橘の萌えの源流はほもにありますが、創作の源流が男性向けなため、好き勝手書くとなんちゅーか乙女の夢とはかけ離れてオヤジ方面へと驀進してゆきます。たとえば。
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「ほな裸ンなって、コレ付けてくれへんか」 服部はピンクのエプロンを差し出して言った。 「……」 工藤は怪訝そうな顔で服部とエプロンとを見較べてから、かわいそうなモノを見る目で服部を見て溜息をついた。 「ちゃうちゃう、あくまで潜入捜査用の訓練メニューの役割、ちゅうことでやで? そんなん工藤かて納得しとることやないか」 「役割、なぁ」 「オレを疑うんか?」 「いいや……わかった。「新婚の若妻イメージ」が必要なんだろ? 仕事ならしょうがねえ……よな」 「さっすが工藤、仕事熱心やし、ものわかりも早いわぁ」 エプロンを身に着けると、さっそく服部は流し台の前に立つようにと工藤に指示した。工藤はおそるおそる言われた場所に立ち、調理しているふうを装ってみせたが、服部はいまいち不満、という表情で首を捻っている。 「なんだよ、ちゃんと若妻みてえにしてンだろ?」 「コスチュームだけなら誰でも着られるしなァ……オレはほんまの実力、つまり工藤の演技力を見たいんやけど」 「そ、そうだったのか……」 唆されまくっている気がしないでもないが、こんな格好になっておいて異を唱えるのもいまさらだ。演技派女優の息子というプライドもある。それならば、と工藤は精一杯、しなをつくった声で服部に呼びかけた。 「『お、おかえりダーリン。早かったな……』」 「『おう、工藤が待っとる思うたら走って帰ってきてもうたわ』ええやんええやん、なかなか上手いで工藤」 「『ご飯にする、お風呂にする、それとも……』」 「そんなん決まってるやないか、コレや、コレ」 エプロン一枚の細腰に手を回して、唯一の砦であるピンクのリボンを指先でもてあそぶ。 「『あ、ああっ、イヤ……そんなの』」 「上手い上手い、気分出るわあ」 服部はす、と一歩引いて、いやらしい姿を存分に眺めまわした。視線を感じるのか、工藤は興奮とも恐怖とも判別できぬ細かな痙攣に襲われて、ぴく、ぴく、と全身をわななかせている。相当恥ずかしいらしい。俯いた首筋が真っ赤だ。 (マジで堪らんな……) 限界だった。 「く、工藤ッ」 うわずった声をあげ、服部は背後から抱きついた。ベルトを抜くのももどかしく、降ろしたファスナーからそそくさと引っ張り出した怒張を背後から押し付ける。それでも一生懸命に演技を続ける健気さに、ますます興奮が募るのを工藤は知らないだろう。 「『だ、駄目よ、ダーリン、食事の支度を……』」 「『そんなん後でええやん』」 「『でも、食事が遅れちまう』」 可愛い新妻のエプロンをたくしあげ、リボンを引きほどく。剥きだしになった肌はかすかに上気して桃色に染まり、輝かんばかりにつややかに見えた。ひときわ輝く双丘の肉を押しひろげ、服部は予告もなく、背後から一息に押しこんだ。 「!? うわッ……『ああっ、駄目えッ……』……ッ?」 それでもセリフを読み続ける工藤の女優魂を育んだ母親に感謝しながら、服部は腰を進めていった。 ついシンクに手を突いてしまい、いきおい尻を突き出した格好になっている工藤を背後から抱き締めて体温を伝えながら、耳元で囁いてやる。 「ほぉら、ナカに全部入ったで」 「あぁッ……や……だめ、だって」 本気とも演技ともつかない悩ましい声をあげる、その唇に触れたくなって、服部は工藤の顎を掴んで振り向かせると唇を押しつけ、差し入れた舌を絡めた。口のなかに唾液を溜め、舌に沿って流し込むと、さすがに正気づいたか、工藤は首を振って逃れようとする。 「てめぇ、いい加減に……ッ」 「工藤、演技、演技忘れたらあかんて」 工藤ははっ、とした顔で、蹴り上げかけていた脚をおさめた。その隙に服部は尻に腹筋を密着させるようにして、最奥へと腰を進める。 「けどよ、ホンバンまで必要ねえんじゃ、あッ」 「阿呆、犯人も馬鹿ちゃうねんで、リアルな演技やないと引っ掛ってくれへんやんか」 「そ、そういうモンか……?」 言い返す工藤の声が、徐々に自信を失って弱まっていく。 「せやで、もっと気合入れて喘ぐ演技してくれんと困るわ」 「『はあぁあっ、おっきい、あっ、あっ……』」 「おー、やればできるやんか、ええでええで、最高や工藤。『うッ……工藤、めっちゃ締まるわ』」 「『ああぁっ……服部、もっと、もっとシてぇ……』」 卑猥な言葉を使うのは演技のつもりだろうが、とうとう服部のどこかがぷちん、と音を立てて切れた。 「ああ、工藤……気持ちええで……っ……」 「あのさぁ、やっぱヤりすぎ……う、ああッ」 服部は後ろから手をまわして、エプロンが纏わりついた工藤の屹立を掴み、力任せにしごきあげながら、腰を前後に揺り動かした。パンパン、と大きな音がキッチンに響き渡る。 「ふうあっ……んんッ……」 言葉では拒絶しても、反応をはじめてしまった工藤の身体ももう、止まらない。拒むように固いばかりだった内肉がとろけて収縮するのを感じながら、服部はとうとう内部にどくどくと精液を流し込んだ。同時に工藤も全身を弓なりにそらして達する。 「も、ダメ、だッ、あああっ、出るッ……!」 工藤はは糸の切れた人形のように、ぐったりとシンクにもたれかかり、荒い息を繰り返している。引き抜いた後からどろりと白濁がこぼれ、太腿で工藤の放出と混じり合って白い筋を引いた。
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えろす最高!もっと書け、こういう本を出せ
ネタは好きだけど生生しくてちょっとなー…
エロはいいけどネタがちょっと…
いやーん、もっと清純な平新にして
どっちかっていうと白新のねただと途中で気付いたが書き直さない橘クオリティ。つーかそもそも書こうとしてたのはタイトルのネタ(眠ってる工藤の口元に"最低だ……"ばーいシンジ)だったのにどっかでまちがえた。その上アンケート設置が面倒になったので送信を押しても何も起きません(すでに押されたかたがいらしたらすみません・笑)。ひとこと言ってやろう、とおっしゃるお客様はぜひトップページのメルフォか拍手からよろしくです。あ、選択肢に「まだまだヌルい」とかも必要か(笑)。「いいから原稿やれ」とか(笑)。お待ちしてまーす。
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