Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2005年04月27日(水)  Wednesday's Song

CROSS ROADに勤めて、今日が3回目の水曜出勤だが。これが3回とも見事に人が入らない。(1回目・2回目ともお客が5人)
今日もそう。なのでCDの整理(同一アーティストのCDを一箇所に揃える)に精を出す。

お客の切れ目に、(珍しく)ラムだの(いつも通り)ジンだのを飲む。どんどん飲んで、ほろっと酔っ払う。
今日出がけにAmazonから届いていたXTCの White Music をかける。Old Grey Whistle Test で見た画像のあまりの可愛さに、とうとう購入したのだ。しかし人気がないのか、たったの¥900。目当ての Statue Of Liberty は Old Grey Whistle Test のまんまの音。軽快で可愛いものの、同時にアンディ・パートリッジという人物の知性が支配する音楽だ。ある意味、相当ロックっぽくない。
その次の曲がかなりかっこいい。ブルースハープと、三連のドラムが痺れる。と思って曲名を見たら「All Along The Watchtower」――あら、これボブ・ディラン? オリジナルどんなだっけ?と思い、聴こうとしたら、2枚組みCDの2枚目(そっちに入っている)がない。

後日オーナーに訊いたら、「・・・ごめんね。数年前にちょっと苛々して、物に当たっちゃって」と言う。割ったんですかあ?!と驚いたら、恐縮しているオーナー。「割るならケース割りましょうよ。何も2枚組の1枚を割らなくても」と言ったら更に恐縮。
何だか私、最初からオーナーにはこうやってぽんぽんと何でも言う。(愛情表現くらいのつもりだが) そしてオーナーは、常連客のことは笑顔でけなしたりするが、私(女性ということだろう)に対しては非常に低姿勢だ。こういう男性っていいなあ。本当に男らしいってこういう人だと思うわ。

しかし、いい雇い主に巡り会えて良かった。思えば今まで個人に雇われた時の殆どは、しつこく言い寄られるか、(私が先に敵対心を示した結果)敵対されるか、どっちかだったものだけど。
何だか私、初めて仕事というものにやり甲斐を感じている気がする。職場環境も雇い主も好きだなんて、そうそうないよね。

Wednesday's Song (水曜日の歌) *John Frusciante の曲。(2004)



2005年04月22日(金)  Am I too young for you

昨日は体調不良で休みも台無し。間違って風邪薬を二倍量飲んだせいか、眠気も凄かった。午後には辛さのあまり、15時から2時間寝る。おかげで仕事に遅刻しそうになる。

遅刻。そう遅刻。CROSS ROADに勤めだして3週間、遅刻魔の私がまだ一度も遅刻してない。(看板の電気をつけるのを10分間忘れていたことはあるが)
それに最近、休みといえば体調が悪くなるというのも、逆に言えば仕事の時はしっかりしいているということ。今日も休みたいくらいだったのに、出勤したらいきなり元気になった。どうも心構えが違うらしい。

ばるたんが来店。医大2年生の彼は、今大学で死体解剖をしていて、かなりげっそりしているらしい。彼の好きなデヴィッド・ボウイポリスをかけてあげたら喜んで、癒されていた気配。
思えば玄太(24歳。言い寄られた当時は22歳)が私に連絡してくるのも落ち込んだ時が多い。で、「Bunnyはいいなあ。一緒にいると落ち着く」なんて勝手に言ってる。
パール・バックに「The Goddess Abide」という小説がある。40代だかの女が15歳くらいの少年と関係する話で、その少年を好きな少女に嫉妬され、最後は慈悲に充ちた満足感と共に彼を手放すという話。この小説を読んだ時の私は、ほぼ少女と同年代だったにも関わらず、40代女性の方に感情移入して読んでいたのを覚えている。思えば中学から高校くらいにサガンもよく読んでいたので、やはり40〜50代女性と20代男性の恋愛なんてのはよく出てきた。今の私はまあまだそこまでの年齢にはいたっておらず、なのでそれほどの開きは経験していないものの、世間的に見ればかなりの年下を相手に行動することは多い。で、実際にどうなのかって言うと。
つまらないのだ。単純につまらない。20代前半の男の子たちは、顔は可愛いし痩せてるしで好みの場合が多いし、無鉄砲だったりヘタレだったりと私のツボをつく。筈なんだけど。
「子供っぽい」のと「子供」なのは大違いらしい。「子供」は本当に無邪気で純粋だ。つまりひと言で言うと「中身がない」のだ。

