過去日記倉庫(仮名)
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フリフリのおれ的わたし的ベスト2007はこちらより
| 2005年08月03日(水) |
Festival Express / Soul of Man(映画) |
もう毎日毎日いろんな人のライブ盤ばっかり聴いてます。昔からコンサートというか生演奏が好きだったのでライブ盤はいっぱい持ってるな。せっかくなのでいつかリストアップしてみたいと思っています。現在のヘビロテはECDさんなのですが…ポッケにロック、ロック石ころ。遅いぞ追いついてない!
リニューアルした桜坂劇場でFestival Expressを見てきました。70年代ロックの、しかもフェスものを見るの久しぶり。なんかフジロックでも上映会が計画されていたようでタイムリーでよかった。DVD発売があったからかな?(花房浩一さんのページを貼っておきます)
レイトで21時開演だったのですがけっこう入ってた。夏休みだから中学生みたいな子どもたちもいたな。いいなあ見て見てって感じ。私は20歳すぎて見れたけど、衝撃的だったなあ。ただ前振りが無くて、フェスや列車の中の映像がぶつぎりなのとずっとスタッフやバンドの人のインタビューがはさまって見づらかった。ウッドストックとか知らない方にはわかりづらいのではないかな?またライブそのものの映像が短くてちょっと欲求不満になりました。2枚組のDVDを買って見てねってことかしら?
とはいえ、欲求不満になるくらい音がよかったのです。公式サイトで有名なイベントだったのに記録映画がつくられなくて、撮ったフィルムがとても良い状態で保存されていたとのことで、映像もきれいだったけど、音もよかったんですよ。音というか演奏というか。特に列車でみんな酔ってラリってセッション三昧なんだけどその時の音がいい。私はむしろそっちの方を見たい!と思いました。
ホーンの入ったSunshine of Your Loveがよかったし、ジミヘンの曲とかもやってたね。もう誰と誰が入ってっていうのもわけわからんカオスな感じだったのですが…主催者によると食堂車も借り切って酒ときちんとした料理を保証していた(酒が切れて緊急停車・酒屋に直行っていうのが笑った)ということで、夜も音出しOKとなるとミュージシャンにとっては天国だろうなあ。バディ・ガイも他のことはできたけど眠ることだけはできなかったって言ってたし。いやー音楽が好きというだけでなくすばらしいミュージシャンばかりが集まっている空間…いったいどんな空気だったのだろう。いろんな気持ちや言葉が目に見えない音楽として飛び交っていたのだろうなあ。すばらしい。
この映画の主役はやっぱりグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアとジャニス・ジョプリンでしょう。あとザ・バンドのリック・ダンコが入ったショットが表紙になってるんだけど、この場面は楽しそうだった。ジェリー・ガルシアがジャニスに「初めて見た時から愛してるよ」と言ってるのがすてきだった。彼は警備を破ってタダ見しようとする奴らとか入場料高すぎと抗議行動が起こって混乱状態になった時も、みんな落ち着いてほしいとメッセージを出して、どっちの肩を持つわけでもなく、とにかく音楽を楽しむためにフェスの会場外でフリーコンサートをやろうと提案したり、すばらしい仕切りでしたね。カリスマになるのはわかるなーと思った。
グレイトフル・デッドの演奏も若い時にはそのよさがわからなかったんだけど、聴いてて気分が落ち着いて、前向きになれる感じがした。あんまり酒とかはっぱで高揚して、っていう感じはなかったなあ、自分にとっては。お手軽にハッピーになれるっていうのでもないし、いろいろあるけど、前向いて歩いて行こう。僕と一緒に歩こうよっていうメッセージを受け取りました。それにザ・バンドだもんな。I Shall Be released、The Weightっていい曲だなあとしみじみ感じた。
それでもジャニスの最初のシャウトで全部持っていかれる。Cry BabyとTell Mamaって詞を訳すると同じ意味なんだなあ。中盤の客席に語りかける所なんかもだれることなくびしっときまってた。うわーこれだよーって思った。再会した。10年以上前にあなたのライブを見ましたよ。元気だった?元気だったんだ!って話しかけたくなる気分。あとで思うに死んじゃう年、ほんの3ヶ月ほど前だったんだ。晩年と呼ぼうにも若々しくパワフルすぎる演奏。まあ声はおばちゃんみたいなんだけど…それじゃああの時27歳なんだ彼女は。感慨無量。
