獅々丸の雑記帳
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生まれて始めて雷の中を走った。 空が白くなるなんてレベルじゃない。 目の前で強いフラッシュを焚かれたごとく。 一瞬だけど、視界が真っ白になって何も見えない。
俺の前方にも後方にも距離を開けて車が走ってはいたが、よく走れるもんだと 思った。 俺もだけど。
車を走らせることだけに集中して気付くのが遅れたが、ふと違和感を覚えた。 街が暗いのだ。 前を走るテールランプばかりが目立ち、街が闇に落ちた。 停電だった。
轟く雷鳴に車は震え、滝のような雨が幌を打ちつける音が他をかき消した。
間も無く我が家というところで、急ぐ消防車とすれ違った。 どこかが落雷で燃えでもしたか。
何度も繰り返されるフラッシュに目が刺激されたのか、到着することには頭痛 がして、暫くそこを動けなかった。
雷。 確かに神に間違いない。
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