過去日記倉庫(仮名)
もくじ|もどる|すすむ
フリフリのおれ的わたし的ベスト2007はこちらより
木曜日ですが、とてもいい天気だったのでのろのろ走りたいと思って早めに出ました。こだま和文(tp)さんのIn the Studioを聴きながら、あまりに明るい空を眺めていた。沿道の抗議メッセージの幟旗が新しくなっているのに気付く。真新しい赤。強い日光と潮風でひと夏もたずに色あせてしまう。どんなに暑くても、ひざしがまぶしくてもまっすぐ見えるようにいつも新しい赤、そして黄色でなくてはいけないのかな。
アルバムはリハーサルをモノラル録音したものだそうです。音悪い〜(笑)。それがすごく楽しい。演奏も流してるような感じで、すっきりしてて出勤前にいいな。オリジナルの曲は泣かせながらも凛々しいメロディがすばらしい。朝日の当たる家は夏になるとなぜか聴きたくなる曲。いろんな人がやってるのを聴きたい。ジェンカが意外によかったな(笑)。うわせつないわ〜とつぶやきながら聴きましたよ。
ポール・デズモンドのスタンダードtake5はやっぱり5拍子じゃない。スカとかレゲエって奇数拍子が無いのかな?Jazz Jamaicaのヴァージョンも普通にやってましたね。家に帰って久しぶりに聴きました。画像のアルバムではなく事実上2ndアルバムが国内盤として出たものを持っています。この1stのSkaravanは持ってないんですよね。聴きたかったなあ。でも持ってるThe Jamaican Beat-Blue Note Blue Beat vol.1も好き。チュニジアの夜とかモーニンとかどスタンダードがいっぱい入っています。いちばん好きなのがホレス・シルヴァーのSong For My Fatherで何回聴いても泣ける。(参考までに花房浩一さんのサイトよりライナーの文章がありました。こちらです。)
リハなのであんまりごちゃごちゃやってないっていうのもあるんだろうけど、なんかこだまさんの音質もあって、ものすごくストイックな雰囲気。山原をのんびり走りながら、うんうんすてきだけどもうちょっと力抜いても、遊んでもいいんじゃない?と南国気分が出て来てしまう。へへ。で最後のBe My Babyがキュートでよかった!これがいちばん好きだ。ロネッツのオリジナルもかわいいからかなあ。ちょうど職場に近付いて細い農道を通っている所で海に向かいながら走ってた。セメントミキサー車についてのろのろと。沖縄のミキサー車はしましまが入って色もおもちゃみたいなんだよね。ミキサーの所がゆっくりまわって、遊園地の乗り物みたいだな〜と思った。
去年の夏はフィッシュマンズを聴いて今年はこだまさんなのかな〜などと思いつつ、夜にTSUTAYAに寄って新作借りまくり。せっかくなのでbonoboとかMice Teethとか。あっキセル忘れた…でやっぱり浜田真理子ライブ(浅川マキの朝日楼が入ってる)やら加川良やら選んでしまうというのは、やっぱりまごうことなきおばさんであるなと思った。失礼ですかすみません、でもすごく聴きたくなったんですよね。
---------
帰りは満月だった。これもまたあまりに明るい月だったので、ちょっと海に寄って眺めてみた。角度的に真ん中にあって絵のようでしたね。夜はやどかりが見えないからさびしいなあ。やしがにもいます。すごいですよ。波の音と一緒にさわさわ音がするので何だろうと思ったら、無数のやどかり、やしがにとかそういう小さい生き物が歩いているんです。やどかりって肉食じゃないんだなあ。うち上げられた魚には蝿がたかっているだけ。この前見た短編映画で海に行った男の子が溶けた犬を見て驚愕するんだけど、私も数日前にこの海で見ました…きれいに溶けていた。自然の摂理というのは見事なものですね。骨はきれいだったな。
Christian Wallumrod(p)(まだノルウェー語の表示ができません)のA Year From Easterを改めて聴く。これは御茶ノ水のディスクユニオンジャズフロアにて、純粋にpopを見て選んだんだけど、先に買ってたSusanna and the Magical Orchestraのスザンナさんのお兄さんであるというのが後でわかってびっくりした。顔写真もあるけど似てない…でも音楽的な感性はやっぱり近いものがあるのでは?と思いました。どっちかというとこっちの方が好きですが、両方ツボだなあ。2005年ベストに両方入るんじゃないかと思ってます。