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日は改まって桜坂劇場にてブルース生誕102年記念(笑)上映が始まりました。全部やるかなあ。やってほしいな。ファン必見。Blues Movie Projectということで、沖縄に来ないのが悲しかったのですが、待ってたら見れるんだなあ。嬉しい。先日そのオープニングのSoul Of Manを見てきました。監督はヴィム・ヴェンダース。特にファンではなく、名作パリ・テキサスを劇場で見たこともあるのですが(ひょっとして桜坂の映画館だったかも)、なんかよくわからない…と思ってました。まだ高校生だったし、大人の話がわからなかったんでしょう。ジム・ジャームッシュは最初からはまったんですけどね。
この作品はドキュメンタリーではあるんだけど、再現映像やニュース映像、また他の監督が撮ったフィルムといろんなアーティストのトリビュートライブ映像が混ざり合っています。最初が宇宙空間でびっくりしましたよ(笑)。宇宙人が地球の音を知るためのレコードに戦前ブルースのレア音源が入っているのだと言われ、なんなんだそりゃ、と思う間もなく戦前アメリカのモノクロの映像へ。ブラインド・ウィリー・ジョンソンという実在のブルースマンをナビゲーター(ちなみに声はローレンス・フィッシュバーンとのこと)にしたブルースの歴史を行くロードムービーという趣きでした。
主要な登場人物はブラインド・ウィリー・ジョンソンにスキップ・ジェイムス、J.B.ルノアの3人。監督ヴィム・ヴェンダースのインタビューによると自分が好きという以外に共通項の無い3人ということなのですが、監督の思い入れが伝わってきておもしろかった。
前半はスキップ・ジェイムスの再現ドラマ。若い時に録音したのにそのレコードを売る間もなく大恐慌が訪れ、そのレコード会社パラマウントも倒産し、音楽活動をやめて30年以上たってから病院で発見されフェスに駆り出されるという波瀾万丈な人生なのだ。その昔の録音風景がよかったなあ。すごい凝っててたぶん指使いなんかも完璧に合わせてると思います。わざわざマイクに頭をぶつける所もあったなあ(笑)。で晩年改めて録音もできたし、クリームが彼の曲をカバーしたのが売れて、そこから治療費にあてて3年寿命が延びた、とか見ててひょえーという感じだったのですが、うーんやっぱり才能のある方は生きていれば神の手がさしのべられるものかと思いましたよ。生きていてほしいよね。
後半はフェスでステージの上でジョン・メイオールが「J.B.ルノアが死んじまった!」と叫んでる所から始まる。若き日のヴィム・ヴェンダースもそれを聴いていて、彼はどんな人なのだろうと思いをめぐらす。ただ1本だけ彼を撮ったフィルムが残っていて、その映画学生だった夫婦のインタビューとそのフィルムによってJ.B.ルノアの姿がよみがえってくる。これがもうすてきでした。ゼブラ柄にひよこ色の燕尾服をあつらえて持って来てカメラの前に立って歌うルノアが最高!ウィリー・ディクソン(b)やフレッド・ビロウ?(ds)と2人でやってるTV映像も出て来るのですが、暗い歌でもなんか暖かい声で楽しませて、演奏もグルーヴィなのが特徴でしょうか。
またカウチでインタビューする場面が楽しい雰囲気がよかった。ギターもって一緒に弾いてる旦那さんの方にインタビュー返ししたり、娘のためにつくった曲だよと弾き語る所とか和んだなー。いらないショットだろうけど(カメラテスト?)夫婦で抱き合ってキスしてる所を入れているのがよかった。監督の連帯感が伝わる場面。記録するって大事なんだなと思った。これを撮りたい(録りたい)っていう気持ち。晩年のスキップ・ジェイムスのマネージャーだった方の「彼の(ステージでの)最初の言葉、最初の声を聴きたかったんだ」っていうコメントにも胸が震える思いでした。スキップ・ジェイムスはあまりにも長いブランクがあったけど、すぐにギターの腕を取り戻した、とのこと。お金ではなく、音楽が彼の命を長らえさせたのではないのかな。
