、うろうろと台所を歩き回る。
1時間10分もかけて、600mlを飲みきる。
緊張でまったく眠くないが、むりやり4時半に床に就く。
明日の朝を何とか乗り切れば、後は、大量の水で溺れても、えみちゃんが見ててくれるから。
朝さえなんとか乗り切れば。

Watch me while I drown (私が溺れる間、見守っててね)  *Drown Soda / Hole (1995) の歌詞。



2010年06月22日(火)  That you and me were meant to be for each other

夜、yer-bluesさん(g)から電話があって、土曜にドミンゴが癌で亡くなったという。運命的に出会い、拾ってきて、13年間可愛がった犬。
何かといえばすぐ電話してくるyer-bluesさんが、今回は電話するのに3日かかっているんだな、と思う。

いつも電話のたびにそばにいた犬。「ドミンゴにかわる」と言われたこともしょっちゅうだ。「・・・ハッ、ハッ、ハッ」というドミンゴを相手に、「・・・えーと、元気??」と律儀に会話したものだ。ドミンゴの方も、律儀に会話してたんだろう。
夜中に電話してきちゃあ、「これからドミンゴと歌うから聴いてくれ」だの、「ドミンゴにブルースハープを吹かせる」だのとムチャクチャを言うもんだから、会ったことのないドミンゴにいつも心から同情していたのに。

「大変じゃん。たった一人の友だちがいなくなっちゃって。もう誰も相手してくれないよ」と言ったら、「そうなんだよぉ〜」と答えた。

That you and me were meant to be for each other (俺たちは親友になる運命だったんだよ)  *Martha My Dear / The Beatles (1968) の歌詞。
*ポールが、飼い犬のことを歌った曲。



2010年06月20日(日)  Hell yes. Hell yes. Hell yes. Hell yes. Yes

朝起きたらけいとさんからメールが来ていて、私が受けた便潜血検査の的中率は3%だとのこと。言われて調べてみたら確かに、陽性反応が出たうち実際に大腸癌なのは3〜5%だとある。
だったらあの通知の書き方はもう少しどうにかして欲しい。ただ「大腸癌検査」で「陽性」と言われれば、Yes/Noクエスチョンに"Yes!"と返答されたようなもんじゃないか。あわてふためく人間も少なくない筈だ。気の弱い奴ならそれが原因でポリープが出来かねない。強いストレスがあればポリープは一晩で出来る。人間はストレスに弱いのだ。運転中に人をはねたドライバーは、その瞬間に胃に穴があいたりするという。

可能性が低いときいてほっとする部分もあるが。
しかし、実際に昨年11月から今年5月までずっとハラが痛み続けているという事実もある。特に5月上旬は息をするのも辛いくらいの状態だったし。
そしてそれよりも、とにかく水を飲むのが怖い。

夜、えみちゃんにメールで内視鏡検査のことを知らせたら、当日付き添ってくれるという返信が来る。水を飲む時から一緒にいてくれるというのだ。
・・・ものすごく助かる。

Hell yes. Hell yes. Hell yes. Hell yes. Yes (1回目も陽性。2回目も陽性。だから陽性。とにかく陽性)  *Hell Yes / Beck (2005) の歌詞。



2010年06月19日(土)  After a while you start to smile. Now you feel cool

「おはようございます」と、CHIKAKOシスターにメール。「朝からパニック起こしてます。もうやだこんな人生。でもこれから日本語検定受けてきます」
シャワー中に結構強いパニックを起こしたのだが、大腸癌の件が心理的に影響しているのどうかすらわからない。

出がけにCHIKAKOさんから電話。今日が出勤日だと忘れていて、職場から電話がきたので出勤中だとか。慌てて出てきたので、「毛玉だらけの服を着てるし」とか「髪にゴミがついてるし」などと言うCHIKAKOさん。なかなかダメな感じで、聞いていて心が和む。きっと私を楽な気分にしようとして、ダメを演出しているのね。
と思っていたら、「クマちゃんのハンカチ持ってるし・・・」というメールが来た。・・・うーん、これ演出じゃないかもしれないな。おもしろ過ぎる。

