舌の色はピンク
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晴れ。 個別に取得できる夏季休暇制度により今日はお休み。 でも7時には目が覚める。 寝具一式を洗って干した。 みるみる乾いて気持ちいい。
トースト食べながら見ていたNHKで デジタルヒューマン という技術を紹介していた。 一つの空間に数十だか数百だかのカメラを設置し、 中央に人間を立たせ多角的に撮影をする。 するとその人の立体CGが画面上に投影される。 この立体CGは あらかじめ用意されているプログラムによって 即時動かすことができる。 表情を変えたり、全身を運動させたり、 本人がその場で振る舞っているかのような映像にもなる…
もともとあった技術の延長で ここからさらにその向上が期待される一方、 番組では触れられていなかったが ディープフェイクの問題もあり、 この先の運用に向けては さまざまな観点から論じることができる。 が今回関心をもったのは、 「分身」 という見方だ。 分身にはかねてから注目していた。 文学における分身は、 「私」のありかを探る試みとして、 かなりあの手この手で追及されてきている。 民話や怪談、突拍子もないSFもひっくるめて、 おおよそ考えうる限りの分身について アプローチしていった批評本は何冊か読んだ。 だが今回のデジタルヒューマンの発想はなかった。 ビジュアルイメージだけの分身。 強いてあげれば人形が近いだろうか。 本人と瓜二つの動く蝋人形。 だがデジタルヒューマンは画面上にしか存在しない。 なにより不気味なのは、 その分身が他者によって動かされている点だ。 自分でもなく、神でもなく、また 「全体の広がりをもつ他者」でもなく、 「ある誰か」によって動かされる… まだあまり考えはまとまらないけど、 途方もない恐ろしさと、 それがゆえの面白さを感じてしまった。
午前中はごろごろと怠け、 午後から在宅勤務となる妻を出迎えて 素麺だけ食べさせてから外へ出た。 夏の盛りを味わうために自転車で走り回るのだ。 平日昼間は人出も少なく、 引っ越し先の周辺を下見するにはちょうどいい。 がまずは鷺ノ宮に向かった。 読みたい本が鷺ノ宮図書館にあるからと 鷺ノ宮駅前まで繰り出して、 さて路上の地図でもないかなと見渡したところに交番が。 中にいた警官も手すきの様子だったから声をかけた。 「すいません、ここらに図書館ありませんか」 「図書館!? 図書館…」 駅前の交番勤務で その土地にある図書館を知らないなんてことがあるのか… 僕が名探偵なら彼は本当の警官ではないとか推理し始めるところだ。 まぁまだこの交番に着任して間もないのだろう。 なんらかの事情で一時的に派遣されてきているだけかもしれないし。 警官は地図を広げて図書館の位置を確認してくれた。 「あぁ、ええとですね、そこの、ドラッグストアがあるでしょう。 あのドラッグストアの右手の道をちょっと進むと、 かりん糖の店があるんです。 すごく有名なお店です。 その店の手前を左に曲がるとすぐです」 "すごく有名な店だからわかるでしょう" というニュアンスだった。 有名だからって目立つわけではないのは自明なんだけど その主観と客観の入れ違いが面白かった。
図書館施設は階下が区民活動センターとして機能しており 今はワクチン接種の会場となっているようだった。 「こんにちは。ワクチン接種に来られた方ですか?」 「いえ、図書館に用があって」 と答えたところ職員は無言でそっぽ向いてしまった。 別に全然いいんだけど これ人によっては この職員の悪評を立てるよなあと思った。
鷺ノ宮図書館は古びていて 洒落っ気も皆無で 到底若者が寄りつく場所ではないのだが 本の品揃えは強い。 決して多いわけじゃないのに 「そうそうコレコレ」 と言いたくなる本がたくさんある。 今日は目当ての経済学の本と、 洋菓子のレシピ本と料理のレシピ本、 あと都市論の本を借りた。
そっから西荻へ。 西荻は変わらないようでゆっくり変わってる。 ここでもやはり、個人商店がつぶれてチェーン店が増えている。 大規模開発の憂き目から逃れているだけで 確実に浸食されていってる。
でも神明通りには生気があった。 神明通りの先にある新居の周辺をかるく流して、 次は荻窪へ。 ここでも一つ図書館に立ち寄る予定だったが 大通り沿いなら図書館への案内板があるかと思われきや 全然見当たらないまま駅に辿り着いてしまった。 スマホには頼りたくないんですねー あれやると 辿り着くことばかりが目的化して経過を楽しめない。 経過の最中生きてないのはいただけない。 なんのために生きてんだって感覚になる。
さすがに暑くて汗もいっぱいかいて ひっさしぶりに自動販売機を使った。 何年ぶりだろう。 人に買うことはあっても 自分のために自動販売機で飲み物買うなんて。 炭酸買って飲み干した。 うまい…。夏の醍醐味。
それから映画を観た。 『サマーフィーリング』。 恋人だか婚約者だか妻だかが倒れて おそらく植物人間状態に、 へたしたら亡くなってたのかも… そのへんは明確にされないけど とにかく主人公は失意のどん底で苦しみながら 彼女の家族や友人とやんわり支え合っていく。 筋書としては彼女の妹と仲良くなるのだが 恋仲にはならない。 お互いの意も明らかにならない。 結果としてぽっと出の女と主人公の男はくっつく。 妹は泣く。 ええー と声をあげてしまった。 それとそうだ、この映画女性の体へのフェティシズムがある。 ホットパンツ多すぎ。 夏を強調したいからって生足率高すぎ。 胸はのきなみ小さめで、 それなのにだいたいの女が胸元開いた服着てる。 それも単にTシャツとかで。 べつにお色気シーンて感じでもないんだけど。 いや眼福だったけど。 あと妹役がジュリエットビノシュそっくりだった。 あれで首がもっと細ければな。
夕飯は炊き込みご飯。 あさりの酒蒸しに醤油と麺つゆとみりんを加えて 生姜とみょうが刻んで いっしょくたにご飯炊いて 大葉を散らした。 大葉合う! これとサラダだけじゃこころもとないから 先日やったエリンギのバター醤油焼きも添えた。 エリンギはほんと食感いい。気持ちいい。
食後はスイカ切って食べた。 大量に食べた。
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