2006年10月18日(水) |
「デュランダル:durandal」5 |
おおおおーっ。紋章官達のファンファーレと共に、控えから競技場に出た騎乗のセルピコを、観衆の怒号の様な歓声が迎えた。
「………」
よく晴れているとは言い難い日だったが、グレートヘルムの限られた切れ込みからは、外の光は眩しかった。これから紋章官の口上と共に、馬丁に馬を引かれて競技場を一周する。儀礼的なお披露目だったが、これから行われる見せ物に皆興奮しているのだ。いや、こんな殺し合いの見せ物は、人間が出てこようが、クマやライオンが出てこようが、同じ熱狂と歓声でむかえられたろう。 馬に揺られながら、この場にいる自分を不思議に思った。どうしてこんな事になってしまったのだろう……。確かに発端は決闘騒ぎと、相手からの嘲笑にファルネーゼ様が不用意に発した言葉だったが、彼はなんと言って侮辱されたのか憶えていない。バルベリーニ卿は決闘の相手ですらなかった。決闘相手の仲間であっただけ、ただ一言口にしただけ。セルピコが気にもとめない様なことを言っただけだった。 馬丁が観衆を見てセルピコを無言で促す。そうだった。彼が盾をあげて観衆に挨拶を送ると、いっそうの熱狂でもって歓声がこだまする。 いと高き方々には、胸に手をあてる仕草をして、深々と礼を。高貴の人々は、礼を確認して鷹揚に頷いた。 栄えあるかな、ヴァンディミオン。世界を平に保つ方、四葉のシロツメグサは、高貴なるお子の数にして、富と幸福を呼び込む印、称えよヴァンディミオン……。 紋章官って気楽そう……。セルピコ自身には褒め称える事が無いので、紋章官はさっきから。ヴァンディミオン家の先祖やら何やらを称える事に費やしていた。優れた人材を見分けるに長けたとか言ってたっけ、僕の事かな、それ。セルピコはげんなりした。 馬に揺られて、視線だけをヴァンディミオン家の席に向ける。ヴァンディミオン卿フェディリコは、この戦いで自分の勝利を望んでいるのだろうか?それとも死ねば幸いと思っているのだろうか? 緊急の爵位授与に呼び出された時、フェディリコから感じたものは殺気などでは無かった。ただ、困惑。目の前にいる者は、己の息子であるというのに、何故こんな存在が居るのか?と理解出来ない、そんな空気…。セルピコとは目を合わせず、急の事であるがトーナメントに恥ずかしくない様取りはからったと告げた。この人が父親なのか…。セルピコもまた困惑する。母も同様である様に、とても血の繋がった父とは思えない。セルピコは、これらの人々から産まれたという実感がわかなかった。 僕が勝ったら儲け物、負けてもそれは平民出の騎士なぞ所詮そんなもの、そんな処かな。ファルネーゼ様は僕が負けたらどうするかしら。つまらなそうにセルピコの骨を火にくべて、マーブルストーンの下に埋めるかもしれない。それで十分だ。そう思った。 そろそろ紋章官の口上がつきる。この次は、馬上槍試合の一騎打ち。この競技では勝ち負けは無いし、ランスは相手の身体にぶつかれば、すぐに裂けてしまう物を使う。様は前座の見せ物、真打ちはその後に待っている。
2006年10月16日(月) |
「デュランダル:durandal」4 |
その日は、空高く晴れ上がりといきたい処だが、聖都は比較的高地にあるので天気は変わりやすく、冬など曇天が続き雪が降る事も珍しくない。青が垣間見える空を、雲が切れ切れに流れていく、そんないつもの日。 聖都のトーナメント場には、今から火刑を見物する様な、人々の熱気と興奮に包まれていた。様々な階級の人々が、かつて無い程につめかけていた。 高き場所には、いと高き高貴な位の方々が、華麗な天幕のしたにかしこまっていた。低き身分の者達は、玉砂利の座る場所も無い所で立ち見を余儀なくされたが、人々の間を物売りが歩き活気ある事には変わりない。 グレートヘルムの限られた視界から、セルピコは高き方々の席を仰ぎ見る。聖都市長の隣にヴァンディミオン卿フェディリコが列席している。こういう場所でもフェディリコの奥方は、やはり姿が無かった。仲が良かろうが悪かろうが、お公の席には婦人同伴で列席するのが貴族の体面であるが、ヴァンディミオン婦人は構わず旅行へもなんでも出かけ、邸に腰を据える事がなかった。別荘や別邸を渡り歩いているとも聞いた。この陰鬱な聖都を嫌っての事かもしれないが、定かではない。 市長とヴァンディミオン卿の左右には、それぞれ司政の重職に付いているお偉方が並ぶ。上から下に座る者ほど、貴族の位が低い者であるが、競技を間近で見たいと、わざわざ馬が蹴る砂がかぶりそうな下の席に陣取る物好きな大貴族もいた。 そして視線は最上段に戻る。白い布に包まれ、中が見えない天幕の下に、彼の貴婦人は居るのだ。セルピコは彼女の存在をもっとも大きく感じた。ファルネーゼは見ているのだ、あの席からじっと彼だけを。
