獅々丸の雑記帳
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台風一過の空は首都圏のおもっ苦しいゴミを吹き飛ばしてくれた。 通勤途中、いつものポイントに差し掛かるずっと前から富士山が見えた。 夏の富士は日に焼けて真っ黒娘。 奥多摩(多分)の山並み、筑波のお山もくっきりとお目見え。
俺の気持ちを高揚させる日本一の美女。 今まではその姿を見れることが単純に嬉しかった。
今は、あの山の裾野の方に大好きだったヤツがいる。 愛しさと後ろめたさが交差するそんな景色になった。 単純な歓びじゃなく、少し胸が痛い悦び。
後ろから俺を抱く暁さん。 その見えるはずのない顔が寂しそうに笑った気がした。
もう夏だな。
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