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うたかた
sakurako

2011年01月19日(水)
ehon「SWEETS「可哀想」にたかる蟻たちの話。」at 座・高円寺1 初日

「殺し合いが始まる、泣きながら。」
死亡したのは3.5人、死体は5つ。
どこにでもあるような家族のどこにでもあるような、
愛を言い訳にした、”何か”のお話。
(公式サイトより)

座・高円寺にキクチさんのフィルムジョッキーvol.2を見に行く予定があるので劇場のサイトを眺めていたら目に付いた公演。当日券で見に行ったが、初日、ほぼ満席。
主演の福山さんは氷帝のかた(笑)だったみたいで、来客の3割くらいは役者を見に来たテニミュな雰囲気の方とお見受けした。
独特の言語感覚で丁寧に作りこまれた脚本、小・中の劇場にしてはずいぶん凝った、センスのいいセット。良い意味で定石を押さえた音楽。いい。男子キャストがイケメン揃いなのもすごい。特に通訳役の成松さんはディケイドや夜王にも出演されてたらしい。細身の長身。
気になる点は、章立てが細かいのと(そのたびありきたりに暗転する)、スクリーンに文字を映して説明するのが多い(でもこれは役に聾唖の子がいるのでそれ系に配慮する劇団なのかもしれないと思った)こと、あと最初のアイディアで捨て切れなかったと想像するのだけど「リセット」にこだわりすぎてる点。
……て言うか。
決して見終わってフレッシュな気持ちになるモンじゃなかった。これはきっと観客を選ぶ。少数のど真ん中ストライク以外は「あー。"でも"面白かったよ」と言うだろう。
ああいうモノを作りたくて作ったという意味では確かに成功しているのだろう。
作りたいものとエンタメのバランスについて考えさせられた。
人生もっとスラップスティックで頼むよと個人的には思ったことだよ。

ハコについて。
座・高円寺にはじめて行ったが広すぎず狭すぎず良い劇場だった。
あと開演前に2階の「アンル・ファーブル」でラタトゥイユをつまみにサングリアを一杯。あー、あちこちで見かける写真はここだったのだなと思い至る。ラタトゥイユ美味しかったです。
久々に仕事暇なんで会社で書いてる。いいなあこういうの(笑)。