「やあ、どうだい調子は?」
「ラミレス様…」
剣の師であった。金糸銀糸で唐草模様が縫い取られ、その服だけでも立ちそうな豪華な都市国家風のトーガ(長衣)をまとったラミレスは、傍らに慎ましやかにもやはり豪華に着飾った婦人を伴っていた。髪は美しく結い上げられ、真珠で飾られ、素晴らしいテンの毛皮を肩にかけていた。 高級娼婦か(コルテジャーナ)か……。セルピコにも一目でわかった。娼婦と言っても、趣味教養において貴婦人に劣らず、王侯貴族の尊敬をも受ける優雅な女達だった。 金のかかった装いに、美しい女。ラミレスが貴族である事を改めて思い出させる光景だった。確かこの方はけっこうな名家の出の筈。貴族の長男以下は、傭兵やら違う主君に仕える騎士やら、吟遊詩人になるやらで身を立てるのは大変なのだが、何を好き好んで放浪のソードマスターになったのやら。確かに剣を扱わせれば教圏一とさえ囁かれながら戦場に出たがらず、臆病者呼ばわりする者も少なからずいた。
「わざわざお越しくださったのですか?」
師に応えつつ、連れの婦人に礼を尽くすと、婦人も片手を胸元に添え、おっとりと優雅に頭をさげた。
「それはね、自分の弟子の事は気にかかるさ。調子はどうだい?」
「調子ですか……さあ、戦ってみなければなんとも言えません」
「そうか、お、紋章官共が出てきたな。君の相手は派手だな、馬衣の裾に金の鈴が付いてるじゃないか」
「そうですね。チューダーの国で武勲をたて、古い血筋の姫を娶ったとか。あの金の飛竜はその証です」
会場が一斉にどよめいた。鎖帷子の上にまとったサーコートは、インペイルメントに染め分けられ、赤の生地には金の火を吐く飛竜の縫い取り、赤地の馬衣にも誇らしげに金の飛竜が散りばめられていた。当たり前の様に、かの相手がかぶるグレートヘルムがいただくクレストも火を吐く飛竜だ。 歓声をおくる観客達に、飛竜の騎士は片手をあげて挨拶をかえし、群衆のどよめきに紋章官の説明がかき消される。 ラミレスは組んだ腕の片手を顎にあてて、華やかな古式ゆかしい騎士を見ている。
「モンタルト辺境伯オッターヴィオ・バルベリ−ニ卿です」
「なるほどでかい騎士だな。背丈なら私と同じくらいか?しかし恰幅はいい。あれなら剣技知らずでも戦場では有効。力任せに巨大な剣を振り下ろせば、並の騎士は殴られて死ぬよ」
「真剣勝負を控えた騎士の前で死ぬ話はよしてください。落ち込みます」
ラミレスは苦笑した。不満そうに口先を尖らせた、狐に似た弟子の白い顔がありありと想像出来たからだ。
「まあ、聞きたまえ。私が教えるのは生き残る術だ。ああいうでかい奴の振り下ろす剣をまともに受けてはならない。確かに君は彼に比べて小柄で、実践の経験もない。しかし、それ故、相手の剣の力を受け流し、大男には出来ない素早さで動く事が出来るのだ。心したまえ」
「ええ、盾が唯一の救いに思えます…」
そういうセルピコの持つ盾は、青の地に銀の縁取り、中央には首輪で繋がれた銀の白鳥、銀の縁取りの上中央には控えめにヴァンディミオン家のクアドリフォリオの緑があしらわれていた。セルピコがヴァンディミオン家に仕える騎士である事を表す印だ。サーコートはヴァンディミオン家が主家である証の緑のクアドリフォリオ。馬衣はセルピコの紋章、青地に銀の白鳥の意匠だ。
「ん?君は子爵になったのか。気がつかなかった」
ラミレスは、白鳥のクレストが鎮座するクラウン(王冠)の形が変わっている事を目敏く気がついた。騎士冠から子爵冠になっていた。正式な大紋章が描かれれば、ヘルメットも変わっているかもしれない。
「あ、ええ、一代限りの騎士、準男爵から、相続権が発生する子爵に格上げです。御舘様より、体面上小さな土地も拝領致しました」
トーナメントに出る直前でしたので、ラミレス様がご存じないのも無理はありません。なにより、多くの人々の眼の前に立つ体面上のご配慮、僕はその土地がどこにあるかすら知りません。 淡々とグレートヘルムの中から、叙爵の事実を語るセルピコの口調は、何か呆れた様な響きがあった。
「…君は嬉しくはないのか?年金も増えように」
目の前のグレートヘルムはしばし無言のすえ、言葉をついだ。
