獅々丸の雑記帳
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| 2006年10月02日(月) |
石橋を叩いても渡らん |
親父は心配性な人でした。 己にも子供達のすることにも。 先のそのまた先の『あるかどうかも分からない危険』を想定し、いつも我が家 を導いていた。 ある時は間違った方向へ。(笑)
うちの兄弟は揃って自転車に乗るのが遅かった。 漕ぐ速度じゃないよ。乗り始めるのが。 そして、補助輪を外すのはもっと遅かった。
なにかにつけ、同じ下町育ちながら、『そのくらい大丈夫!』が心情のお袋と は、随分と意見の相違もあったに違いない。
俺が小学生の頃の話。 お決まりのように町内会のソフトボールチームに入ったのだが、毎週そこへ送 り出す際に聞かされる親父の注意事項。
『いいか。球が飛んでくるような場所には行っちゃいけないよ。』 『危ないからバットを振ってる人の傍に近寄ってはいけないよ。』
父さん、それじゃぁボク、野球が出来ないよ……。
当然と言えようが、それに反発して、俺の『危険』への憧れが強くなったのは 言うまでもない。(笑) しかし、そんな親父の時に破茶目茶とも思える指導は、『先の先を読む』とい う俺の基本性格を自然と確立していった。
この性格のお陰で、えらい損をした感もある。 しかし同時に、『ここぞ』という時に失敗した経験も無いのは、ひとえにこの 性格のなせる所業だ。 俺が友達から得る信頼感も、ここに因っていることが多い。
感謝してます。
そうそう、俺がバイクに乗れないのもこれまた絶対に認めてくれなかったから。 今となっちゃ遺言でもあるんで、俺の人生から『バイクを駆る』ことは完全に ナシだな。 ま、仕方ねーか。(笑)
父、四十九日の法要を迎え、仏となる。
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