いずれにしろ、効果的に気分が穏やかになる。とても有難い。
CHIKAKOさんの行った新宿は蒸し暑いらしいが、私の着いた本郷三丁目は涼しくて気持ちよい。

日本語検定2級を受験。以前1級の問題を見たら簡単そうだったので受験しようかと思ったのだ。2級に合格しないと1級を受けられないので2級にした。昨年の問題を見てみたら、楽に9割は解けたので、もう勝ったような気分でいたのだが。
いきなり問題がレベルアップしていた。正確に言うと、四字熟語の漢字を補って意味を選ぶ問題だけが、ぐんと難しくなっている。
昨年は「○大妄想」、「○百まで踊りを忘れず」、「鶏口牛○」、「屋上屋を○す」など、常識的な問題ばかりだったのに。今年は「文人○客」、「○琴の交わり」など。特に「汗○充棟」が見当もつかない。

帰宅して調べたら、正解は「汗牛充棟」(意味=書物がぎっしり)。生まれて初めて見たし、今後の人生で二度と出会わなそうだし、既に忘れそうだ。
試験自体は8割正解で合格なのだが、6割正解にみたないパートがあると不合格だそうで。他の問題はかなり自信があるが、この問題(10問)だけが5問か6問正解(おそらく5問)なので、これで不合格だろう。

午後にふとネット検索をしたら、口コミでかなり評判の良い内視鏡専門医を見つける。病院の場所が、今日行ってきたばかりの本郷三丁目だというのがなんとなく気にいった。ネット予約制なので、一番近い来週木曜を予約。
月曜まで待たずに済んでよかった。

After a while you start to smile. Now you feel cool (しばらくしたら気分が和み、涼しくていい気分)  *Good Morning, Good Morning(おはようございます) / The Beatles (1967) の歌詞。



2010年06月18日(金)  Nothing left for me to do

2週間前に受けた健康診断の結果が郵送されてきた。すぐに大腸癌検査の結果だけ見る。「陽性」
・・・・・・・・・・・
二度調べて、二度とも「陽性」。だから総合的結論も勿論「陽性」。

なんでだろうなあ。なんで今回は、こんなに気分が沈むんだろう。

一年半前に卵巣腫瘍(結局は癌)で開腹手術と言われた時は、まず無神経な医者や病院に対して腹が立ち、次に死の可能性に対して半ば挑戦的な気分になり、しまいには一瞬清潔な幸福感すら湧き上がった。別に死んでもいいか、と本気でそう思った。
なのに今回は、なんというか、単純にへこむな。

けれどそれよりも。それよりもずっと大きいのは。
内視鏡検査の前に、2リットルの水を飲むのが怖い。
自慢じゃないが私は水でパニックを起こすのだ。1月に腎臓検査の為に膀胱をいっぱいにしてこいと言われた時も、もう無理だというところまで飲んだのに半分にもみたなくて、さらに飲まされて苦しくてたまらなかった。
なのに2リットルって。普通の人でも苦しいらしいのに。そんなに飲んだら溺れる。

郵便が届いたのが金曜16時なので、病院の予約が出来る月曜まで3日もある。この、無為に待たなくてはならない時間を思うと辛い。こんな時に限って、明日は授業がたまたま休みだし、明後日の日曜は何一つ予定がない。今週に限って翻訳の課題もとっくに済ませてある。
たっぷり落ち込む時間があるってことか。

アタマきたので深夜に、神聖かまってちゃんの出る来週のイベントのチケットを予約する。かまってちゃんの演奏時間はたったの30分で、4,000円もするけど、これに一人で行ってやる。

Nothing left for me to do (やることが何もない)  *Drown(溺れる) / Smashing Pumpkins (1992) の歌詞。



2010年06月12日(土)  Here we go again. Seems I'm back to looking forward at the end again

授業後に生徒(g)と3時間家飲みして、一緒に出て秋葉原へ。

Kinkstonesのメンバー4人全員で飲み会。4人揃うのは実に3年ぶり。3年でみんな色々あったようだが、見て話すぶんには全く変わらない。先週も会ってたような気分だ。
ジェントルなまとめ役が一人(b)、どスケベが一人(drs)、こき下ろせるのが一人(g)。この構成が私にとってすごくラクだなあ。でも、演奏する時には気が抜けないんだよなあ。
はみー(g)は前より印象が若返ってた。なんかいい具合に吹っ切れてるのだろうか。悩みもあるとのことで、ほんのちょっとだけ聞いたら、なかなか渋い悩みだった。・・・はみーのくせに。

