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20070703

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2008年12月14日(日)
クリスマス

面接試験で頭いっぱいの彼。

もちろんクリスマスのことなんて、

眼中にない。

もともとイベント事には無関心だけど、

今回は特に、興味がないみたい。

「もう少しでクリスマスだねえ。早いねえ」

なんとなーく匂わしたところで、

相手になんかしてもらえない。

だって彼は、自分の将来に夢中だから。



そして昨日、デートの帰り道。

やっと彼の口からクリスマスの話題が。

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そっか。そうだよね。

別に去年だって、特別何かしたってわけじゃないしね。

ちょっとおしゃれなレストランで、食事をしただけ。

プレゼント交換だって、結局はしなかった。

思えばあなたに貰ったもので、

なにひとつ形に残るものなんてない。

でもそれだけで、十分だった。

少なくとも、今までは。




「下手に気張ってどこかへでかけるより、

いつものあの店で、ご飯でも食べようよ」

あなたの言い分はもっともだ。

だけどこの虚しさは、何なんだろうね。



今のあなたにとって、

この先の私にとって、

私なんて居ても居なくても同じなんじゃない?





あなたの運転に揺られながら、

そんなことを思った、夜。