私はためらわず、日記の削除のポタンをクリックした・・。

何年もの間、私は自分の生活を丸裸にしたような、
そんな日記を書き続けていた。

はじめて、日記を書いたのは、
自分の気持ちがうまく言葉に伝えることができなくて、
いつしかこの場を借りて、私は自分の気持ちをありのまま、
たった一人のひとのためだけに書き始めた。

次第に、自分にかかわる人たちに対して、
「こめんなさい」と素直にいえなかったときの気持ちや、
自分の悩み事や、周りの人たちの幸せな話など
書き始めていた。

気がついたら、この日記を読んでくれる人たちに
いろんな波紋をよぶようになり、言葉や自分の気持ちを
規制するようになった。
もちろん、人を傷つけるようなことは、ルールとして
書くことはなかったけど、でも真実を曲げることも、
自分の気持ちを偽ることもできないし、苦悩し始めた。

日記を読み返すうちに、うそではないけど、
本当ではない自分の気持ちがつづられているのを見て、
こんなの日記じゃない！！と思ったのである。
毎日書いていた日記が何日かおきになり、一週間あき、
何ヶ月を書かない日が続いた。
書かなかったのではなく、書いては消し、書いては消し、
そんな毎日が続いた。

でも、何ヶ月か空いてふと日記を書いてみたら、
「日記読んだよ」「頑張って日記つづけて」という
メールが届くようになった。
うれしくて、うれしくて、どんなに励まされたことだろう。
そんな応援してくれる人たちに対して、
私は、本当の自分を見てほしかったのだ。

私は、今までの自分の日記を削除し、心にリセットをかけた。

年があけて、初めたこの１ページに、
新しい自分を見るけることにした。
一歩、前に進めたような気分で、結構いい気持ちになった。

去年までの日記を削除し、今年新しいページを作ったことは、
いままで私の日記を読んでくれた人には、話してはいない。
せっかく応援してくれたのに、本当にごめんなさい。
でも、いつかどこかで、
「もしかしてこの日記、以前あったあの人？」
なんて思ってくれたら、それでいいかなって思っている。

今はだれのためでもなく、言葉や気持ちに規制もなく、
おもいっきり、自分のために書いていこうと
そして、また何年も何年も続けられて、読み返したとき、
くすくすって自分を笑えたら最高だと思う。

はじめまして、私まちゃこです。
どうぞよろしくお願いします。