ところでどうも今年イギリスにKinkstonesっていうバンドが出来たらしく。結婚式やパーティーの余興でキンクスストーンズをやるらしいけど。・・・おそらくうちの名前をどこかで見かけてパクリやがったのでは。昨年夏までは「Kinkstones」でGoogle検索したらトップにうちが出ていたし。何より、こんなふざけた名前を考えつく奴ってそうそういないと思う。
・・・ま、うちのバッタもんですわよ。(本場イギリスだけどな)
一応けん制として、「ハロー。うちも2006年からKinkstonesよ!」ってメールを送っておいた。大変友好的な返信が来て、うちの音源も絶賛していたから、バッタもんでも大目に見てやろう。

つうことで。
皆さま、Kinkstones活動再開です。
再結成かと思いきや、メンバーに「一度も解散はしていない」と言われ、そういやそうねと思った次第。

*Kinkstonesライヴ音源はココね。

Here we go again. Seems I'm back to looking forward at the end again (ほらまた始まっちゃった。結局私はまたやりたがってるみたい)  *Reaching One / Girl Bros. (1998) の歌詞。



2010年06月11日(金)  Do da, tura tura, oh yeah! yeah! yeah!

渋谷LUSH、神聖かまってちゃん。Sold Outになっていたが、JNがヤフオクで、2枚で2万近く突っ込んでチケットを取ってくれた。感謝・・・。

というわけで最前の子どまん前。ステージは膝の高さ、柵はウェストの高さ。手を伸ばせば、の子のマイクのスタンド部分が余裕で握れる。

かまってちゃん音源は40曲くらい持っているが、今日の一曲目の「ねこらじ」だけは初めて聴いた。しかしいい。せわしなくて険しくてオープニングにぴったり。
1曲目からの子が汗をかいている。そういえばなんか暑いなと思ったら、の子が喉に悪いから冷房を止めてくれてと言ったらしい。げっ。
客席ですら暑いから、ステージ上はかなり暑いようだ。

2曲目が「ロックンロールは鳴りやまないっ」だ。この曲は本当にライヴ向けだと思う。客の反応のしどころが満載なのだ。
ネット上に、「Do da, tura tura」という歌詞が「恥ずかしい」という批判があったが。日本ロック史上最高のスキャットだと思う。中途半端な日本人らしさと力の抜けっぷりがたまらない。
そう。神聖かまってちゃんというバンドの素晴らしさは、日本人がやる必然性のある音楽という点なのだ。日本のバンドは大抵、欧米人への憧れと、それに反発した日本人臭さが入り混じっているが。かまってちゃんにはそういった拘りが一切見えない。
の子の音楽は、日本人であるということも含め、もうまったく、素だ。ソングライティング能力の高い人間が、素で歌っている。迷いも衒いもない。

3曲目の「自分らしく」を歌うの子の表情が良い。うっかり見とれる。

「天使じゃ地上じゃちっそく死」のニューロティックなギターリフが最高。「死にたいなぁ、死にたいなぁ、死にたいなぁ」と繰り返す歌詞は、普通なら甘えっぷりにイラっとするところだが、曲と歌い方の明るさに、そう思わせないギリギリの上手い逃げがある。

「スピード」、「美ちなる方へ」、「笛吹き花ちゃん」・・・どの曲もいい。ひたすらいい。
「夕方のピアノ」が素晴らしい。実は今日はこれが一番聴きたかった。やっぱりこの曲はいい。もう、「佐藤」が死のうが生きようがどうでもいい。傷だらけの腕もどうでもいい。(ちなみに間近で見るの子の腕は左右とも赤い切り傷がびっしりだ)
"Let It Be"クラスでロック史に残したい名曲だと思う。

