過去日記倉庫(仮名)
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フリフリおれ的わたし的ベスト2007はこちらより


2007年12月14日(金) テーパノン at 沖縄県立博物館講堂(ダンス)※要更新

金曜日でした。久しぶりにネットカフェに来た。スペック不足で家のPCでは見れなかったものを見る。人が闘う姿っていうのはいいものですね。ちょっと熱くなってしまいました。

昼間は給料が入ったので支払いだの買い物だのに追われておりました。でも最近本当にあらゆる意味で購買力というものが落ちて物が買えなくなった。さびしいものです。そもそも先立つものがっていうのもあるんだけど、どうしても欲しい物ってあるでしょう。そういうのがなくなってくるんだよね…必要に迫られて仕方なくその売り場に赴くって感じ。服とか本当に面倒くさい(うぅ、言っちゃった)。これでいいかな三日覚えてたら買おうとか思って、どうしても必要だったら買う。こんなんじゃあ人生楽しくないんだけどねー失敗する体力がなくなるんだね。悲しい。

12月は踊りに行くぜがあるというのに見逃してました。がっかりしながらも、頭が擦り切れたまま上記のようなことに追われつつ、天久のといざらすとかゆにくろとか無印とかうろうろして、サンエーに行く途中で博物館の前を通るんですよ。もう閉まっちゃうのかなあなんて思いながら歩いてたんだけど、掲示板にチラシが貼ってあって、テーパノンというダンスイベントがあるっていうのを初めて知りました。しかもシンポジウムとかリハ公開とかいろいろある(博物館スケジュール参照)と。こういう時に新聞とってないのが悔やまれるんだよなあ…まあ新聞ですら直前にしか教えてくれないけど。

うーわーまじ。逃した!!悲しすぎるーと泣きながら通り過ぎてなぜかコンビニ寄って10分くらいして、ああーせめてもっと詳しくチラシ読んでおこうと思って、金曜日は遅くまで開いてる博物館に入ろうとしました。入り口に書いてある。あれ?14日って今日だよねダンス公演があるじゃねえか!!!というのがわかって文字通り駆け込みましたよ。15分過ぎてたけど、無料だったし見ないわけにいかないですよね。

非常に簡素な舞台でした。時間は1時間くらいかな。音楽も殆ど流れない。男性は振り付け・主演のピチェ・クランチェンとピーター・ゴライトリーの2人、女性はイム・ジョンミ、伊藤恵、北原倫子の3人が出演。後ろの方に会議机みたいのがあって下に人数分のボウルが置かれている。一人ずつゆっくりとそこから白いカタマリを取り出して戻って自分の位置でこね始める。ここでクランチェンだけが瞑想するようにカタマリの前で胡坐をかいて静かに佇んでいるのがおもしろかったですね。そして粉を持って頭の上からさらさらと振りかける所もあった。後でわかったのですがうどんをこねる作業をモチーフとして組み立てられているようでした。そうか、だから3分クッキングのテーマが流れたんだな。

うどんの生地を寝かせる間のピーター・ゴライトリーの自分語り(英語→関西訛りの日本語)&踊り、生地をのばす時のイム・ジョンミの踊りがハイライト(そこでパッヘルベルのカノンが流れる。音楽は先の3分間クッキングのテーマとこの2曲のみ)としてあるんだけど、その他はだいたい5人が勝手に自分の踊りを踊っているような感じでした。北原倫子の戸棚を開けるようなマイムっぽい動きがゴライトリーの語りが始まってもゆっくり続いていて、(他のメンバーは机に座って聞いているような動作)長机の後ろをゆっくりすすんでそのまま袖に引っ込んでいく所がおもしろかった。アフタートークでかなりマイペースな方というのがわかったのですが(笑)その辺それぞれのキャラを生かしての振り付けなのだなあ。

最後はいったん全員が退場するんだけど、本物のうどんの入ったどんぶりを持って戻って舞台で食べる所がおもしろかったかな。踊りとしてはピチェ・クランチェンのタイ舞踊が見れたのでよかった。主演なのでもっと目立たせてもいいと思ったけど、テーマがうどんだからなあ…生春巻きにすればいいのに。他の方は残念ながらそんなに目を引くような所はなかった。そもそも自分がダンスに並外れた容姿とか洗練された技術・知識を求めている所があるので、私小説的な表現って割とどうでもいいんですよね…チェルフィッシュとか見たいとも思わないしな。ピチェ・クランチェンの踊りはかなり伝統舞踊に密着していて、それはそれでエキゾチックで魅力的なんだけど、伝統にどう向き合うのかこの方としての方針がまだわからない感じでしたね。これからどうするのか知りたいなあ。

ダンスライブの常としてアフタートークがあったので残って見ました。すごいいっぱい突っ込みどころはあったんだけど、口下手だし面倒なのでここに書くだけにした。(ピチェ・クランチェンが伝統舞踊を始めたのが16歳というのが気になったり。ちょっと遅いでしょう)他の方の質問も気になる所はスルーされてるのが気になった(なんで語りが男性だけなのかとか)けど、この企画自体メッセージ性は無いし、ダンスって意外に思想的な深みは無かったりするからなあ(てか自分が見た企画がたまたまそうだっただけかもしれないけどさ)。作品を見た感じ、何かを訴えようとするよりも、ひとつのモチーフを国籍の違う者の接点として使いつながり合おうというような方向性みたいだったし。いいんじゃないかな。無料だし。見て後悔は無いです。

ピチェ・クランチェンの踊りはうまかったですね。衣装は練習着みたいな綿の黒の上下・裸足ということで身体の動きを純粋に見られる感じだったんだけど、かなり琉球舞踊に近い。手足の指の反りをもっと強めにしたくらいで、手首の使い方とか足の運び方とかテンポとかもう見慣れた感じなのでかなり共感が湧く。でもモチーフがうどんなので(笑)かなり遠くに迂回してくる感じが実にもどかしかったです。粉振ってる所を雪に喩えてるなんて、あなたどう考えてるわけとか突っ込んでみたい所なんだけど(大失礼)。

だってタイも雪降らないでしょう。そういうことを21世紀に入ってもやらないといけないのかなあなんて超ドメスティックな感情が湧いてしまう(笑)。まあそんな政治的なことを考えるようなものでもないけどさ…年がら年中斬って撃ってっていうのも馬鹿馬鹿しい。それでも見た所同世代っていうのもむらむらと突っ込みたい気持ちがこみ上げるものがあった。やっぱ映画とか音楽よりも動きの無い世界なのかもしれないな。

帰りに受付でこれを包括するようなアジアダンス会議2007という企画のパンフを売っていたので買うことができたのはよかった。コンテンポラリーダンスってどうしても欧米中心になっちゃうもんなあ。東南アジアのコンテンポラリーダンスの情報って殆ど無いので、何人もの東南アジアのアーティストの話が読めて、地域別の簡単な概要もわかって嬉しかったです。資料としてはかなり貴重。日本語で読めるのは殆ど無いと思うので。改めてアジアの伝統芸能について勉強しなきゃなあと思った。

自分のためのメモとして(あとで読む):

・ウェブマガジン[dance+][24 読解できないもの その2]の記事→何か今日見たのと内容が違う?

・評者武藤大祐さんのサイト

wonderlandのアジアダンス会議の記事

・Pichet Klunchunで検索するとまた違うのかトップに出てきたページ。おっ白塗りしてる?やっぱり日本の舞踏も入るんだろうか。I am a damonっていう作品が見てみたい。師匠のキャラが決まっていて、この方の師匠が悪魔の踊りを踊る方だったそうなんです。


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