ふつうのおんな

2008年08月08日(金) ささみ。

昨日は普通にご飯食べてお水飲んで、オットがなでたらひょいと起きてキューップって鳴いてました。

オットは「最近鳴き声聞いてなかった」って喜んでたけど、私はいつも聞いてました。

小屋の掃除をするときかき集めた床材をささみがちらかすのでぐいっと押しやった時
私がくしゃみをしたときに反応して
オットが遠くで物音を立てたときに反応して
「キューップ」
って体を起こしながら鳴いてるささみ。
確かに体の起こし方は仔プレーリーだった頃よりは小さくなっていたけれど。

つくねが死んでしまってしばらくは食欲が落ちて、ご飯も水も全然減らなくなり。
あっというまにひとまわり小さくなってしまったのであわてて栄養剤を水に入れたりご飯をかえたりしたら だんだん食欲が戻ってきた。
回し車も舐めたり乗ったりして遊ぶ姿も戻ってきた。

だけど 日向ぼっこしながら座ったままうつらうつらと居眠りをする姿は「年をとったなあ」と思わされ。
でもまだ病気の兆候もないし 大丈夫だと思っていました。

夕べ何の話からかオットが「ささみがこの先死んじゃったらつくねと一緒のところに埋めてあげるだろ?」と言い、まあ今は元気だけどつくねのときみたいに苦しまないといいね なんて答えてました。

寝る前になでたら気持ちよさそうに目を細めてました。

今朝、朝ごはんを食べたあとオットがふと「ささみ、(動かないけど)死んでないかな」と小屋に近づいていきました。
私は「大丈夫だと思うよ。寝転がってる位置が(朝と)変わってるもん」と歯磨きに。
ほんとに変わってると思ったんです。場所。

そしてオットが私を呼ぶ声。
いってみれば
「ちゃちゃ(ささみのこと)死んでる」
「は?」
「ちゃちゃ死んでる」
私は本当にたちの悪い冗談だと思ったんです。
とっさに信じられないくらい昨日までまったく普通だったから。
横たわる姿もいつもの寝ている姿のよう。
からだは体温がなくなっていたけれどまだおなかも柔らかくて。

私は小屋の前にしゃがみこみ呆然としつつ「ちゃちゃー」と何度も声をかけました。涙があふれ床にぽたぽた垂れ、それをぽんずがくんくんしてました。

ペットとして飼うと、自然の子より寿命が短くなりがちなこの小さな生き物は9年生きてくれました。
「心臓が止まっちゃったんだなあ。もうおばあちゃんだったからな」
そうオットが言いました。

夜中に苦しんだかもしれないけれど、きっと少しの時間だったと思いたいです。
つくねのようにご飯も水も排泄もすべての生きる動きが停止して何日も血を吐きながら死んでいかずに済んでよかった。
そう思うことだけがわずかな救いです。

生きていれば必ず死ぬ。

解っているし、なんども経験してきたことだけれど 本当に やるせなく 切なく。

実は来週、オットと数年ぶりに旅行に行くんです。
ぽんずはかかりつけの病院のホテルに泊めるけど、ささみは小屋を掃除してお水満タンにしてご飯たくさんあげておかなくちゃ って今朝思ったばかりでした。
旅行中にひとりぽっちのおうちで逝かせなくて良かった。

そう思うことにします。


ささみ、またつくねに会えるね。
つくね、ちゃちゃがそっち行ったよ。

うちに来てくれてほんとうにありがとう。

chick me

2008年08月06日(水) 映像化しにくい話

梁 石白(やん そぎる)の「闇の子供たち」はハードカバーで持ってます。
梁さんの作品は、たいてい主人公が御自分と近かったりするのですがこれは違いますね。
タイで蔓延している幼児愛好家とその幼児の話でもあり、その幼児たちを救おうとする日本人ボランティアの話でもあり。
この手の本にありがちな教訓めいたものがないと感じました。
淡々と事実をシーンを変え描いている、と。

これが映画化されるらしいですがそのボランティアの話に軸は集中するんでしょうね。
でないと、前半の話を忠実に再現していたら放映できないと思います。R-18でならいけるかな。

白人女性2人がタイの少年の性器にとある注射をしてサイズを大きくして行うセックス。
その少年を買い取ろうとするドイツ人の夫婦。
注射のショックで死んでしまった少年の代わりを探す商売人。

貧しい村で生まれ、セックスの道具として売られた少女がエイズに感染して飲まず食わずで村に戻るも、既に発病していたので折に入れられて死を迎える。
それを泣きながらどうすることも出来ない母親。

「文字だから」できる描写だと思います。

逆に「絵だから」尚更胸が痛くなるものもあります。

「自虐の詩」の業田良家の新刊「独裁君」のなかの「慈悲と修羅」。
感想をまとめるのはむずかしいです。
これっていま現在起きていることなんだよな という実感が湧かないです。
戦中の日本かよ
って。
焚書坑儒って結局うまくいかないやり方だと思うんですが、それでもやる。
拷問・弾圧で思想統一できるんなら、いまの世界には宗教はひとつしか存在しない・もしくはゼロのはずでしょうに。

業田さんの絵は劇画タッチでなくギャグの部類だと思いますが、そういう絵ほど思いテーマが刺さるんですよ。
オットに「そういうのがおまえのツボなわけね」って言われたけど そうかも。

でも絵が好きとか嫌いじゃなく たくさんのひとに読まれるといいなと思いますよ。
独裁君は金正日なんだけど

うわあ きむじょんいる とか きむいるそん って一発変換で出るんだ。しらなかった

・・・あーなんか もう書く気うせた。

とにかく、皆さん 機会があったら読んでみてください。
あさってオリンピック開会式だというのに自国加工の餃子食べて中毒者が出たり 警官隊がテロにあったり その動画を暴力で没収したりする中国のお話もたくさんありますから。

chick me

2008年08月01日(金) ふと。

今朝、歯を磨きながら唐突に母のこと思い出し歯ブラシをくわえたまま泣きました。

思い出したのは母の誕生日のこと。
「お母さん、お誕生日おめでとう。58歳だよ〜」
と耳元で言ったら
私の名を呼びながら自分がまだ生きていることを何度も何度も繰り返し、しがみついてきた母。

何故思い出したのかワカラナイ。

あの母の姿を思い出すのは3年経った今もつらい。

chick me
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