ケイト・ブッシュの'The Infant Kiss'の世界も興味はあったが。どうやらあまり面白くなさそうだ。
ちなみにこの歌の凄いところは、単に子供と関係するのではなく、大人の女が本気で小学生に惚れこんでしまい、身悶えするところだ。――私にはとても出来ない。やはりケイト・ブッシュは並じゃないわ。

No control (抑えがきかないの)
Just a kid and just at school (まだ学校に通ってるほんの子供なのよ)
Back home they'd call me dirty (周りの皆は私を汚らわしいと言うわ)


Am I too young for you (僕は君には若過ぎるかい?)  *Love's An Injection / Hanoi Rocks (1982) の歌詞。



2005年04月10日(日)  But I can't see you every night for free

彼女の名前は伏せる。彼女が私にこの話をさらっとしたことから考えても、この程度(?)のことを極秘にしたがる女ではないと思うが。

彼女は一見、おとなしくて真面目で内気なタイプに見える。恋愛や性に関して淡白にすら思える。
その彼女が、男性経験200人だって。
しかもうち100人は、半年間だけ風俗嬢をしていた時の客だというから更に驚き。
何よりすごいと思うのが、風俗をしていた理由。「お金がなくなったから」
澁澤龍彦の全集を売ったら、もう売るものが身体しか残っていなかったんだという。
この話、特に最後の理由を訊いた時の、私の正直な感想。
―――――羨ましい。

私が堕ち損ねであることは前にここに書いた。私は娼婦にはなれない。その覚悟がない。
もっとも。私が現代の日本において絶対に娼婦をやれない理由は他にもある。今の日本の風俗産業(うわ、何て嫌な言葉だろう)は、売春(ああ何て底力のある言葉だ)を完全にちゃかしてしまっている。風俗店の広告、AVのタイトル、全てお笑い満載だ。私は、ロックと恋愛と性に笑いを持ち込むのは大っ嫌いなんだよ!!!
食うに困って身体を売る――ヴィクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」で、コゼットの母は身体を売っても足りなくて、最後は歯を売る。息を呑むような恐ろしく正しい不幸。
そしてゾラの「ナナ」は無垢そのもの。小デュマの「椿姫」は清楚と思えるほど。ガルシア=マルケスの「エレンディラ」は硬く透明な美しさを刺すように放ち、周りの夜じゅうを飲み込んで神話のように発光する。

But I can't see you every night for free (君に毎晩タダでは会えない)  *About A Girl / Nirvana (1989) の歌詞。


2005年04月02日(土)  I'm at a place called San Diego

初出勤から戻って、朝の6時からころっと寝てしまう。何と、16時に電話で起こされるまで10時間も熟睡してた。

CROSS ROAD出勤2日目。開店とほぼ同時にHAPPYさん(b)が来てくれた。(昨日は混むと思ってあえて避けたらしい。賢明でした) ストーンズロン・ウッドU2のブートをお持込み。U2は何と、たった4日前のサン・ディエゴのライヴ音源。「Vertigo」で、歌詞をVertigo→San Diegoに変えて歌っていて、お客が大湧き。
HAPPYさんは新しいものに対して柔軟で、ザ・ミュージックなど色んなものをおしえてくれるので有難い。

RUBENさんも、お友だちを連れてご来店。こちらはどちらかと言うと、オールド・ロックに非常に詳しくて新しいものは知らないというタイプ。そしてそういう方たちにも、それはそれで好感を持つ私であったw

今日が誕生日だという男の子がご来店。おお、レオン・ラッセルと同じじゃん。てことはうちの父とも同じ。(後で知ったけど、猫ちゃんとも同じなのね)

