けろよんの日記
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2012年12月24日(月) レ・ミゼラブル

泣きました。開始10分から最後の最後まで。

某会員様から「とにかく行って観てください。」
と言われたことにただただ納得。

舞台がとにかく大好きで、近くでかかると行かずには
いられないのですが、

 この映画は元の魅力を維持しつつ、
且つ映画ならではのカメラワークや
舞台にはない場面のいくつかの追加、場面や人物の入れ替えに
よってより深みのある仕上がりになっています。
舞台ではもう一つ納得いかなかった登場人物の行動が
こうだったのではないかと推察が働いたり。

やはり「泣けました」「実際行って観て下さい」という
二言に集約されます。

ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)
"Suddenly"は舞台にはない映画のオリジナルの曲。
コゼットを引き取ることによって、単に義務を負うのではなく、
本当に愛し慈しむものを得て初めて知った喜びを唄う。
この曲によってよりジャン・バルジャンの今までの孤独が
浮き彫りになり、また光を得た幸福が示唆されます。


ジャベール(ラッセル・クロウ)
 予告を観た時、なんだか人が良さそうでバルジャンと
入れ替えた方がいいんじゃないの?と思ったわけですが、
新しいジャベール像を開いていただきました。
 大体、舞台では細見の硬質な方が演じることが多いように
思われます。(イメージとしては蛇かな?)
 「牢屋の中で生まれた」という台詞があり、どうも囚人のこども
であったようです。
 底辺中の底辺として生まれた人が、
法を遵守し、体現することで認められ、初めて「人として」
生きていくことを許されたのだろうかと想像します。
 故に、法を無視し、法を呪うバルジャンは
ジャベールの根本的な人格大否定なわけで、これだけは許せない男に
なるのではないかと。
 頭は堅いのかもしれないけれども、本当は人の良い
生真面目な男、という新しいジャベールを知りました。
 ガブローシュに自分の勲章をのせてやるシーン。(舞台にはない)
素晴らしかった!
 彼の法と正義が崩れ去った瞬間死なずにはいられなかったと
いう理由にとても説得力がありました。

ファンテーヌ役のアン・ハサウェイ
美しかった。「夢破れて」のシーンは圧巻です。
昔読んだ「ああ無情」では前歯を売っていましたが、
映画では奥歯になっていてその理由が納得。

コゼット役のアマンダ・セイフライドは
マンマ・ミーアから注目の人ですが
やはり可憐。

マリウスのエディ・レッドメイン
好みの容姿ではないのでつい辛口になってしまいがちですが、
そもそもマリウス自体が・・・なので。
カフェで友人をしのぶシーンは哀愁漂いまくりです。
アンジョルラス様はかっこ良かった!!!

書きだしたらきりがないのでここらへんにしますが、
素晴らしい芸術作品は時間を置いて何度みても
心を打つものであり、その年齢に応じて色々な感情を
引き出してくれるものである。という事を再認識しました!


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