「ラミレス様も、僕がヴァンディミオン家に拾われた経緯はご存知でしょう。雪の中に埋もれていた平民という卑しい僕の出目は、僕が生きているうち…例え侯爵になっても一生付いてまわります。一応爵位を持ち、社交界に出入りを許されていますが、”まともな貴族”で僕に個人的な感情で近寄る方はいません。また平民からも、どのような手を使ってヴァンディミオン卿に取り入ったのかと白い眼で見られます。僕はどこに居ても宝石の中に紛れ込んでしまった石の様な存在なのです…」
それでも昔の様に、凍え飢える生活よりは随分とましです。居心地は悪くても、また元の生活に戻りたいとは思いません……。そうセルピコは語った。 一見、人に取り入るのが得手そうな若者だったが、ある表層の奥へは人を心へ踏み込ませない。そんなセルピコの気性を剣で知るラミレスは、何故か彼が生活の為にヴァンディミオン家に取り入ったとは思えなかった。
「ふむ、すまじきものは宮仕えか……。私もおぼえが無い訳でもない。そういう煩わしさを嫌って、方々をふらふらしている私はいいご身分なのかもしれん…」
「いえ、僭越ながら、ラミレス様にはラミレス様のご事情があったのでしょうし、誰もそれを咎める事は出来ないでしょう…」
「…ふ…あの令嬢の事といい、君は気苦労ばかりだな」
「習い性です…」
ラミレスはグレートヘルムと鎖帷子の中の、痩せて頼りない青年の細い肩を思った。あの肩には荷が勝ち過ぎる様な諸々を、背負っていると感じた。
「聞きそびれていたが、その美しい剣もヴァンディミオン卿からの拝領かい?」
ああ、とセルピコは腰に吊るした剣を手に取った。鞘にさえ美しい金の繊細な彫り物が施され、柄の中央に大きなエメラルドが眩しい剣だった。
「…宝石はお嬢様からいただきました。剣は僕自身であつらえました。自分で使いやすい様にと」
「君に似合うよ、人は外見ばかりに捕われようが、今日日なかなか見られないよい剣だ。ん?そろそろ君の出番か」
話し込んでいるうちに、相手の貴族のお披露目はそろそろ終わりに差しかかっている。
「ありがとうございます。相手とぶつかるのはお披露目の後ですけれど…」
セルピコはこのトーナメントにあたって名前も拝領したのだと言った。セルピコ・ダ・フェウディ・デ・サン・グレゴリオ、これが自分の正式な名前になったのだと語った。
「僕のお披露目ではヴァンディミオン家の体面がかかっていますしね。僕は聖人の土地出身のフェウディ卿という訳です。バカバカしいな、セルピコ=ヘビの様な奴では体面がわるいと、仰々しい名前もいただいたのです」
ラミレスは何か痛々しいものを感じた。呆れた様な口調は、この若者が与えられた虚飾の意味のなさをよく知っているからなのだ。なまじ賢く産まれついたは、辛いものだな…。
「いいではないか、意味はなくてももらえる物はもらっておけ。いつ何時役に立つやもしれん」
「失礼、お呼びの様です…」
相手の紋章官が去り、ヴァンディミオン家の紋章官が出て準備を始めたのだ。ランスやら足場を持った従者やらがわらわらと駆け寄り、重装備のセルピコが馬に乗るの助けをじめた。昔の騎士は、鎖帷子や飾り物の重さのおかげで、一人で馬にも乗れなかったし、馬から落ちたら身動きもままならず、追いはぎにあう事もあったという。見た目の華麗さを支えるには、やせ我慢が必要だったある意味のんきな時代でもあったのだ。
「我名はセルピコ、携える剣はエメラルドにして盲目のヘビなり、それじゃいけないのかな」
馬上の飾り立てられた騎士は、師にむかって冗談めいた口をたたいた。
「君のクレストは白鳥、さしずめローエングリンだ、自信を持て。ちなみにその馬の名はなんだい?」
群衆のざわめき、大歓声にも動じない、つまりはトーナメント用の馬であるが、さすがに大ヴァンディミオン、素晴らしい馬だった。先ほどからラミレスは気になっていたのである。
「ああ、彼女はバンシーです。トーナメントや典礼事の時に世話になります」
「バンシーか、君もいい趣味してるな」
「あ、お呼びの様です。ラミレス様、もし僕が負けたら、この剣をお取り下さい」
待て!ラミレスの声はセルピコに届かず、ヴァンディミオンの騎士は競技場へ出て行った。やはり群衆の大歓声にむかえられ、ランスに飾られたバナーがはためいた。 そしてラミレスは、己を自嘲気味に語ったセルピコの言葉の意味を知ってぞっとした。 死ねば子爵も何も意味をなさない。彼は必ずしもヴァンディミオン当主に、勝利ばかりを期待されていない事を、知っていたのだ。
続く
---------------------------------------------- 注:紋章の説明については、間違った箇所もあるかと思いますが ただ今調べている最中です。ご容赦戴ければ幸いです。 なお、セルピコの称号や、相手の貴族の名前等は管理人のねつ造です。 「ベルセルク」原作者三浦健太郎氏の設定とはまったく関係無い事を 明記致します。
