獅々丸の雑記帳
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2010年10月28日(木) サラリーな人、年金の話でもしましょうか。

サラリーじゃない人も知っておいて損ではないでしょう。
足りない足りないって言われてる年金のことなので。

会社勤めの人の多くはお給料から厚生年金の個人負担分が天引されてますよね。
多くの会社では10月天引分よりその額が上がっていると思います。改正で。
また負担額が増えましたねぇ。

あの天引額は1年のある一定期間のお給料から算出された金額です。
算出された金額を『標準報酬月額』と言います。
毎月各人の厚生年金や健康保険負担額を算出するのはちょっと現実的でないの
で、ああいう方式となってます。

ちょっと話がそれますが、その算出する一定期間(算定期間と言います)だけ
残業をすごく抑えて収入を減らし、他の月はガッツリ残業することで身銭を多
くすることは可能です。
ちょっと抑えてもダメですよ。すごく抑えるのがコツです。
可能ならお試しあれ。

で。

その標準報酬月額ですが、等級別となっております。
1等級から30等級に分かれてます。
1等級は標準報酬月額が98千円とされ、そうですね今ですと8千円くらい引か
れてるはず。
1等級の人は月にだいたい98千円の収入があるので8千円を年金として負担し
て貰いましょう、ってことです。これ、個人負担分です。
国はほぼ同じ金額を貴方分として会社にも負担させてます。
なので。
大体98千円の収入がある人分として16千円くらい戴いちゃいましょ、ってこと。
これが一番負担額の少ない人。

では、一番負担額の高い人は。
30等級で標準報酬月額が620千円…62万円と書きましょうか、で個人負担額は
5万円です。

問題はここです。

30等級以上がないんですよ。
30等級までは細かく分けて『いくらいくらまでは何等級』ってやってるのに、
62万円以上は一律です。

おかしいと思いませんか?

世の中、不況と言っても62万円以上の給料や役員報酬を貰ってる人は五萬とい
ます。

でも、月給62万円の人は負担額が5万円。

月報酬200万の役員でも負担額は5万円。

なんじゃそりゃ。

安い賃金帯を細分化するなら、高い方ももっと細分化しろよ!
と思いませんか?

だって、年金資産、足りてないんでしょ。

ちなみに、健康保険料(これは加入する組合にて若干負担額が違いますが)は、
俺が加入してる保険組合では、

下が1等級が標準報酬月額58千円で個人負担額はだいたい2.5千円。
上が47等級で標準報酬月額は1210千円で個人負担額はだいたい50千円。

まだまだですが、それでも厚生年金より等級は細分化されてます。


仮に厚生年金に標準報酬月額1210千円というランクがあった場合、その個人負
担額は9万7千円程度でしょう。
同額を会社にも負担させるので20万近くを収めさせることが出来ます。

天井なしで負担させるのも可能ですが、仮に天井を作るにしても最高が62万円
は、今のこの年金資産が足りないって言ってる世の中で、ありえません。


無駄をなくしたりするのも大切ですが、ある一定の法則で国民に負担を強いて
る既存の制度上での不公平感を拭い去ることも大切です。

高所得者の負担は増えますが、高い負担をしてでも社会を安定させることは、
結局高所得者にとっても良いことなのです。

だってね、国が荒れると犯罪が多発します。そしてその目標になるのは高所得
者が圧倒的に多いのですから。
いわば保険ですよ。

金持ちのとこには金が溜まるって、よく言うじゃないですか。
だってそれ、色んな制度がそうなってますから仕方ないのです。

それは悪いことばかりではないですが、こと年金なんて国中の人に知られてる
制度では『みんな一緒』が必要なんです。

高い給与や報酬を貰ってる人はこういう話はしません。
厚生年金がまさか62万円以上は一律負担額しか徴収させていない制度、なんて
ことを知ってる人は割と少ないのかもしれません。

とりあえず、知っておいて、いろんな所で不公平感を話してください。
それがきっと政治を、制度を動かすことになります。


皆で公平な負担感を持ちながら制度を維持していく。
これって大事なことですよね。


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