獅々丸の雑記帳
INDEX|過去|未来
高速を走っていました。 前を行くベンツが遅くてね、少しイライラし始めていたんです。 心の中で悪態つきながら、チャンスがあったら抜いてしまおう、と考えて いたその時です。 ベンツの助手席の人が運転手に話しかけたんです。 手話で。 どんな会話だったかは私には知る由もありません。 でもそれはとっても衝撃的な映像でした。
1人でのドライブでは音楽を楽しみ、彼女とは楽しく会話、仲間達と馬鹿 馬鹿しく笑う・・・。 私はずーっとそういうドライブを楽しんできました。
私にとっては当たり前のそんな「音」が前を行く車内にはないのですね。 でもね、助手席の人とその“会話”に頷いた運転手さんからは楽しい雰 囲気が伝わってきました。 何故だかその楽しさを共有したい気持ちになって、そのベンツのあとを ついて行くことにしました。
後ろから『さっきまでの私ら』が私に追い迫っては抜いていきます。 まぁいいじゃないか、時間はたっぷりとあるのだから。
|