ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2026年05月03日(日) 落書きのように

雨の予報だったが降りそうで降らず

午後三時頃からやっと本降りになった。

強い風が吹いており窓を開ける事も出来ない。

蒸し暑さはなく随分と涼しい夜だ。


日曜日らしくごろごろと寝てばかりの一日であった。

あやちゃんが「ハラミ」と「中華サラダ」が食べたいと云ってくれる。

昨夜から気になっていたのでとてもほっとした。


午後のお昼寝から目覚め市街地の精肉店へ行く。

「一条通商店街」なのだが昔のような賑わいは全く無く

殆どの店がシャッターを下ろしており何と寂れたことだろう。

開いているのは精肉店と隣の酒屋ぐらいであった。

精肉店は老舗で昔から同じ場所にあり

大量買いをする時はサニーマートよりずっと安い。

ハラミを1キロ、後はカルビとミックスホルモンを買った。

お財布には厳しいが家族の笑顔が目に浮かぶ。


もう寝るのにも飽きてしまって5時まで自室で過ごしていた。

あやちゃんが生まれた2012年の5月の日記を読む。

5月3日の夜に生まれたのでその日の日記は書けなかったらしく

明くる日の夜に初孫の誕生を興奮気味に書いていた。

感動で胸が一杯だった様子が文面から伝わって来る。

もう14年もの歳月が流れたが少しも色褪せない記憶であった。

何も変わりはしないはずだがそれからは成長の記録である。

2年後にはめいちゃんが生まれあやちゃんはお姉ちゃんになった。

まだ母親に甘えたい盛りである。寂しい日もあったことだろう。

けれども我儘も云わずすくすくと成長してくれたのだった。


「いま」は今以外にはなく現実を受け止めるしかないが

あやちゃんにとっては大きな試練であり

きっと乗り越える日が来るだろうと信じて止まない。


家族揃って焼き肉パーティーとは行かず

いつものように夫と先にお肉を焼いて食べる。

我が家ではもうそれが当たり前になった。

慣れてしまえばその方がずっと気楽である。


7時前に娘達がやっと食卓に着く。

いつもは子供部屋で食べるあやちゃんも座っていてとてもほっとした。

にこにこと笑顔で嬉しそうに食べている姿に目頭が熱くなる。

ずっとこんな夜が続けば良いのにと思わずにいられなかった。


ふと自分が14歳の頃を思い出したが「よけいなこと」である。

そんな苦労話であやちゃんの誕生日を汚してはならない。

私だって成長したのだ。母になる事も出来たのだと思う。


春夏秋冬と季節は巡り終らない冬もなかった。

つかの間の春も終り初夏の眩しい陽射しが降り注ぐことだろう。


※以下今朝の詩


     へのへのもへじ

  ふくふくとした空に落書きをした
  へのへのもへじ丸かいてちょん

  怒った顔笑った顔澄ました顔
  私はどんな顔をしているのだろう

  雲にのりたいと云った
  あのひとを思い出した
  随分と歳月が流れたが
  私を憶えているだろうか

  空は何処までも続いているが
  雲はかたちを変えながら
  風に流れて消えることもある

  へのへのもへじも消えるだろう
  何もなかったかのように空は青い

  存在は儚く定めに従うしかない
  記憶として残ることが出来れば
  生き永らえることが叶うだろう

  ふくふくとした空に描きたくてならない





2026年05月02日(土) 今日の栞

立春から数えて八十八日目の「八十八夜」

昔から農事の吉日とされ籾種を蒔いたり茶摘みをしたそうだ。

立夏も近くなり季節はもう初夏と云っても良いだろう。

今日も四万十市内は28℃を超え黒潮町では30℃を超える。

山里は市内よりも2℃程低いのだが今日は暑さを感じた。


朝の道を行けば道端や田んぼの畦道に黄色い花が咲き始めている。

「大金鶏菊」は特別外来種に指定されており

駆除対象の植物となっているが花はとても可愛らしい。

いつ頃日本に渡って来たのかは定かではないが

子供の頃には見た記憶がないのでさほど昔ではないのだろう。

生まれ故郷の国ならば愛でられる花であっても

異国に咲いたばかりに「駆除」とは憐れでならない。

しかし生態系に害があるのなら仕方ないことだろう。



大型連休を前にして仕事は大忙しであった。

一日車検の車も入庫しており同僚が一生懸命に整備をしてくれていたが

不具合が多い上に部品も今日の事にはならない。

お客さんも承知してくれて最低限の整備で済ますことにした。


義父は今日も早朝から田んぼの代掻きに行っていたが

10時から親戚の法事があり気忙しくてならない。

作業着のまま行く訳にも行かず大急ぎで着替えて行く。

朝食も食べていなかったが法事で折詰を貰って嬉しかったようだ。

その折詰を食べ終わるとまた大急ぎで田んぼに向かった。

代掻きが一段落したのか2時前には帰って来てくれて

私と一緒に車検完了の書類を整えていたのだが

友人が二人やって来てすっかり話し込んでしまった。

「今手が離せない」とは決して云わない義父である。

3時になりやっと友人達が帰って行きほっとしたが

義父と二人三脚で書類を整えたらもう4時である。

それから同僚と納車に行っていた。

帰宅はすっかり遅くなってしまったが心地よい達成感である。

連休を入れてもほぼ2週間の休業となるので

やるべきことだけはしっかりとケジメを付けて置きたかった。


今夜は娘達が夕食不要とのことで助かったが

