獅々丸の雑記帳
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雨の中。 対向車の車線を塞いで、その人は歩道に倒れていた。 傍らにはひとりの男が携帯を片手に立ち竦んでいた。 俺は暁を停めた。 救急車が到着するまでの間、彼女は助けを求める声も上げなければ、身動ぎもしな かったように思う。 気を失っているとしては長すぎる時間……。 雨はどこまでも冷たかった。
膝の上。 広げた毛布の上に、仔猫が1匹寝ている。 伸びをしたままの姿でリラックスしまくりの寝姿。 この世に生を受けて1ヶ月。 ぽんぽこりんにお腹をゆっくりと上下させ、あの時の倍以上に大きくなった体全体で 「幸せ」を表しているよう。 冷え切った体にポッと灯が点るような優しい時間。 いつまでも続くといいな。
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