2006年10月14日(土) |
「デュランダル:durandal」3 |
「カモミールは金の髪のあの方へ、ローズマリーは黒髪のあの方へ、か…」 浴室にローズマリーの煮だし湯をもってこさせた後、湯の滴を拭いながらセルピコはふと呟いた。平民の素朴な恋歌だ。彼自身、どこでおぼえたか定かではない。歌のとおりなら自分はカモミールを使った方がいいのだろうが、香りの好みでローズマリーを使っている。ただし、使用人に頼むにも「お願いします」と丁寧に。聖都邸宅の使用人は、なにせ昔は一緒に働いた顔なじみだ。 成り上がりものとして、上の者からは胡散臭い眼で見られ、下の者からは妬みの入り交じった視線を向けられる。母親からは「旦那様」だ。自分を正面から見据える者は、たぶんファルネーゼ一人だけかもしれない。
「ツッ」
脇腹に大きな青あざが出来ていた。 鎖帷子で怖れるべきは、斬れる刃より斬れない剣だ。力任せに打ち下ろされる剣は、こん棒の様に守るべき鎖帷子の中身を傷つける。 そう言ってラミレスは、鎖帷子ごと軽々とセルピコの身体を剣でもって振り飛ばした。やっと受け身を取ったものの、”打たれた”剣の痕が身体に残った。師は柔和で、大声で怒鳴った事などない。長身だが、あの痩せた身体のどこからそんな力が出るのか不思議なくらいだった。 巨漢のうち下ろす剣は、剣でもって力を受け流す事。騎士になればいずれ剣で人を殺めるだろう。そんな時に、激情は無用、剣と心を見誤らせる。
「『柔よく剛を制す』武術の奥義だよ」
そういって剣の師は笑った。 トーナメントの相手はゴリアテの様な巨漢だった。
「セルピコ、様。お嬢様がお呼びよ」
くすぐる様な笑いと一緒に、ファルネーゼの侍女が彼を呼びにきた。 『まいったな…』声に出さずとも、たぶんお呼びがあるだろうとは思っていた。
「すぐ参りますと伝えてください。お湯はこのままで」
急いで身支度を整え、髪を乾かした。ローズマリーの清しい香りは、やがて血の匂いにかき消されるだろう。
「あの男は何!?私にあんな口を聞いて、その上お前は側で取りなしもせず見ているだけ!」
「仕方がありません。ラミレス様の言う事はもっともなのですから。ファルネーゼ様の御身に何かあれば、ただ事ではすみません」
セルピコの口答えはファルネーゼを激昂させ、彼の脇腹に大きな青あざがあるのも構わず、傷だらけの背に胸にとムチを振り下ろした。治りかけの傷が開いて、新たな血が流れ出す。口答えをしなければよかったのか?例え黙っていても、何を言っても、ファルネーゼは激昂が静まるまでセルピコにムチを振り下ろすだろう。 鞭打つ程にファルネーゼの白いポーセリンの様な頬が紅潮し、瞳は憑かれた様な陶酔を浮かべる。他人への好意も嫌悪も、鞭打ち傷つける事でしか表せない子供のままの悲しい魂。 この世の楽園かと思ったよ……。ムチの音、痛みと共に、師の言葉を遠く聞いた。楽園、いや地獄ですらない。辺獄か、この庭は。見捨てられた子供が、大人になる方法も教えられず、たった二人で放っておかれた。何故?ファルネーゼが鞭打つのは、二人を取り巻く不条理への抗議なのかもしれない……。 いつもの様にセルピコは無感動に鞭に耐え、ファルネーゼが泣き出してその儀式は終わった。
セルピコは自室に戻って、そっと痛みに耐えながら服を脱いだ。絹の肌着にべっとりと鮮血が付着していた。 浴室で薄皮を引きはがす様に、絹のシャツを脱ぐ。もう使い物にならないだろう。湯は言いつけ通りそのままになっていた。ローズマリーの煮だし湯も残っていた。もう一度湯に入って血を洗い流さねばならない。ローズマリーも少しは薬効になるだろうか…。
「ぐっ…」
脚にも青あざは出来ているのだ。温い湯でも新しい傷口にしみた。ゆっくりと全身をバスタブに沈ませ、そっと傷口を洗った。血が溶けて、湯はうす赤く染まっていく。朝には変色して、薄茶色になるだろう。 セルピコは湯につかりながら、暗い天井を仰いだ。天井には、装飾で絵が描いてある。たぶん、小さな天使か聖人か何か、蒼い空を臨んだ本物の楽園らしき図かもしれない。それらはいつも闇に溶けて見えなかった。 ラテン語を瞬く間に身につけたセルピコであっても、あの荒れ狂う魂を救う手だては思い浮かばない。
