過去日記倉庫(仮名)
もくじもどるすすむ
フリフリおれ的わたし的ベスト2007はこちらより


2008年01月18日(金) ロボットでも大丈夫 / こわれてみよう僕らは希望の屑だから

久しぶりに劇場で映画を見ました。桜坂劇場にてサイボーグでも大丈夫。ちょっと前に青山真治のサッド・ヴァケイションもやっててこれも見たかったけど見送ってしまった。これもそのうちDVD出るだろうな〜ってわかってたんだけど、大画面で見たかった。コメディみたいだし軽い気分で見れそうでいいかなと。

で始まるまでちょっとうろうろしてたら、2階のゲットハッピーレコードから降りて来たK場様にお会いし、ご挨拶。袋の中身を聞いてみたらマルフクレコードの新作民謡のシングルが入ってました。渋い…マイブームがスピッツとか恥ずかしくて言えませんでした(笑)。スターズ見てえ、朝生愛呼べないものかとかそういう話をして別れる。

映画は、本当に漫画ちっくで見てて疲れました。小ネタ系って実はそんなに得意ではないんですよ。TVドラマもクドカンとか人気だけど私は堤幸彦のトリックで早々と挫折した(笑)。2も見てないしね〜あんまり漫画読まないしTVも見れなかったのでネタ振られてもわからないんだよね…この作品もいろいろ最終兵器彼女とかサイボーグ007とか入ってるみたいなんだけど何一つわからなくて普通に見てた。映像がきれいで妄想の中のラブストーリーなので恋愛睡眠のすすめか?などと的外れなことを考えたり。あ、これ見てないなあ。見ないと。

仕事で工場でラジオを組み立てている主人公の女の子が、自分だけに語りかける電波(この女の人の声がすばらしく癒される…)をキャッチしてしまうという象徴的なエピソードから始まり、けっこう本格的というか見てるこちらが怖くなるほどのハイテンションで、例えば17才のカルテみたいな、思春期の女の子特有の感傷的な季節とかいうんではなくて、完全にアウトサイドの世界のお話なんですね。

描き方はかなり漫画ちっくなので笑って見れるんだけど、主人公の2人もかわいいし。でも症状はかなり重篤な感じで見ていて心配になってしまう。女の子の愛する祖母の死によって、病院関係者を皆殺しにしておばあちゃんを取り戻そうという強迫観念からは解放されるのですが、それでも自分がサイボーグであるという感覚はなくならない。原因はいろいろ考えられるんだろうけど、とにかく彼女はサイボーグなのだった。これからもずっとそうなんでしょう。病気を治す、社会適応に向かうとかそういう方針ははなから無い作品です。

食事を取らずに電池で充電(笑・この様子がまぬけなんだけどかわいらしい)しなければならないと思っている女の子にどうやってご飯を食べさせるか。認知の歪みをただす代わりに、その妄想にとことんつき合う形でうまくご飯を食べさせる場面がハイライトでした。自分としてはあれで終わっても構わないくらいの感じ。実際はもっといろいろあるんだけど。ちゅーしたりとか(笑)ちゅーは長かったなあ。映像はきれいでよかったけど、まあ無くても構わないんだよね。

ご飯を食べさせるために、ご飯を機械のエネルギーに変える部品を開発(!)して女の子の体に組み込んであげるというのがよかったなあ。僕は優秀な技師で、君が壊れたらちゃんと直してあげる、保証期間は一生だよと手作りの名刺をあげるの。で背中を開けて部品を組み入れる真似をする場面がよかった。その部品が男の子が大事に持ってる宝石箱みたいな小さなケースに母親の写真がはめ込まれているものなんだけど(上の写真で男の子が手に持っているもの)、それが女の子の内側に組み込まれるっていうのがおもしろかったです。

もちろん実際に中に入っているわけではないんだけど、その後で食堂でご飯を食べる練習をする時に、やっと一口ご飯を飲み込んだ時にちゃんと部品が動く様がCGで描かれてて(笑)、女の子のお腹の中で透明な歯車とかお母さんの写真が入った部品がちゃんとピカピカ光って動いてて感動した。そういうことあるよねえと思って泣けましたよ。私はサイボーグではないんだけど。あの場面は好きだなあ。食堂にいる人たちが一緒に匙でご飯を口に運んで食べるのも笑えてよかった。君はそれで大丈夫(ケンチャナヨ)っていう受容の物語。サイボーグはねえだろうと笑うことはできるんだけど、多かれ少なかれ誰かとつき合うってそういうことだよなと思う。まあテーマもそうなんだろうけど。

男の子を演じたのは韓国では有名なアイドルの方ということでしたが、好みではなかったのであんまり一生懸命見なかった。かっこいいのかなあ…うーんキンキキッズの堂本光一のスシ王子みたいなものか?もしくは僕の生きる道の草ナギ君?とかやっぱり的外れなことを考えたりしてました。でも女の子にスイス萌えソングみたいなのを歌ってる所はかっこよかった。ヨーデルがすごいうまい(笑)。でもその他は…髪型も変だしなあ。ファンはがっかりしなかったのだろうか。

ということで、実際は脇役の描写とか院内大虐殺(妄想)の鳥瞰シーン(庭園の緑がきれいで思わずかえる目のジャケを思い出してしまいました)とか他にも見どころはあるんだけど、そんなに印象には残っていない。やっぱりこの監督のパク・チャヌクはポン・ジュノのようにど真ん中にはこないのだなと思いました。

オールド・ボーイとか復讐3部作は大好きなんだけど、これは復讐というテーマと出ている俳優が好きなだけなのかも…チェ・ミンシク好きなんだよなあ〜前にも書いたけど。別の監督で泣拳(クライング・フィスト)っていうのがもうベタベタな作品だったけど大好き(笑)ああいう殴られっぷり負けっぷりの良さってなかなか無いよなあ。ぞくぞくするよねー(S)韓国ならではのキャラなのかなあなどと思いながら見てる。

それに比べるとかなり軽いタッチで描かれた作品ですね。でも妄想であれ、医者とか看護士とかガンガン撃ち殺していく場面はどうなんだろう…最初の電波の声の通りに手首にコードを差し込む場面とか痛そうだし、監督は娘に見せるようにつくったって言うけどそれはちょっとやめた方がいいのではないか(汗)と思ったよ。レイティングは付いてないみたいだけどね。痛いの苦手な方はご注意。


aya_nkym |diaryJazz Boxantenna

即興アートWebRing
即興アートWebRing | 参加サイト一覧