6/7に引き続き、オーディエンスが本当にいい。かなり熱く盛り上がっていながら、洋楽のライヴによくいるただ騒ぎたいだけの奴がいない。ひたすらステージに向けての愛を感じる。
しかし暑い。ちばぎんが「マジで冷房を入れて下さい。死んでしまいます!」と訴えるのだが、の子が承知しない。おかげでちばぎんは頭から水をかぶってベースがびしょ濡れ。
ラストが「ちりとり」。これまたラストにふさわしい。ここまであっという間だった。

アンコール。ここでようやく冷房が入ったらしい。だが、の子がもう相当に弱っている。体重40Kgだという彼が、暑さでふらついたりへたり込みそうになりながらも全力で歌うことが、結果的には胸に迫る演奏につながっている。
(ところでライヴ中ずっと、の子寄りの壁際にスタッフが一人立っていた。どうもの子の「世話係」のようで。後ろに倒れそうになってギターアンプにぶつかったの子を受け止めたり、の子がよろけてリズムマシンに手をついた為に変なリズムが鳴り出したのを慌てて止めたりしていた)

アンコール1曲目は「23歳の夏休み」。1番のサビの間中ずっと、真ん中に寄せた目でがーっと私を真っ直ぐ見すえて歌った。
2曲目は「芋虫さん」。最後は私の大好きな「ゆーれいみマン」。の子に向かって「そんざーい、そんざーい」とコーラスを送る私は、我ながら十代のファンみたいだ。の子がダイブしてきたのでせっかくだから触るがなんとなく気恥ずかしくもある。ギターを差し出されたのでこれは喜んで鳴らす。
ちなみにこの映像の最後の瞬間に、妙にはっきりと映っている手のひらが私w *3分12秒のところに全体が映っているのも発見。画像が粗くなけりゃねー。

帰りは久しぶりに新宿ロックバーCに寄る。実に7ヶ月ぶりなのだが、私が来るなりフーファイホールニルヴァーナR.E.M.と立て続けにかかった。店員に「マニュアルですから」と言われる。おお。
スラッシュみたいな客に「何が好き?」と聴かれたので「レッチリ」と答えたら、リクエストしにいった。曲は'Can't Stop'だ。・・・ここ楽しいな。

電車はまだあったけど、タクシーで送ってもらって1時帰宅。
今日、楽しかったなあ。人生最高のライヴだったわ。

Do da, tura tura, oh yeah! yeah! yeah!  *ロックンロールは鳴り止まないっ / 神聖かまってちゃん (2010) の歌詞。



2010年06月07日(月)  Can You Hear The Music

あれは10日前のこと、私が神聖かまってちゃんを絶賛しているのを読んだCHIKAKOシスターが、メールをくれた。「家に何故かCDあったので聴いた」と言い、かまってちゃんをほめている。
わかってくれたかと嬉しくなり、CHIKAKOシスの理解力をたたえる即返をしたが。
ふと気づいて「つか、待って」ともう一度メール。「いや!かまってちゃんCDって、家にふとあるものじゃないでしょ!」
聞けば次女がファンとのこと。CHIKAKOシスが私の貼ったかまってちゃんPVを見ていたら、次女が「・・・なんでかまってちゃん見てるの?」と仰天していたらしい。

と、いうわけで。本日はCHIKAKOシスの次女とかまってちゃんを観る。渋谷AX、整理番号208番だが、実際は82番めに入れた。の子前、前から4、5番目につける。
TVの公開録画(抽選で当選)なので、かまってちゃん以外に他に3つバンドが出る。出順がわからなかったが、蓋をあけてみたらまさかのトリ。おかげでオシャレ爽やか真っ直ぐ系バンドを3つも耐え抜く羽目に。
頑張って聴いていたら意識が朦朧としてきた。
でもなあ・・・一般世間じゃこういうバンドのほうが好まれてるんだよなあ。かまってちゃんのほうがずっと異質なんだし。
けどホントに?ホントかよ。

さて。かまってちゃん登場。他のバンドはちゃんとスタッフにセッティングさせてから颯爽と登場するのに、かまってちゃんだけはいきなり本人達が出てきて自らセッティングに参加。の子はずっとマイクで客に向かって喋っているが、音量も小さくて何を言っているのかさっぱり聞き取れない。ちなみにの子はピンクの衣装とウィッグで女装している・・・。
一旦引っ込んでおいて、あらためて登場。

