執筆中どうしても工藤に飲ませたくなって（何を、とみなまで問うなかれ）参考文献として3・4年前にキクチさんが寄稿してた野性時代の「食卓はエロティック！」特集を探すも、どうも散逸してしまったらしいので古本で買いなおした。伊藤比呂美や（まだ存命でいらした）久世光彦、小山薫堂（笑、をつけずにいられない橘以下略）……といったそうそうたる面子に混じって（「文筆家」でもあるがやはり本業は「音楽家」であるところの）キクチさんの掌編がズバ抜けてすばらしくエロ度もナンバーワンなのはどうしたことかと当時驚いた（そしてよしもとさんが例によって絶賛していた）あれだが、再読してもやはり素晴らしかった。そして今回驚いたのは主人公の「彼女」についての記述で「あーボーダライナーね、きっついよねー」みたいな部分をすっかり失念していたことであった。いやだから何と言われても困るけど。
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