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使い捨てのこと。 - 2016年07月29日(金)

分かってはいたことだけれど、会社と従業員の関係は、
所詮は「使う側」と「使われる側」でしかなくて、
その「使われる側」というものは、使えなくなったり、
要らなくなれば、捨てられるのだろうと改めて思った。

***

以前の日記にチラッと書いた気がするが、職場が変わる。
ある意味派遣と言ってもいいような仕事をしているので
案件ごとに、そして色んな事情で職場が変わる。
実は次の仕事場が決まったので、じきにそちらへ移る。

だが、そこの案件がすでに激務で多忙で、下手をすると
休日が無いという話を聞いている。
さすがに次の仕事場を決めるにあたって先方とお会いし、
現状をヒアリングしているので、その時点でそういった
状態だったから、営業担当が断ってくれると思っていた。
しかしフタを開けてみれば、「そこで決まった」と。
会社全体として過度な業務負担を減らすために、営業が
働きかけをしていると聞いていたのに、はじめから大変
だと分かっている仕事場に突っ込む心理が理解できない。
訊けば色々と会社的な事情があるようだった。
(残業代の精算・請求、顧客・取引先の顔を立てる、等)

正直、まったく従業員のことを考えていない会社だった
ということが今回のことで痛感し、大きな不満を抱いた。
前の職場に居た時にも同じようなことを考えたことが
あったが、やはり所詮は「使い捨て」なのだろう。

昔ならばそういった状況にあっても、若さやら何やらで
「よし、それなら一丁ここで一旗揚げてやろうか」なんて
思ったりしていたけれど、間違えてはならないことがある。
会社は従業員ではなく利益のことを考えていること。
もちろんそれは当然で、利益が出なければ給料が払えない。
給料が払えなければ従業員の生活がままならない。

だが、従業員の立場として忘れてはいけないことがある。
それは、従業員は「従業員」であって「経営者」ではない、
ということ。
よく「経営的な視点を持て」なんてことが言われるけれど、
それはある意味で大切なことだが、所詮は従業員だ。
会社のために、自分の人生を潰してはいけないということ。
「会社のために」と思ってがむしゃらに働いた挙句に、
もし自分が潰れてしまったとしても、それは会社にとっては
知ったこっちゃない話であって、「自己責任」でしかない。

これは私個人の一意見であり経験でしかないかもしれない。
労働環境が厳しすぎて、他方で生活のためにそこで従事して
働くほかなくて、挙句の果てに命を落としてしまう。
そんなことをよく聞くし私の周りでも実際に目にしてきた。
仕事を頑張りすぎる人ほどそういった状況になりがちだと、
個人的に感じることが多かった。
会社のための人生ではない。少なくとも自分はそう思う。
仕事が好きで好きでたまらないならそれは止めるつもりも
ないけれど、そうでないのなら、自分が壊れてしまうことで
困る人が居るのなら、他に大切な存在や価値があるのなら、
どうか会社なんかのために自分を殺さないで欲しいと思う。
そんな会社はこちらから「使い捨て」てやればいい。

そんなこんなで前置きは長くなったけれど、無理はせず、
次はやっていこうと。むしろがんばらない。
前回潰れた経験と、そこで改めて感じた本当に自分にとって
大切な価値を守るために、自戒の念を込めて。

***

2016/07/30 05:15


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