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2011年06月14日(火)
20年以上前のクリスマスパーティー。 みんなでプレゼント交換をしました。 私がもらったのは、クリスマスメドレーが流れるカントリーベアーのオルゴール。 透明の容器の中にカントリーベアーと水が入っていて揺さぶると音楽とともに紙ふぶきが水に揺られてキラキラ、キラキラ。 それほど珍しいものでもないけれど、妙にうれしかったのを覚えています。
その10年後。 ホコリをかぶったそのオルゴールを私はゴミ箱に捨てました。 もらった当時はうれしくても、10年も経てばもう私にはそれほど価値のないものになっていました。
捨てた翌日、そのオルゴールはなぜか元の位置に戻されていました。
え?
おそらく、いえ、きっと母が拾ってくれたのでしょう。 なぜ拾ったかは、当時は聞かずしまい。 でも、そのオルゴールは心なしかうれしそうに元の棚におさまっていました。
それからさらに10年と少し経った今日。 部屋の掃除をしているとそのオルゴールがころりと転がり、わが子がそれで遊んでいました。
「このオルゴール、気に入ったんかな。これ、初めて見たとき、感動したもんなぁ。どうやってできているんかな」
母が言いました。
「もう音が鳴らなくなってきたけど、電池かなぁ」
「………」
母の言葉で、ついさっきまで不要物だったオルゴールが、何か息吹を取り戻したかのように、キラキラ、キラキラ光って見えました。
音楽をもう一度復活させようと思い、うしろのビスを開けて電池を交換しようと思ったけれど、どうもやりかたがわかりません。 それでも、中の水はにごることなく、揺さぶると紙ふぶきはキラキラと当時と変わらず舞っていました。
ふだん、なんでもないものと思っていても、何かのきっかけで特別なものに変わることがあります。 こうして「捨てられないもの」って増えていくのでしょう。 でも、「捨てられないもの」は「宝物」だから、いいのです。 そうしてできた宝物は、いつか心が折れそうなときに、強い味方になってくれるのです。
そう、いつか。
おやすみ。
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