ああ、なんか。世界が一変する。何故かかまってちゃんの時だけえらく音響が悪くなっていたし、演奏も「イベントに参加している」という遊びの印象があるが。でも、それでも先ほどまでと、なんて違いだろう。なんて手応えだろう。
オーディエンスも違う。かまってちゃんの時だけ前にぎっしりと人が詰めて、ワンマンのような熱の入れようだ。変に暴れたり大声で歌いまくる奴もいなくて、ひたすらステージに引きつけられている。

キチガイだとか子供騙しだとかヘタだとか、かまってちゃんを底の浅い言葉で非難する奴らって、本気なんだろうか?
本当にこの音楽が、聞こえないんだろうか。

たった5曲しかやらなかったけど。すごく楽しかった。
しかし実は私の意識は、4日後の金曜に向いているのだ。金曜にもっともっと小さなハコで観るのよ、かまってちゃん。
きっと、もっともっといい演奏が聴けるはずだ。

この日の映像はこちら。

(セットリスト)
23才の夏休み
自分らしく
ロックンロールは鳴り止まないっ
死にたい季節
いかれたNeet(アンコール)


Can You Hear The Music (この音楽が聞こえないんだろうか)  *Rolling Stones の曲。(1973)



2010年06月05日(土)  来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も

なんか最近、土曜のたびに家で飲んでるな。
今日はグラちゃんと白ワインを飲んだ。BGMは勿論、神聖かまってちゃん

書こうと思えば毎日でも書くことはある私が、今回何故こんなに日付をふっ飛ばすかというと。毎日毎日毎日寝てもさめてもかまってちゃんを聴いているからだ。毎日じっくり書かれても読者も吐き気がするだろう。
というか。私が、聴きすぎて吐き気がしている。

どの曲を聴いてもそれぞれが新鮮で、捨て曲が殆どないなんて。
おまけに中毒性がある。加えて、曲のつくりに隙がない。イントロが出た瞬間からエンディングまで全然遊びがない。どの曲もどんどん盛り上がり、全力投球だから、じっくりと向き合うことになる。
・・・物凄く消耗する。へとへとだ。
アクが強いから胃がやられてきた。どうも最近、食事をしない日がちょくちょくある。かまってちゃんを聴いていると、食欲が失せるのだ。(おお、かまってダイエット) おかげで体重がまた45Kgを割った。
既にiTunesには40曲以上入っていて、しかも殆ど歌える。

私が何を「ロック」と考えるかのポイントは、何らかの作用でもって精神を揺さぶるかどうかにある。
の子のつくる音楽は、猫の毛を逆立たせるような、神経を直接撫でるような力がある。・・・疲れるのも当然だ。

昨日YouTubeに「夕方のピアノ」の新しいPVがアップされた。そしたら途端に大反響・・・というか大不評。確かにこれは、2008年にアップされたものに比べると弱い。
2008年版の「夕方のピアノ」(歌詞が「死ねよ佐藤」)は、仮にこれが全国的にヒットした日には、「佐藤」が自殺はしないまでもノイローゼになるのではないかと心配させる迫力があるが、今回のバージョンでは、「佐藤」はせいぜいうっすら気分が悪くなるか、タフな神経の奴であれば有名になったと喜ぶかもしれない。
単独で見れば悪くはない作品だ。だが以前からのファンは2008年版との差にきちんと敏感に反応し、糞呼ばわりまでしている。本当に曲を愛していて、少しでも気を抜くのが許せないのだ。
10歳の女の子が包丁を振りかざしている映像に対しての非難も多い。「夕方のピアノ」のシングルのジャケットは、自傷で血だらけになったの子の右腕のアップだが、こちらにも批判の声がある。「イロモノ」として世間に捉えて欲しくないという、ファンの思いがあるのだろう。

かまってちゃんに関してのネット上のコメントを見ていると、30代後半以上の世代が絶賛している例がちらほら見受けられる。彼らはむしろ自分が若くないことを強調し、現在24歳のの子の音楽を褒めちぎっている。子供だましの音楽ではないとうったえている。

みんな熱心で素晴らしいリスナーたちだと思う。感動的。

来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も  *TANGO / JAGATARA (1985、「君と踊り明かそう日の出を見るまで」のバージョン) の歌詞。



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