獅々丸の雑記帳
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2005年03月08日(火) 沙門

獅子丸が帰宅した俺の肩に飛び乗ってきた。
肩の上で『ニャァ、ニャァ』と話し掛けてくる。

久しぶりだった。
昔は台所でカメたちの餌の用意をしている時なんか、よーく登ってきたもんだが。
当時のズッシリ感がないのがなんとも寂しい。まるで子猫のそれだ。
主治医は『不死身の獅子ちゃん』と言う。『今の状態を維持してるのは奇蹟的』だと。
だけど、俺は知ってるんだよね、奇蹟的はあくまで奇蹟『的』であって、奇蹟ではないことを。

なぁ、沙門って知ってるか?
魑魅魍魎を喰らう猫又でよぉ、体重が無いに等しいんだと。
お前もこのまま軽くなっていってあっちに逝っちまったらさ、化けて戻って来い。
獅子は頭が良いからさ、迷わずに来れるだろ?
俺は必ずまた猫を飼うからさ、お前にも頼みたいことがあるんだ。

右肩に落ち着いた獅子丸の毛皮に頬を寄せる、そぉっと、機嫌を損ねないように。

獅子丸は陽だまりの匂い。
ホカホカと、心休まる、陽だまりの……


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