舌の色はピンク
DiaryINDEXpastwill


2022年04月18日(月) 性暴力被害者の弁、外国人との触れ合い、烏と亀の民話

曇り。肌寒い。
カーテンの具合はいい感じ。
明るすぎず暗すぎず。
ピーカンの晴れ模様でどれだけ日差しを通すかはまだわからない。

弁当はハンバーグ。
先週冷凍しておいたもの。
解凍の手間がなく焼けるから楽だな。
でもケチャップをかけ忘れてもうた。

電車内で、
性暴力に遭った女性の法廷における15分間の陳述の記録、
という記事を読んで涙が出てしまった。


全面的に味方したい一方で、
だからこそ冷静にものを見る必要があるとして、
やっぱり噛み合ってないな、とは思う。
男性の性欲についての言及がない、
内実としてはあるのだろうけれどもそれは
「魂の殺人、という表現でわかった気にならないでもらいたい」
という主張と同じ論法で、
加害者側と言論的な信頼関係が気づけない以上、
生きた話になりにくいだろうと思われる。
認知的な歪みを指摘するのであれば、そこには正常と異常の線引がある。
線引がある以上は基準が置かれるわけだけれども、
男性、女性という二項が同社会を形成している以上は、定点化されるものじゃない。
わかりやすい話、男性だけで構成された社会であれば問題にならないことが、
現実では女性も対等に社会を構成してるんだからそうはならないよね、となる。
男性にとって”それ”を歪みと認めさせるには、事実的な根拠はないということだ。

女性は厭わしいことだけれど、
こうして女性が苦しさを訴えるほど、
どれだけ傷ついたかを打ち明けるほど、
いかに理不尽な横暴で人生が狂わされたかを叫ぶほど、
それ自体が「性的な興奮を呼び起こす」こととなる、
そういう男側の性癖がある。
これを、認知の歪みだ、犯罪者の社会的逸脱因子だ、
と言い習わして一掃しようとしてはならない。

…でもこういう話、よっぽど長文じゃないと無理だな。
女性が人格ある一個人として扱われるために
男性が生の女性と接して傷ついてという経験をするためには
男性が人格ある一個人として扱われなかったという経験を
しないで済むようにするためには……
とか延々続けられてしまう。

とりあえず今回思ったのは、
トキノを書き上げて
「祝福」について自分なりの答えを出せたと満足していたのに、
この作品書き上げたところでまったく
性暴力に苦しむ女性を救えなんかできないってところで
ものすごい無力感に苛まれた。
うぬぼれるなって話だけど
それはそれとして実感してしまった。


帰路、
荻窪駅着いて改札出て階段降ろうかってところで
中東系?の若い女性から話しかけられた。
日本語は覚束ないようだが手の上のカードを示している。
留学生なのだがお金がなく、お菓子を売っている…とのことだ。
このテのおねだりを久しぶりに見かけた。
会釈だけして階段を降りた。
…のだが、
引き返した。
あれに何か裏があったとしても、
組織的な運営としては費用対効果悪すぎるし、
これを入り口としてなんらかの続きを目論んでいるなら無視すればいいし、
といった数々の判断を働かすのもなんだか馬鹿馬鹿しいと思った。
聞けば、一つ500円で売っているという。
チョコレートの詰め合わせのような菓子袋。
正直いらない。
お菓子はいらないのでこれだけどうぞ、と
1000円だけ手渡した。
礼の言葉を聞くのもためらわれて逃げるように去った。

21時半、ちょっと肌寒い雨の中女性一人で、
マッチ売りの少女よろしく500円を得ようと頑張っている。
1000円渡したからってなんだっていうのか、
暖かい言葉の一つでもかけてやれたんじゃないか、
とぐるぐる考え込んでしまい、
いいことしたなあなんて全然浸れはしなかった。

どうして
「じゃあウチにおいでなさい、飯ぐらい出すから」
と声をかけてやれないのか。
そりゃあ、
家にいる妻は身重で今はなんらのリスクや不安をかけさせたくもないし、
コロナ禍でもあるし、
その誘い自体に問題がありもするだろう。
それらがなくったって、なんだかんだで”理由”が発生して、
結局手を差し伸べたりはしないのだ。
金はたいていのことを肩代わりしてくれる。
でも本当は、肩代わりでない方の本質を、自らまかなってやりたいのに。
やりきれない。
せめてこの無力感、焦燥感を糧にして、先々につないでいきましょう。


夕飯は豚しゃぶ。
玉ねぎのスライスは
レンチン40秒後空気に10分さらして時短の辛味抜き。
ポン酢をかけて万能ねぎ散らして食べる。美味しい。


妻からいくらか報告を受けた。
来客の予定がちょこちょこ入る。
コロナと妊娠の反動で近年稀にみるリア充ぶり。
まぁ子どもできる前に会っておきたい人は多いしな。


文章作品をアップするため、星空文庫に登録した。
小説投稿サイトで検索すると、
浮わついたバカみたいなプラットフォームがたくさん出てくる。
比べるとこの星空文庫というのは、
ランキング機能もないしレビュー機能もない、
ユーザー同士の馴れ合いというかコミュニケーション自体もないし
ただ小説を投稿公開するだけ、というシンプルさで、
利用者数は少ないようだけれど
自分にはいちばん適していると思った。
しかし自己紹介で参ってしまった。
とりあえず、感想もらえると嬉しいですの一言は入れておいた。
この利用者数の少ないサイトで、
僕のなんら人を惹きつけはしない作品をたまたま読み通した人が、
わざわざTwitterでDMしてくれる…なんて思えないけど、
まぁ望むだけ望んでもいいだろう。


洗濯物干して寝室へ。
モロッコの民話がキレていた。
天使の結婚式があるから招待するよ、
と烏が亀に呼びかける素敵な導入。
烏の背に乗った亀は
空からの景色はどうだいと聞かれる度に、
美しい比喩で景色を讃える。
でもある高さまで達したとき、亀は背から落ちてしまい、岩場に激突。
烏はその亀の飛び散った死骸をついばむ…。
「天使の結婚式に招待されようなんて輩は、
こんな末路をたどる宿命にあるのです」
という唐突なナレーションで終わり。
マジかよ……。
烏と亀が仲良さそうに思えてたからかなりつらかった。


れどれ |MAIL