獅々丸の雑記帳
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SS君を洗車した。 本当なら買い手が決まって受け渡しをする直前に綺麗にしてやるのが親切なのかな。 でも俺は『俺の』SS君を洗車したかったんだよね。 だから今日しかなかった。
仕事を早々に切り上げて帰宅。着替えてすぐにはじめる。 ボディからホイル、エンジンルーム、さらに室内まで年に数度も行わないフルコース。
『洗車』って言葉では簡単だけどさ、あれほど愛車に顔を近づけて付き合う瞬間って そうそうないんだぜ。 こんな近くでパーツを見てても怪しくないのはオーナーの特権。 そう、オーナーの特権。 その特権を行使できる最後の日を俺はおもいきり楽しんだ。
洗車を終えて運転席のドアを開け、キーを差し込んで回す。 『ウィィィン、コッキン。』SS君のGOサイン。 点火! 何百回とやってきたふたりだけの儀式だ。この儀式、引き継いで貰えるかな? エンジン音と排気音に異音が聴こえないことを確認。 灯火類も全てチェック。
『おーしっ、いい娘だ。』 どこに出しても恥ずかしくない。 5年と半年、俺の車歴の中で群を抜いて長い付き合いだった。 『SS君、今までどうもありがとう!お前、最高だよ。』
作業が終わると同時に雨がパラパラと降ってきた。 何度この洗車直後の雨に毒気づいただろう。 でも今日だけは感謝。 最後の洗車に水を差さずにいてくれてサンキュウな。

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