今日の夜もファルネーゼ様のお召しを受けて、古い傷の上に新しい傷口が重なった。今夜のファルネーゼ様の昂りはいつにも増して凄まじく、セルピコの血が分厚い高価な絹の敷物へと飛び散った。 彼はいつもの様に、自室の戻ると浴室へいき血まみれになった絹のシャツを、もう一つの皮膚の様に引きはがす。 「湯に入らなければ……」 湯は馥郁たるアンバーラベンダーの香りがした。ゆっくりと身を湯へと沈ませる。湯に血が溶けて、瞬時に深紅に染まった。あの生き物から流れ落ちる、生臭い生の滴り。何故か、湯はどんどん血の色に染まり続け、やがてはバスタブから血が溢れ出した。 ああ、これでは、使用人になんと言い訳したものだろう。血の掃除は厄介だ。タイルにこびりつき、匂いがなかなか消えない。毛足の長い敷物も、織の複雑で美しい文様が見る間に血の色に染まっていく。 僕はそんなにファルネーゼ様に鞭打たれたのだろうか?鮮血が溢れつづけても、その様をぼんやり見つめていた。傷口は痛くない。何故かアンバーラベンダーの香りがそのままだ……。
「……」
夢だった。セルピコは寝室に置いてある時計を見る。いつもの起きる時間だった。朝の用意はいつもの通りで、ラベンダーの香りは、髭を剃る泡立てられた石鹸のものだった。 寝台で半身を起こし、白く裾の長い夜着を確認してみた。血の染みは付いていない。昨夜、傷口をよく洗い、サンタマリア・ノヴェッラの血止めの軟膏を塗っておいたおかげだ。ミルラとカレンデュラの軟膏は、高価だったがよく効いた。少し痛むが、いつもの事だ。動き出せば気にならなくなる。 いつもの様にベネツィア製の鏡の前に立ち、髭を剃る。珍しく体毛の薄い彼は、女の顔の様と誹られたが、それでも朝のこの習慣はかかせない。湯で顔を洗った後、さっぱりとした顔に、今日はベティベール水をなじませる。東の海の向こうの樹木を思わせる香りに、心は安らいだ。 僕でもあんな夢を見るんですね……。苦笑した。 居間にはトーナメント用の真新しい鎖帷子、クレストの付いたグレートヘルム、サーコートが飾られていた。ヴァンディミオン卿フェディリコからの拝領品であった。
2006年10月12日(木) |
「デュランダル:durandal」2 |
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聖都、ヴァンディミオン邸宅にて、傍目からみればおかしな二人組が剣を交えていた。ヴァンディミオン家紋章クアドリフォリオ(四葉のクローバー)の意匠が、これでもかとそこかしこに彫りつけられた大噴水の南側、玉砂利が引きつめられたちょっとした広場である。 一人は軽装で壮年の男。銀の髪に青の瞳、背は高いが痩身の優男で、大きな両手剣を軽々と操って相手と手合わせをしている。 ひるがえってもう一人は、古式ゆかしい騎士の格好をしていた。鎖帷子で全身を覆い、首から上は金の十字の切れ目が入ったグレートヘルム。頭上に乗せたクレストは金の首輪に繋がれた白鳥で、まとったサーコートは鮮やかな緑の地でクォータリー(縦横十文字に四分割)に別れ、向かって左上と右下にヴァンディミオン家紋章が銀の刺繍でもって浮かび上がっていた。 面頬さえあげられぬ、大時代的な格好の騎士は、美しい剣を操っていた。両手剣には若干細く、レイピアよりも長い。何より人目を引くのは、金地の柄に施されたビサンツ様式の象眼と、埋め込まれたエメラルドの輝きだ。 その騎士と軽装の男の剣は、陽にきらめき、ぶつかり合うたびに高く美しい音をたてた。
「少し、休もう。君も息があがっている頃だろう」
軽装の男が重装備の騎士に声をかけた。銀髪の男は剣の指南役なのである。
「はい…」
くぐもった返事が聞こえ、騎士は重いヘルムを頭から外した。表れたのは濃い金髪で飾られた色の白い、細面の頼りなげな若い男の顔だった。剣指南役は彼、セルピコという騎士がグレートヘルムを外すたびに、湯であげられた大きなエビの殻を剥いたようだと思った。外は堅固な殻で守られているが、中身は白い肉の塊。彼ではエビ程の肉の歯ごたえも無さそうに見える。
「どうだろう、少しは慣れたかね?」
「…そうですね、最初よりは随分マシにはなったかと…」
美しい剣を無造作に地へ突きたて、柄頭に手を置いてセルピコは答えた。長めの前髪が乱れ、額に汗が光っている。
「しかし、ラミレス様、この様な付け焼き刃で"実戦"を戦えるのでしょうか?ましてや対戦相手を……」
剣の指南役はラミレスという名らしい。彼もまた、困惑した様に剣を支えにしてため息をついた。
「まったく同感だ。鎖帷子で騎士達が戦ったのは大昔の事だよ。今では祭りの御前試合で、ランスをぶつけ合うくらいの見せ物なんだが……」
