獅々丸の雑記帳
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2010年01月17日(日) 天然記念物な柴犬

妹が言った。

『柴犬だって天然記念物なのに、保健所に送られると殺されちゃうんだもんね。
天然記念物を殺しちゃう国ってあんまりないよねぇ。』

だな。

天然記念物を殺しちゃう国があるかどうかは俺には知識はないけど。
殺されちゃうような動物を天然記念物に指定しちゃう適当な国って意味では我
が国は最たるもんだろう。(笑)

柴犬は『国の』天然記念物である。
他にも良く知られる秋田犬や甲斐犬、紀州犬も国の天然記念物。

天然記念物の根拠法は文化財保護法。文化省管轄。
動物を文化財を保護する目的で制定した法律で保護すること自体に無理がある。
当然、国は柴犬の管理なんて出来る訳もなく、かといって他の横に繋がらない
省庁の手を借りることもこの国では適わず、その管理は立て繋がりの文化財の
管理事務を担う都道府県の教育委員会が任されている。

柴犬の保護と教育委員会……もうね、関連性は欠片も見つかりません。


特別天然記念物…トキとかオオサンショウウオとか…になると、もうちょっと
目を向けて貰えるし庶民への認識も広まるので良いとは思うんだけど、特別天
然記念物とは言えど、例えば我の棲むマッドシティは千葉県にあるんだが、こ
の県には『鯛の浦』という場所がある。

場所はご存知の方もいるだろうが、この鯛の浦が実は特別天然記念物だという
ことまで知る人は少ないかも。

見に行けば分かるが『どの辺が特別天然記念物??』といった景色だ。
なにせ、その根拠となる要因は『海の中』にあるんでね。

メディアで見るトキの保護と較べると、可哀想になる鯛の浦。一度見に行って
やってくだせぇ。


さて、北海道は上川管内上川町内の沢の砂防工事で、ここに棲む『国の天然記
念物』であるクマゲラの姿が見えなくなったんだと。
まぁ『国の天然記念物』程度じゃ守って貰えないのは前述の通り。(揶揄)

しかしね、この沢にはニホンザリガニも生息するらしいじゃん。
ニホンザリガニは絶滅危惧種です。

絶滅危惧種の根拠法は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法
律という長ったらしい名前の法律。環境省管轄。

なんかさ、天然記念物と違って、字面からして指定されれば保護してしてくれ
そうな感じですよね。

しかーし!

ニホンザリガニは買えます。

ヤフオクで検索してみてください。すぐにヒットします。
俺がよく行くペットショップにも寒くなるとたくさん入荷してきます。

なんで寒い時期かというと、このザリガニは冷たい清流を棲家にしてて、水温
が20度を超えてくると死んでしまうから。

マッドシティで飼うには夏は水槽用のクーラーなりの設備が必要となります。

以前、意地悪な質問をその店の店員にしてみました。

俺『ニホンザリガニ、売ってるんですね。』
店『ええ、冬になると入荷してきます。』
俺『これって、夏場はクーラーが必要だと思いますけど、どうしてるのかな?』
店『……。その辺は飼い主さんのスキルに任せてます。』
俺『こちらに水槽用のクーラーって置いてあります?』
店『いえ、でも注文すれば入りますよ。』
俺『売れ残ったらどうしてるんですか?』
店『いや、……入荷数をコントロールしてるんで……。』


どうやら絶滅危惧種指定でもダメそうです。

指定されることには余り効力がないのが実情でしょう。

これからは、指定されること=どういう保護をするのか、をもう一回見直して
いくことが必要だと俺は思います。

『そうしてきたから。』では何も救えませんから。


とりあえず。

柴犬を飼ってる人。
お住まいの都道府県の教育委員会に電話でもしてみましょう。

『すみません。我が家で柴犬を飼ってます。どうしたら良いですか?』って。

教育委員会、延いては文化省が『こりゃ、うちの管轄じゃやってられんな。。』
と匙を投げたくなる気分にさせないと、天然記念物な柴犬の『天然記念物』は
いつまでも『お飾り』のままだと思ふ。


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