可愛いカップルがご来店。彼はロックに詳しく、彼女はそうでもない(おそらく彼の為に勉強中?)。その彼女が「グランド・ファンクっていうバンドの'Live Album'にインサイド何とかってのが入ってて、それを聴きたいんですけど」と言う。
「'Inside Looking Out'すね」と私。「聴くんですね? 本当にいいんですね」と素早くCDをセットしてから、「お客さま、既にスタンバってからいいますけど、実はこの曲、13分11秒あります」
「・・・ええっ! あ、あの、もうちょっと短いのは」「そりゃ短かめのもありますが。'Live Album'っておっしゃったじゃないですか。それにやっぱこの曲はこのバージョンでないと」
有無を言わさずかける私。後悔に呆然とする彼女。途中で「まだあと7分ありますからね。ちゃんと聴いててくださいね?」などと言ったりなんか。災難だわねw
Sad Cafeでこの同じ曲をかけたら、エボニー&アイボリーのJamesさんたちが大喜びで13分のっていたのを思い出すなあ。オールド・ロック・ファンってのは本当に忍耐強いというか、単なるロック馬鹿(←褒め言葉です)というかw

I'm at a place called San Diego (サン・ディエゴにいるんだ)  *Vertigo / U2 (2004) の歌詞。(2005,3,29 San Diegoのライヴにて)



2005年04月01日(金)  She’ll change her tune

昼前に目を覚ましたら、MATTさん(g)からメールが来てた。私の歌ったジングルが、ラジオCMに採用決定だという。
これが自分でも意外なほど嬉しかった。きゃあきゃあ言ってたら、「すっごい嬉しそう」とRonnyに言われる。うんうん。嬉しいわ。
これが次の仕事につながるなんて甘いことは全く思ってない。(そういう欲もない) 正直今でもあの出来はどうかと思うし、ああいった仕事なら私より向いてる子は何人でも紹介出来る。しかしやはりやった以上は、使ってもらえるのならとても嬉しい。

帰宅するRonnyと一緒に出て、18時に高円寺のCROSS ROADへ。今日が初出勤なので2時間前に来てみたが、それほど覚えることもない。
ここにはお客として一度来ただけで、働くことを決めた。何故かオーナーもすんなりと雇ってくれた。働くと決めてから、お客としてさらに二度来た。
オーナーは非常にいい方だ。ちょっと見ただけで誰にでもわかると思う。Sad Cafeのオーナーはおそろしく「いい加減」だった。CROSS ROADのオーナーはとても「おおらか」だ。似たような要素だが、大きな違いは要するに性格がいいか悪いかということ。
私の仕事に対するやる気も、全く変わってくるってものだわ。

金曜なので、開店と同時にお客さまがどんどん入る。私の知り合いでお客第一号になったのはまるちゃん。二番目がMATTさん(今回のラジオCMのプロデューサーを連れてきてくれた)。
HYもRくんも来てくれた。しかし忙しくて、お相手がなかなか出来ない。ライヴ帰りのNariさんも来てくれる。「これ知ってます?」と今日の会場のパンフを差出すので、今見てるヒマないわあと思いながら目をやったら。何と。
レオン・ラッセル来日って!!!!! きゃああああ。

・・・しかし興奮してる暇もない。忙しくて忙しくて。
CROSS ROADはすごく良心的なお店で、ショットの一番高いので¥600という安さだが、今夜の売上は6万円近かった。
実はオーナーに時給でも歩合でもいいと言われていて、最初は不安だったので時給でお願いしていたのを、今日直前に歩合に変えたのだ。・・・大正解だったわ〜。

3時の時点でお客様はRくんだけだったので、今日はこれで閉店にする。
しかし高円寺駅周辺はファミレスも、24時間のファースト・フードもない。困ってたらRくんがタクシー代を出してくれた。有難い。帰宅してゴハンして、すぐにぐっすり寝てしまう。

She’ll change her tune (態度を変える)  *April Come She Will (四月になれば彼女は) / Simon & Garfunkel (1965) の歌詞。



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