うーん、ぐぐってみると感想があんまりなくてさびしかった…ECMファンの方にはあんまり人気が無いの?なんというか素朴なんですよね。ピアノの音もそんなにきれいじゃないし、曲も凝ったものではない。あんまりエレガントじゃないんですよね。私はそこが好きなのですが。国内盤を買ったのにライナーにがっかりさせられました(あれはフリーペーパーとかだと許せるけど、お金を払って読むようなものじゃないなあ、正直言って。そんなに愛を感じない文章で不満)がgrinningtrollさんのページがちゃんと最初にヒットしていました。ああ、よかった。しかも詳しいことがわかって嬉しかったです。やっぱりいいなと思ったらご本人にいろいろきいてみた方がいいんだなあ。ありがとうございました。
これはとても好き!とてもいい!と思っているんだけど、他の方が聴かれると、えーこれーって思うかもしれません…この頃音楽の聴き方が変わってきていて、作品のコンセプトとか出演者の技量に学ぶっていうよりも、その音の空間の中に自分を置いて居心地がいいか、インスパイアされるかで決めてるような気がする。より直感的/感覚的になってるような、もっと音楽を細かい単位で見ているような(コーラスごととかフレーズというより音響とか、その音自体の質感とか)感じがします。今はフリーテンポ、ノンビートの音楽の方が好きだしなあ。
そんなに聴き込んでいないし、非英語圏(特に北欧)の音楽にはまだまだ疎いのでよくわからないのですが、おもしろいです。情報量は少ないんだけどいろいろ考えさせられる音楽だなと思う。バッハが好きだということで、そのスタイルでつくられた曲もどこかこの方らしく?歪むような瞬間があっていいですね。やはりtpの方のとてもなじんでいるように聴こえます。このtpの音がすごい。広告にあったように尺八というか笛にしか聴こえない時があって驚きました。ドラムが無造作で好きなようにたたいてるなーと思ったらやっぱりドラムだけ決めてなかったりしてるんですね。柔らかいtpとシンバルの弓弾き、ヴァイオリン、ハルモニウム(アコーディオンみたいな楽器)と、限りなく似ているけど触感が微妙に異なる音が重なった所がとても美しかった。
ちょうど小川未明の童話を読んでるからなんでしょうか?変なイメージが湧いてしょうがなかった。なんか妖精とかおばけの森で、人間の音楽をやってみようか、って演奏してるように聴こえた。あそこの家で聴こえたピアノがとてもきれいだった、あんなふうにやってみたい、人間の音楽っていいねって言いながらやってるような…うわ〜なんかこれも失礼かも。でもこの方のピアノを聴いていて、子どもの頃にピアノを弾いてた感覚を思い出しました。左端の低音の鍵盤をごんごんやったりとか、とてもゆっくり力を抜いて打鍵してみたりとかしてて楽しかったな。ペダルも踏んだり離したり、なんでこんないろんな音がするんだろうって思ってた。そういう原初的な感覚を呼び起こす音でした。私にとっては。
小川未明の赤いろうそくと人魚を改めて読んだのですが、北の海の話だったのですね。人魚は南の方にばかり住んでいるのではありません、と始まる物語。身重の人魚が陸を眺めながら人間の世界を思っています。人魚は暗くて冷たい海に住んでいてさびしかった。人間は魚よりも獣よりも美しくて優しいときいているから、自分の子どもはそういう所で産んで、明るい陸の世界で人間に育ててほしいと望んでいました。
ある村の老夫婦に拾われた女の子は恩を返すためにおじいさんのつくるろうそくに絵を描いて働いた。人魚が描いたからなのか、それはとてもきれいでそれを灯すと海の荒れも止み、事故も起こらないという効力も持っていました。ろうそくは売れて娘の作業がつらくなってきて、さらに南からやってきた香具師の入れ知恵で、身売りされることになってしまいます。老夫婦は金に目がくらんで娘を思いやることもなくなってしまっていました。
そして恐ろしいことに、娘が最後に赤く塗ったろうそくを灯すと必ず海が荒れ、人が死ぬことになってしまう。ろうそくを見ただけでおぼれて死ぬので皆がそのろうそくを疎んじ、近くのお宮も鬼門にしてしまうのですが、赤いろうそくはどこからともなく現れ、とうとう村が滅んでしまうことになってしまいます。うーん、なんというか、ほとんど怪談みたいなお話だったのですね。他にもいろいろ悲しい話とか悲しくないけどきれいで不思議な話とかありますが、これがいちばんいいかなやっぱり。酒井駒子さんの絵本で出てるというのでほしいんですよね…
脱線してすみませんでした。なんというか、そういう人間ではないものの人間への憧れ、みたいな感覚を受け取ったものでつい連想してしまいました。妖精でなければ、幽霊とかそんなもの…ああ、生きていた頃にこんなものを聴いたね、どんなだったかな、ってやっているような。自分のそういう気持ちを言い当てられているだけなのかもしれないけど…ちなみに妹さんのユニットのアルバムを聴いてる時もそんな感じを受けて、通じているのかなあと思った次第です。どうだろう。なんか、人間よりも透き通った、という感じの薄い気配なので、ライブではどうなんでしょう。とても興味があります。
|