獅々丸の雑記帳
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あの日の記憶を呼び戻す。 助手席の人は深夜を回っていたこともあって眠そうだった。 当然だ。普通ならもう暖かい寝床にいる時間。 あくびを何度かしてたまに目を瞑っているようだったかな。 俺はいつも言うように『寝ていいよ。』と何度も言った。 優しさから出た言葉じゃない。 このまま寝るのを我慢しているようなら可哀想だから帰らなくちゃ。 でもまだ帰りたくないなぁ。寝てくれりゃその間は帰らなくて済む。 そんな想いから出た『寝ていいよ。』だった。 決して乗り心地の良いとはいえない愛車を操って、彼女が眠るのを待った。
俺は愛車を路肩に停めた。 社外には優しい街灯の明かり。 隣からは静かな寝息が聞こえている。
あー、俺は確かに笑っていたな。微笑んでいた。 それは小さな悪戯を成功させた満足感からきたものだったのだろうか。 自分でもよく思い出せないな。 ただ、すごく幸せな感じだったのは間違いない。 そんな夜だったな。
土日をなるべく部屋を出ずに過ごす。 亜門の寝床からトイレ(テラスに設置)へ続く経路にコルクシートを敷き詰めた。 滑り止めのためね。 確かにフローリングは滑りやすい。滑りやすいが、それを防止するほどのこともない ってのが自論。 ただね、亜門はすっこけそうになるのを変に踏ん張ってしまうと、また症状を悪くする 可能性がある。 部屋の一部に出来たコルクの道。 なんともイカサねぇ模様替えだが、なんだかとっても優しい景色だ。
明日から天気が悪いそうな。 桜は散っちまうかな……。 まぁいいや。桜の他にも綺麗な花はたくさんあるらしいよ。 また写真を撮ってきてやるからな。
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