言葉尻を濁してラミレスは、噴水の縁に腰掛けるこの舘の令嬢を横目で見た。毎回、侍女の危のうございますという言葉をよそに、彼女は頑としてセルピコと言う青年の剣の手合わせに立ち会うのだ。諦め顔の侍女が日傘をさすその下から、妙に険のある碧の瞳がじっと彼らを見据えているのだ。 奇妙な令嬢だと思っていた。従者の剣術の稽古を、間近で見たがるというてんでも変わっている。彼ラミレスは数えきれない程の貴族の舘で、貴族の子弟に剣を教えてきたが、教圏屈指の大富豪令嬢ファルネーゼを見るたびに何かしらの微かな歪みを感じる様になった。 かの令嬢は、ひたすらセルピコという名の若い騎士を見ている。一心不乱、それこそ脇目もふらずにだ。おかし難い気品や身に付いた優雅な身のこなしは当然の様にあり、大貴族らしい美しい令嬢と言えるが、何か頑ななものを感じる。 深窓の令嬢とはまた若干違うもの。様々な貴婦人をも見てきたが、ただ深窓であるだけの令嬢は、ラミレスとその弟子が剣を振り回す光景を舘の高い場所からおっとり見ているか、日傘付きの散歩で偶然立ち会いゆっくりと驚くくらいだった。 また女である事を意識し始めた若い令嬢らは、美丈夫のラミレスに高慢さの内側から密やかな媚態を示したものだった。 自惚れる訳ではないが、ヴァンディミオンの令嬢はラミレスを見ない。目の前の切れ長の瞳をした頼りなげな若い騎士に、ひたすらな執着を見せるだ。
「座って休んでもいいよ、セルピコ君。休む事も修行のうちだ」
「あ、はい。では少しだけ…。あ、ラミレス様はお休みにはならないのですか?茶でも運ばせますが…」
「ん〜今は結構。喉が渇いたら遠慮なく茶を所望するよ。ただ、これからの手合わせなんだが、かなり危険な事になる。あの御令嬢に恐れながら席を外すよう言上してはもらえまいか?見学ならバルコニーでも出来ようし」
「はぁ…自信はありませんが…」
セルピコはヘルムを脱いだときより、その青白い顔へ濃い疲労の色をにじませた。
「これから私も君も、真剣にやらなければならない。ファルネーゼ様にもしもの事があったら、君も私もただでは済まないだろう?」
「そうですね、本来ならそうありたいものです…」
「?」
謎の様な言葉を残して、セルピコはファルネーゼの元へ歩いていった。
話し合う音は聞こえるが、内容は定かではない。侍女もファルネーゼへ何か言っている様だ。そのうちファルネーゼ嬢は激昂し始めたらしい、立ち上がり項垂れた形に見えるセルピコを怒鳴りつけ、頬をはった。 やれやれ、またか。むき身の剣を肩に置いて、ラミレスはため息をついた。ここから見えなくても、セルピコがどんな顔をしているか彼にはよく解る。ヴァンディミオン家へセルピコの剣術指南役として招かれてから、幾度となく目にした光景。令嬢が我がままをいい、なだめる従者のセルピコを彼女は容赦なく罵倒し、頬をうった。その度、年上であろうセルピコは、やはり項垂れたまま令嬢の平手打ちを甘んじて受け、黙したままだ。 下の者に厳しい屋敷はあるものだが、ファルネーゼの怒りは主にセルピコに向けられる。当初、その光景をいぶかしく思ったラミレスは、ヴァンディミオンの使用人に聞いてみたが、セルピコは幼少からファルネーゼ専用ともいえる従者で、あれは当たり前なのだとしか言わなかった。 と、打たれた頬に手をあてたセルピコをよそに、ファルネーゼ嬢がこちらに向かって歩いてくるではないか。侍女が慌てて日傘をもって、その後ろからセルピコが彼女を後を追ってきた。 矛先は私に向いたか。ラミレスは苦笑した。ヴァンディミオン家一族の特徴であるやや太くはっきりした眉の下の瞳は険しく、白い頬は怒りで紅潮していた。そんなに怒っても美しいだけですよ、お嬢様。
「ラミレス様!たった今セルピコから聞きました。これから大事な時なのに、私を遠ざけよとおっしゃいますの?セルピコは私の従者です。主人として従う者の仕上がりを見届ける義務があるのです!」
ファルネーゼは背が高いラミレスを見上げ、一気にまくしたてた。 苦笑しつつラミレスは返す。
「恐れながら、これから仕上げに入るからこそファルネーゼ様には遠くから見守ってやって欲しいのです。これから私も本気でセルピコ君と立ち会います。その際、小石や欠けた剣の破片、最悪の場合、剣そのものがファルネーゼ様を傷つける事すらあるのです」
「セルピコはそんな真似をしないわ!絶対に。それとも剣聖とまで言われるホアン・ラミレス様ほどの方が、そんな失敗をなさいますの?」
「ええ、セルピコ君はしないでしょうね。でも私は絶対の自信はありません。いくら剣の扱いに精通しようとも、そのお約束は出来かねます。それに…」
興奮したファルネーゼの頬に、乱れた金髪の数本が張り付いている。まだ何か言おうとする彼女を制し、それを見下ろしながら言葉を続けた。
「今回の馬上槍試合はア・ルートランス、相手を殺すかこちらが死ぬかの戦いです。誰かをかばいながらの剣では、貴女の従者が死にますよ。それでもよろしいか?」