夫もお腹を空かせているだろうと家の近所のローソンへ行く。

県外ナンバーの車がいっぱい停まっていて驚いた。

私は大好きなペペロンチーノ。夫にはざる蕎麦セットを買う。

ビールのつまみもなかったが夫は美味しそうに食べてくれた。


明日から6日まで暦通りの連休だが少しも嬉しくはなく

収入が絶たれるのが辛くてならない。

如何に節約するかであるが明日はあやちゃんの誕生日だった。

ステーキにしようか焼き肉にしようかと考えている。

あやちゃんに訊いたら「別にどうでもええけん」と何とも寂しい。

もしかしたら自分の誕生日を忘れているのかもしれなかった。

薄暗い部屋でタブレットを操作している横顔にドキッとする。


昨夜のような風もなく静かな夜であった。

明日はまた雨になるとのこと春に三日の日和なしである。

眠ってしまえば必ず朝が来るのだろうか。

一日を閉じる時にはいつも栞を挟む。


※以下今朝の詩


      茶摘み

   夏も近づく八十八夜
   農事の吉日であるが
   ふと中学時代の茶摘みを思い出した

   海辺のちいさな町であったが
   学校の茶畑があり
   行事として茶摘みをするのである

   転校生だった私には初めての経験で
   お茶の摘み方も知らなかったが
   「一芯二葉」と云って
   親指と人差し指で折るように摘む

   見渡す限りの若い緑であった
   陽射しを浴びてきらきらと輝いている
   仄かに香るのは茶葉の息であろうか

   みるみるうちに籠がいっぱいになり
   収穫した茶葉は製茶場へと運ばれて行く

   私は衝動的に「製茶部」に入部した
   興味はどんどん深まるばかりである
   どのようにすれば「お茶」になるのか
   この目で確かめようと思ったのだ

   新茶はそれはそれは美味しく
   まるで「いのち」を飲み干すように
   生き生きとした香りに満ちていた








2026年05月01日(金) 心を鬼にする

雨上がりの爽やかな晴天であったが風の強い一日となる。

特にお昼頃は暴風となり木の枝も折れてしまいそうだった。

気温は20℃程で過ごし易かったが風に当たると肌寒い。

明日は穏やかに晴れてまた夏日になりそうである。


世間ではGWと騒いでいるが明日からが本番だろう。

特に予定もない日給月給の身には辛い休みであった。

その上に連休明けから同僚が入院するので

仕事の段取りも思うように出来ず頭を悩ませている。

車検の予約は後を絶たず早くても二週間後となってしまう。

苦しい経営難に重ねて臨時休業は大きな打撃であった。



あちらこちらに咲いていたツツジがそろそろ終りを迎えそうだ。

特に白いツツジは何とも憐れな姿である。

桜のようにはらはらとは散れず茶に染まり枝にしがみついていた。

昨日の雨と今日の風。どれほど辛かったことだろう。

しかし五月ともなれば今度はサツキの季節である。

ツツジほど多くは見かけないがひっそりとした佇まいが好ましい。

四万十川の土手には薊の花が咲き始める頃である。

大河を眺めるように凛と咲くその姿も好きであった。

花たちはそうしてバトンタッチをして行く。

花のない季節がないようにと何と優しい心遣いだろう。


4時過ぎに帰宅すると玄関先が泥だらけになっていた。

湿った泥土なので箒も役に立たない。

洗い流すしかなかったが今日は何も出来なかった。

どうかどうか諦めてはくれまいかと巣の土台を払い落とす。

イタチごっごであっても何としても阻止せねばならない。

もちろん燕には何の罪もないが心を鬼にする。

毎年の事でありこれまで多くの子燕が巣立って行ったが

カラスに巣を荒らされたり蛇に雛を食べられたこともあった。

その度にどれほど心を痛めたことだろうか。

親燕は餌を食べられない弱い雛を巣から突き落とす。

それも惨い事であったが自然界の掟であった。

孫達は涙を流し祖父である夫が巣に戻したが

それもイタチごっことなり雛はとうとう死んでしまうのだった。


「もう燕はええぞ」勘弁してくれと夫は云い

私達家族もみな同じ気持ちである。

心を鬼にすることは辛いが巣作りを認める訳にはいかないのだ。


夜になっても風は一向に弱まらず窓ガラスを鳴らしている。

燕はいったい何処で眠っているのだろうか。


※以下今朝の詩


       おはじき

   それほどたくさんではない
   まやちゃんは百個持っているが
   私は十個しか持っていない

   青や赤や緑のそれには
   白い透かしが入っていて
   きらきらと輝いている

   ポケットに入れていたら
   落としてしまうかもしれないと
   母が小さな巾着袋を縫ってくれた

   学校から帰るとぴょんぴょん走って
   まやちゃんの家へ遊びに行く

   畳の上にそれを広げて
   指で隙間を切って行く
   そうして弾くと小さな音がして
   まやちゃんの嬉しそうな声がする
   失敗するまでずっとまやちゃんの番だ

   やっと私の番が来たが
   指が緊張したように震える
   赤いのと青いのと緑のと
   どれにしようかと迷った

   まやちゃんの指は細くて
   私の指は男の子みたいに太い

   隙間がどんどん狭くなるのを
   息を殺しながら切って行く

   また明日も遊ぼうね
   まやちゃんはとても嬉しそうに言った





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