さまざまなニュース映像もさしこまれ、スキップ・ジェイムスの人生を戦前の黒人史とシンクロさせ、J.B.ルノアは戦後のそれと同期させる、という感じになっていました。J.B.ルノアはキング牧師と重ね合わせるような感じになっていて歌の社会的な側面に光を当てていた。そこをかなりクローズアップしているのだろうけど、意外。くじらの歌もあるけどそれもかな?(笑)ブルースだけど自分の内面に閉じこもることなく、周りの人に対する優しさ、外側へ意識を向ける力というものにひかれたのだろうなと思った。
そしていろんなアーティストによるトリビュートがよかったですね。ちょっとしか映らずにすぐフェイドアウトしてしまうのが悲しかったのですが、戦前ブルースでいろんな解釈が可能ということもあって、いろんな編成、いろんな人が出ててとても楽しかった。サントラもいいけど映像出して!(涙)DVDの特典映像は短すぎるのでたぶんそれじゃない…最初がマーク・リボー(g)のソロなんだよーん、でルー・リードがフィーチャーされてる感じなんだけど、戦前ブルースは十八番であろうカサンドラ・ウィルソンやボニー・レイットからベックやジョンスペ、ヴァーノン・リードとブラッド・ウルマーと一緒のイーグル・アイ・チェリー(ドン・チェリーの息子さん)といった若い方、ロス・ロボスやニック・ケイブといった意外な方と幅広かった。
音源中心の感想がこちらにあって、へーと思いながら読んだのですが、私は特に批評する所もなくてとにかく楽しむだけでした。いやーもう映像出してほしい(しつこい)。ロス・ロボスのドラムの方が素手でセットをたたいていた(はあと)のを始めとしてジョンスペのテルミンを初めて見れて嬉しかったです(笑)とか、ニック・ケイブがぜんぜん知らないけどオルガンがすてき、ドラムがブラシなのにヘヴィなグルーヴが出ててよかった、とかいろいろでした。ベックも変なギター使ってたなあ。調弦のペグが全部片側についてるの。
いちばんおもしろかったのがTボーン・バーネット。全く名前を知らなくて、チューバやホルン、バスドラスネア別のドラム、マレットでティンパニのようにジェンベを扱ってるという変てこりんなバンドに魅了されまくり。1分もやってなかったと思うけど…あとで調べたら、映画などの音楽監修をよくやっている方。オー・ブラザー!もやってるのか!あれはいいです。どっちかというとブルーグラスが多いけどブルース(ロバートジョンソンみたいな人も出て来る)も入る。あの映画でブルーグラスのリバイバルブームがおこったらしい、というのがうなづける。今の感覚で見ると変で笑ってしまうんだけど、古い音楽のコアがそこにあったりするんだよね。
なんか今の自分の気持ちにぴったり合った映画でした(笑)。見れてよかった。まだいくつかやってるんだけど、マディとかストーンズとかいまいち見る気しないなー見れたら見る。本当はヒップホップの入ったゴッド・ファーザーズ&サンとか未公開のピアノ・ブルース見たいんだけどなあ。やるといいな。あ、自分のためにタワレコのページを貼っとく。スキップ・ジェイムスはギターもピアノも弾けて(とてもうまい)、ピアノの曲がとてもよかったです。J.B.ルノアは映画に出て来たアルバムの方がほしいけどタイトルを忘れた。残念。
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映画見た帰り、雑誌EYESCREAMを立ち読み。野田努のコラムでこだま和文さんのライブについて書いてあった。最初にこだまさんのMC、メールに元気?って書く時は元気じゃない時なんだよな、って言うのを見て、あっ(汗)と思う。はは、もちろん全部がそうではないけど、あてはまる所はある。嘘かもしれない。でもメールほしいよな?メールくれよ。そんなことを言っていたと思う。どんな言い方で言ってたんだろう。
そのライブはヴィデオジャーナリストがイラクで撮ってきた映像作品の上映会でのことだった。さっき見てきた映画とシンクロする。J.B.ルノアとカサンドラ・ウィルソンの歌声。ヴェトナム、ヴェトナム、みんなそのことについて悲しんでる。俺はミシシッピーでで寂しい思いをしているよ。兄弟だと知らないで殺し合ってる奴らはかわいそうだな。みんなヴェトナムのことを悲しんでるけど、俺のことも思い出して。考えてよ。こだまさんもそういうことを言いたかったのかな?どんな言い方だったのか聞きたいと思った。
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