獅々丸の雑記帳
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私がランタボというクルマについて特別な思い入れがあることを前に書いた。 そのランタボに最近、通勤途中よく遭遇する。 白のランタボで外装はかなりくたびれた様子。 それでもランタボは私の目には異彩を放って映る。 あの当時のクルマって、空力なんかにあまり頼らずに「これで走らなきゃあと 10馬力積みましょう。」みたいなヤツが多かったように感じがするんだよね。 好きなんだぁ、そういう押しの強いクルマがさ。 話が脱線した。(^^;;; そのランタボが今日SS君の後ろについた。 バックミラー越しに運転手の影がうっすらと見える。 「!」 確かなことは言えない、が、そこには彼がいた。 痩せたモジャパーマ、大きな眼鏡。だいぶ歳をとってるけど、もう15年くらい も前のことだもんな、こっちも歳はとってる。 そういえば、番号までは覚えてないものの、所轄陸運局も同じだし。 けっして圧迫感を与えない車間距離の取り方。 でかいフォグランプが2つから4つに増えてはいるけど・・・。 どれをとっても彼とあのランタボだった。 あるいは幻想の産物かもしれない・・・、それでも私はワクワクした。 ほぼ7割の神経を後ろにあてながら走る私。 ちょっと大きな道路でアクセルを踏む。 朝の通勤にあるまじき姿だけど車線変更を繰り返して、数台を追い抜いた。 「来たっ。」 あのランタボも追いついてくる。 真実なんかはどうでもいいんです。 ほんの数分間、すごくドキドキする時間を過ごしました。
嘘のようなホントの話。
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