あたま
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2009年07月02日(木) 予約本とか感想とか

予約した本
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大地の子
 友達が薦めていたので。
 貧しい子供の成長も、歴史も戦争も中国残留孤児も興味がないけれども、
 教養のためとおもって読む

ララピポ  
町長選挙
 奥田さんの「邪魔」が意外にも引き込まれてしまったので、
 何冊か借りることにした。
 気づかずに読んでいたみたい。ガールとか。
 普通の生活の描写と、あくの強い変人の描写が上手いのを思い出した。

冬の蜃気楼
 「邪魔」の巻頭で、似た本として紹介されていたから。
  平凡な生活が暗転する話が大好きだ。
  
GOTH
失はれる物語
銃とチョコレート
七つの黒い夢
暗黒童話
失はれる物語
平面いぬ。
 乙一さんの「GOTH夏僕」が面白かったので。
 

感想
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黒猫 アッシャー家の崩壊
 あー。読んだことあるある。
 奥さんと一緒に黒猫壁に塗りこめる話とか、もう少なくとも3度は読んでいるはず。
 でもそのたびに忘れてしまうのは、「読者諸君、」から始まるような
 読みづらく なじみのない ひねくれた語りかけの文体が頭に入ってこないせいか。
 中世の舞踏会の描写などは、もっと煌びやかに書ける人がいるはず。
 新訳だからかな。
 訳した上で更にリライト(野ばらさんあたり?適切な人は誰かな)とか素敵だろうな。
 

邪魔 上下
 面白い。上下一気に読ませる。
 細かい描写(買い物籠の中身とか)が多くて、それが面白さを引き立てている点では
 流行の雑誌や携帯小説の楽しさと通じるものがあると感じた。
 上巻で犯人が99%明らかになっているのに、まだ下巻がある。
 どう続くんだ、と気になってついつい読んでしまう。
 あくの強い常識のない人間に、真人間が振り回される構図は「インザプール」と似ているな。
 平凡な生活を送る主婦が、ある日トラブルに巻き込まれて
 今までと違う人生を送らざるをえない、という構図は「魂萌え」「OUT」に通じる。
 特に私が「OUT」が好きなせいもあって、引き込まれたんだと思う。
 
 「OUT」は、冒頭がいきなり弁当を作るパートの描写で、
 その薄暗い手垢のついた日常の描写に ―それに興味を覚える自分に恥ずかしさをおぼえつつ―
 引き込まれて、ぐいぐい読み進めたことをいまでも覚えている。
 懐かしいな。中学のときだな。
 「OUT」大ヒットの要因は、あの、少し日の当たる所に出すのは恥ずかしいような
 「日常」の描写ゆえだと当時から信じているんだけれども、
 そうだよね、と聞いたことはない。
 女性週刊誌って面白いよね、とは言い出しにくいのと同じ恥ずかしさがあると思う。
 
 


CQ

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