そこにある時間


「出逢うのが遅すぎた」

絶対にそんな事は思わない。この人生で出逢えたこと自体が奇跡だもの。
「あの人」と過ごした今までの「時間」、そしてこれから過ごせるはずの「時間」を自分のための思いでとして綴っていこうと思います。


DiaryINDEX今までこれから


2009年07月11日(土) 3月4日の記憶-19時から20時まで

私はとっちゃんを出迎えるため、空港に30分前には到着していた。


とっちゃんに早く逢いたくて、待ちきれなかったみたい、私。


とっちゃんがそろそろ出てくる時間になり、出口で待っていたら、漫才師の巨人さんが出てきた。

テレビで見ている通り…


デカっ


その5分後に、疲れた顔したとっちゃんが出てきた。

いつもはコロコロ付きキャリーバックだけど、今日は1泊だからバックパックのとっちゃん。

二人でてくてく駐車場に向かいながら話していた。


「東京出張やったら芸能人みるけどなぁ」


なんて話していた。

どうやら昨日は接待で忙しかったのか、あまり寝れていない様子のとっちゃん。

車に乗るなりタバコに火をつけ、まずは一服。

そしていきなり私に


アホでブス


と言った。

ま、いつもの事だけどね。

大きなため息を一つついたとっちゃん。


「今回はテレビに出てる60代の女性に会ったけど、綺麗やったなぁ」

「みんな俺が笑顔で話してたらすごい素直にうなずいてくれるねん」

「俺が詐欺師やったら、絶対みんなをあっという間に騙せるわ」

「俺詐欺師になれるかなぁ」


って聞くから私は


「とっちゃんは素直で真っ直ぐだから無理だよ」


と私が言ったら、静かにニコっと笑った。



さらにとっちゃんは


「昨日はリアちゃんと…(言いながら腰を動かす)」

「キャバクラの●●ちゃんの白魚の様な手と胸が…」

「ラーメン美味かったなぁ」


と言ったり。

ラーメンの話はいいけど、リアちゃんやキャバクラの女性の話は、やっぱり聞いていて悲しかったなぁ。


「私も同じ女性だけどかたや綺麗と言われ、私はアホでブスって言われて、悲しくて生きていけないよ」


と言ったり、そのままをとっちゃんに訴えたら、すごく不思議そうな顔をしていた。

ま、実際話を聞いていたら、行っていないみたいだけど、それでもやっぱりね。

行ってないとは言い切れないもの。

かたや綺麗と言われているのに、私は


アホでブス


と言われ。


なんか言いかけて止めたとっちゃん。

またか…

ってのが私の感想。

とっちゃんはよく、言いかけて「やっぱり言わんとこ」と言ってやめてしまう。

私は運転しながら、


「何を言いかけてやめたんだろう…また私が凹む事かなぁ…」


と思っていたら、


「お前また悩んでるやろ、俺が何を言いかけて止めたか」

「俺、お前がそうやって悩んでる顔見るの結構好きやねん♪」


喜んでいいのか悪いのか、分からないや。


一度話題はブレスの話になった。

結局とっちゃんには合計4つのブレスを注文することになった。

値段は…まだ組んでみないと分からないけど、


4000円×4=16000円


くらいかぁ。

私は石の値段やら色んな事知ってるから安いと思うんだけども…。


またまた話はリアちゃんに。

だんだん本当に泣きそうになりながら運転していた私。

そして一生懸命自分に暗示をかけようとした。


「大丈夫、これがとっちゃんなりに私を可愛がってくれる大事にしてくれるやり方なんだから」


と言っている私を見て、ニヤニヤ笑いながら「そうやで」と言ったり、「ま、お前の勘違いやけどな」って言ったり。

そしてやっぱり涙がでそうになる私。


「俺がキャバクラ行ったとしてもお前に関係ないやろ?」


とまた言うとっちゃん。

あんまり悲しくてとっちゃんの膝を触ると


「触るな!」


と怒られつつ、腕をつねられる。

「悲しくさせるから、触って安心したくなるの」と言うと


「好きだから触るな!」


と返ってきた。

触られたくないから言ったとしか思えない台詞やね。

はぁ・・・。


あんまり悲しくなってきたから話題を変えた。

クリスマスプレゼントに買ってあげたデジカメの防水ケースを買ってあげようと思い話をしたら


「有美ちゃん、ありがとう!可愛いなぁ好き!」−とっちゃん

「なんだかプレゼントと引き換えに手にいれた言葉みたい(=´;ω;`=)」−有美


と私が言ったら、とっちゃんが


「素直に褒めたと思ったら、ひねくれる」


と言うとっちゃん。

↑この話の流れなら誰だってそう思うと思うよ、とっちゃん。


そんな話をしているうちに車は地元に戻ってきた。

とっちゃんは


「福岡の中洲はキャバクラのネオンでまぶしいけど、ここはホンマに暗いなぁ」 − とっちゃん

「やっぱりキャバクラ行ったんだ」−有美

「今そんな悲しがるところなかったやろはてな風景を比べただけやろ」−とっちゃん


またまた降り際に悲しくなってきたから、思わず赤信号で止まった時に、とっちゃんの腕に頭を擦り付けた。

すると、とっちゃんが


「欲求不満がたまってる」−とっちゃん

「え、フケ?フケなんかないよぉア セ」−有美

「ちゃう!俺は欲求不満って言ったの!」−とっちゃん

「欲求なんかたまってないもん」−有美

「欲求不満じゃないなら触るな!」−とっちゃん

「じゃぁ、私欲求不満だから触る!!」−有美


となんだかわけのわからない会話をしていたとっちゃんと私。

「つねるぞ」って言われたけど、お構いなしに触っていたら


「あのな、ドSってのは嫌がってる相手を触るのがいいねんぞ」


と言ってきた。

だから


「たとえつねられても、寂しいほうが嫌だから触るの」


と私が言うと


「大丈夫だから、大丈夫だから。大丈夫なの」


と、確かこんなことを言ったとっちゃん。


いったい何が大丈夫なんだろう。

腑に落ちない。



とっちゃんを家の前まで送り、「ばいばい!」と私が言ったら、


「ありがとう。気をつけて行けな」


と声を優しくかけてくれたとっちゃん。

一応、木曜か金曜日にも逢える予定。



大丈夫、とっちゃんも私のことが(きっと)好きだから。

大丈夫、私たちは離れない運命なんだから。

大丈夫、現世も来世もとっちゃんと私は一緒なんだから。


大丈夫。


大丈夫。


Toっちゃん

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