さすがにファルネーゼも言葉に詰まった。目を泳がせ、次の言葉を探しているが見つからない。さらにラミレスは追い打ちをかけた。
「セルピコ君は筋がいい。後ろを気にせず剣をふるえれば、トーナメントで相手を倒す事も夢ではありません。貴女に剣を捧げた若い騎士が、晴れの舞台で相手を殺すのです」
「最高に興奮するでしょう?」
「無礼者!」
囁く様に告げたラミレスの言葉に、ファルネーゼはもっと頬を朱に染めて反射的に平手打ちを食らわせようとしたが、ラミレスは貴婦人の白い手を難なく避けた。 怒りに声も出ないファルネーゼは、しばしの間細かく肩を震わせていたものの、踵を返して邸へ駆け込んでいき、また侍女が彼女を追いかける。
「お聞き入れいただけないなら、お父上のヴァンディミオン卿にお目通りする事になりますよーっ」 かの令嬢は涙さえ滲ませていた。 後には頬を押さえたセルピコと、ラミレス、男二人がぽつんと残された。
「……お茶をいただけないかな?セルピコ君。御婦人相手は疲れるな」
「あ、はい……、しかしラミレス様、あの言い様は…」
こちらは平手打ちで頬を腫らせたセルピコが、ぼそぼそと話かけてくる。
「ヴァンディミオン卿の不興を買うかい?私は君の方が怖かったけどね」
「………」
「本当に人を殺したいと思ったら、むしろ殺気は隠すものだ。この樹の下で待ってるよ、お願いする」
無言で頷くと、セルピコは邸の厨房へゆっくり歩いていった。
ラミレスは巨大な落葉樹の根元に座りこみ、なにという事もなくセルピコの後ろ姿を見ていた。鎖帷子とヴァンディミオン家の紋章が入ったサーコートの下の、細く頼りなげな身体を思う。ただその細さは余計な筋肉が付いていなだけの話で、際に剣で手合わせをしている時は、鎖帷子の重さなど感じさせない程巧みに剣を操った。だがヴァンディミオン家の紋章が、必要以上に重くセルピコの肩へのしかかっている様に見えた。 しばらくして使用人が茶器の入ったワゴンを運んできた。香り高い紅茶の入った茶器は、薄い白磁に美しい紺碧の唐草の文様が焼き付けてある。遠くあの野蛮なクシャーンよりも東から、泥に包まれて運ばれてきた高価な茶器だった。さり気なく出される品々にも、教圏屈指の大富豪ヴァンディミオン家の豊かさが示される。
「すまないね、先に頂いているよ」
セルピコは使用人の後からやってきて、自分用の茶は自分で茶器に注いだ。
「いえ、気になさらないでください」 そう返事をすると、セルピコはラミレス同様樹の根元に座り込んだ。ラミレスは早くも、律儀に茶器のワゴンのそばに侍っている使用人に次の茶を頼んだが、セルピコは強い酒を飲む様にちびちびと茶を口に含ませていた。かの令嬢の張り手が効いたのだろう、口の中を切っているのかもしれない。
「…正直、フェディリコ殿の不興をかって、今お役御免となってもかまわないんだ。君に教えられる事はすべて教えたと言っても過言ではないしね」
「そんな…先生まで僕を見捨てるのですか?」
冗談めいた口調の、顎の細い白い横顔。平民あがりの従者とあって、どんな愚鈍そうな人間かと思って招かれたが、引き合わされたのは奇妙に出目を感じさせない、品のいい細面の若者だった。いや、最初は少年であったか。平民出であっても整えられた身支度で、濃い金色の髪が卑しいものを感じさせないのかもしれない……。
「剣の技を身につけたら、後は実戦の経験をつむまでだ。そこまで私には教えられない。せいぜい鎖帷子の重さに慣れるまで、剣の手合わせをするくらいだな」
「……先生、騎士が人を殺したら、天国には行けるんでしょうか?」
意外な言葉がセルピコからこぼれ、ラミレスは驚いた。剣の腕だけではなく、家庭教師がもう教えられる事は無いとまで嘆く利発な若者とも聞いていたのだ。
「…意外だな、君は合理主義者だと思っていたよ。法王庁の教えは汝殺すなかれだが、神の正義のため、名誉の為に戦った者は天国へ召されるそうだ。それに教えの説く冥府ばかりじゃない。騎士、戦士であるかぎりワルハラやアヴァロンへは行けるさ」
「はは、ワルハラか。そこでは毎日英雄達が戦って、死んで、生き返って、神々の宴会で戦場の乙女達が酒をついでくれるんですってね。僕はもうちょっと静かな所へ行きたいな」
「……君はまさか死ぬ気か?」
