こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年03月26日(木) 春浅い日のデート


 先日の電話で、


 「俺に任せてくれる?」


 と彼が言っていた言葉の意味がわかりました。

 彼は今はほとんど使っていないというDVDプレーヤーを

 デートの時に持って来てくれました。




 抱き合った後、大きなシーツ一枚を二人で纏い、

 彼に後ろから抱き締められながら映画を観ました。

 それはモノローグの多い単調なイギリス映画だったので、

 私が前半、彼が後半眠ってしまい、

 映画が終わった後に二人でストーリーを繋ぎ合わせました。^^




 シャワーを浴びた後、

 前から彼が行ってみたいと言っていた

 ワインと中国料理のお店へ行きました。

 お料理、サービス、雰囲気、どれをとっても素敵なお店で、

 オープンしてからちょうど一年ということでした。

 私達のお付き合いももうすぐ半年になるということで、

 二人でグラスを合わせて乾杯しました。




 お店を出ると、春の初めとはいえ夜の空気は冷たく、

 私は小さく身震いしました。

 彼は着ていたバーバリーのコートを脱いで私に着せました。


 「いいの?」


 「俺は寒くないから。」


 巻いていたマフラーも外して、私の首に巻いてくれました。




 お部屋に戻ると、彼はすぐにバスタブにお湯を溜めました。

 彼は素早く服を脱いでバスルームへ行くと、

 
 「理沙子、一緒に入ろう?」


 と大きな声で私を呼びました。

 私がバスルームのドアを開けると、彼は既にバスタブの中。

 私の表情を見て恥ずかしがっているのを察知したのでしょう。

 それ以上は誘わずに、


 「後で入れよ。あったかくて気持ちいいから。^^」


 と言いました。




 彼の後に私がバスルームを使って出て来ると、

 彼はベッドの中でテレビを見ていました。

 私がその日のデートで美味しいものを食べ過ぎたことを気にしていたら、


 「じゃあ、運動しよう。」


 と彼が言いました。




 もう一度愛し合った後、

 彼の腕枕でいつものようにお喋り。

 私の仕事の研修の話をしていたら、私の肩をぎゅっと抱き締めて、


 「これも研修みたいなもんだね。」


 と彼が言いました。

 私が彼と同時にいけるようになるための研修なんだそうです。

 それから、優しい声で




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 と言いました。

 恥ずかしいと言葉にするのは許すけれど、

 体は抵抗しないでと彼に言われました。




 「来週は体調が悪いと思うから会わない方がいいかな?」


 と私が言ったら、


 「会わなくて理沙子は我慢出来るの?」


 と彼がちょっぴり意地悪な口調で言いました。




 帰り際、メールが苦手な彼に


 「私がメールしたら、時間がある時は電話くれますか?」


 と聞いたら、


 「いいよ。」


 と言ってくれました。そして、


 「家に着いたらメールしなさい。」


 と言いました。




 ロビーへ下りるシースルーエレベーターの中で、

 ほんの数分間、彼が私の手をぎゅっと握りました。

 幸せな時間を過ごす度に、これ以上欲張りになってはいけないと

 自分を諭すもう一人の私がいました。


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理沙子

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