誰にも言えない

2016年05月30日(月) 見慣れない背中

見慣れているはずの背中が、何故か急にまったく知らない人のそれに見えて、ぎょっとした。
やけに年老いて、それでいて妙に筋肉質にも見えた。

すぐそこにあるのに、手を伸ばしても容易に届かないかのような、遠い背中だった。

怖い、と思った。
怖いのは背中そのものなのか、遠い存在と感じてしまったことが、なのかは分からない。

どうしたというのだろう。
もうすぐ遠くへ行ってしまうのだろうか。


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憂鬱天使

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