『真剣勝負よ!』 ファルネーゼ嬢の一言で始まってしまった事態だ。決闘で引き分けに持ち込まれた相手の貴族が、別れ際にセルピコを侮辱したのがきっかけだった。 ファルネーゼの言葉に貴族は答え、時代遅れの御前試合へと話が転がっていってしまったのだ。無責任な貴族達、見せ物を要求する市民達、聖都すべての市民が沸き立つ熱狂と興奮に、さすがのヴァンディミオン卿も押さえる事が出来なかった。 そこには聖都市民の不満の、ガス抜きの意図もあったかもしれない。法王庁への疑問が、高位聖職者からも出てきたご時世だ。原初の夫が耕し、妻が紡いだとき、いったい誰が貴族で、誰が平民であったのか? 戦乱に重税、疫病と、苦しむ人々の怨嗟が爆発する寸前でもあった。
「まさか、僕は”死ねない”んです。病を抱える肉親がいますし、ヴァンディミオンの名を背負ってしまっては、死ぬ訳にはいきません」
「そうか、そうだったな…」
ラミレスが何杯目かの紅茶をつがせ、茶菓子を口にしている横で、セルピコは温くなったであろう一杯の茶を音もさせずにすすっていた。
「私はヴァンディミオン家に招かれてこの庭に通された時、こここそが地上の楽園だと思ったよ。美しく整えられた花々の中、ひと際美しい令嬢に、君の様な若い騎士にかしずいている。絵の様な光景に見えた」
「……そうですか、他の方にはそう見えるんですね…」
「だから、当初どうして君たちがあまり幸せそうでないのか、解らなかった」
「……御舘様か奥様か、どちらでもよかった。かの方々がファルネーゼ様にもっとお心をくだいてくだされば、あんな風に僕に関心を向ける事もなかったでしょう……」
「愛情が必要、か。大ヴァンディミオンは変わった貴族だな」
無駄話はこの辺にして、稽古へ戻るか。何杯目かの茶を飲み干して、ラミレスは立ち上がった。
続く
2006年10月03日(火) |
ベルセルク31巻購入、感想 |
■競艇■ 「絶命を命ず!」 今考えても変な日本語だと思う。
◇凝縮◇ あの一冊の中に、正味一時間くらいの出来事が 描かれているんじゃないかと思った。 コミックス一冊一時間、年に一冊。 最終回は墓前に供えて下さい。
◆スピードワゴン◆ スピードワゴンの小沢がTVに出てくると 家人は必ず「セルピコが出たよ」という。 普通の人にはああいう顔に見えるのか。 なんと言って反応していいかわからない。
◇ろり◇ ポスターにちょっと引いた。 裏面のジジイにではない。
◆縁の下の力持ち◆ セルピコは背景にとけ込んでGJしていた。 よくよく裏方さんが似あう方である。 「さぼんな」と言われ嫌〜な顔しても 一度仕事モードにスイッチが入ると 化け物の仲裁までやる仕事の徹底ぶり。 プ○ジェクトXで特集して欲しいくらいだ。 番組終わっちゃったけど。 じゃあ世界不思議発見で 「ベルセルク、その神秘の世界」とでも番組を組んで欲しい。 世界うるるん滞在記でもいいかもしれないが タレントさんが生きて帰ってくるか不明。 女性を派遣するなどもってのほかである。 まして滞在場所がガニシュカんちだったりすると…… 悩みは尽きない。
◇巨人!?◇ ガニシュカ恐帝御自ら現る。 「構図がゴヤ?」とつまんない事を考えた。
2006年10月01日(日) |
≪≪複数回答不可!!あなたの1番好きな…≫≫バトン |
Sail Aloneのリヴァさんからまた頂きました。ありがとね!
1.動物は?:猫!猫族 2.お菓子は?:クレームブリュレ
3.料理は?:タイのグリーンカレー
4.缶ジュースは?:JTのコーヒー
5.インスタント食品:日○のカップラーメン
6.寿司ネタは?:卵焼
7.パンは?:バタール
8.ドンブリは?:深川丼
9.お酒は?:カクテル
10.TV番組は?:タモリ倶楽部
11.お花は?:白百合
12.洋楽は?:テクノポップ系
13.芸能人は?:知らない
14.歴史上の人物は?:ホーエンシュタウフェンのフリードリヒ二世
15.作家は?:スタニスワフ・レム
16.言葉は?:「死刑執行人もまた死す」
17.雑誌は?:最近買ってない
18.マンガは?:弐瓶勉氏「BIOMEGA」他、「CLAYMORE」
19.映画は?:「ブレードランナー」
20.お店は?:生協
21.洋服は?:ヨージヤマモト。でも最近買えない。
22.靴は?:ローファー
23.香水は?:ブルガリ
24.アウトドアスポーツは?:歩く
25.インドアスポーツは?:ヲタク
26.装飾品・貴金属品は?:チタン
27.季節は?:秋
28.落ち着く場所は?:落葉樹の森の中
29.旅行先は?:何故かメキシコに強く心惹かれる
30.インターネットサイトは?:自分ちでヲタク活動orz
31.必ず名指しで6人に回してください!! 6人も友達がいないが、ここを目にした方 適当に持ってってください。
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