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うたかた
sakurako

2009年12月14日(月)
ラーメン慕情

「いらっしゃい、いつものかい?」
「ん、チャーシューネギラーメン大盛りライス付き」
「兄ちゃん若いのに感心だねえ、こんな遅くまでバイトなんだろ? チャーシューおまけしといたよ」
「サンキュ、うわうまそう、いただきまーす」
「そういやまたアレ、出たらしいね」
「……アレ?」
「アレだよ、怪盗なんたら」
「へ、へーえ、そうなんだー、オレそういうの興味ないからさ、ぜんぜんしらなかったなーうんうん」
「そうそう、怪盗キッドだったっけ? けど警察のヤツら、また逃がしたらしいってよ。オレなんかほら、警察とか嫌いだからさ、ざま見ろって感じ?……あ、いらっしゃい……ませ……って、け、警察手帳!?」
「本部の白馬と言います。この辺りで不審な人物を」
「み、みてねぇぜ」
「黒羽くんじゃないですか……まさか、やっぱりキミ」
「オレはバイト帰りにラーメン食いに来ただけだよ、な、おっちゃん」
「そうだよ兄ちゃん、この子いまどき珍しい勤労学生なんだよ? バイト帰りには必ずウチに寄ってくれて」
「バイト帰り……それは何月何日、何時何分のことでしょうか?」
「え……と、昨日と、その前は先週だったっけなあ、兄ちゃん」
(しーッ、しーッ)
「キッドの出没と呼応していますね……どうしましたか、黒羽くん」
「い……いや……あのその、あっ、工藤新一!」
「言うに事欠いて何を……って、高木刑事?」
「おう、どうしたよオメエら雁首揃えて」
「あなたたちこそ、どうしたんですかこんな夜中に、ふ、ふたりきりで……!」
「まさか付き合ってるとか!?」
「そ、そんなんじゃないよ、ねえ工藤くん?」

そんな大賛成すなわち便乗、ブラボー妹よ。エロばっかし書いてるとあれだね、どこかが疲弊してきてこういうの眩しいね。キラッ。