夜は心の隅に押し寄せて。その場限りの空想でまた人を悩ませる。次の者。また次の者。終わりの見えない無口な列の最後尾が僕。宙を舞った美しい記憶は、やがて天井に張りついた憂鬱に覆われる。スカートをはいた僕と長いコートで目を瞑る君。新しい絵具で塗りつぶそうか。白?黒?赤だ。きっと赤が良いよ。君も僕も、赤がとても好きだから。目を閉じたらこぼれてく。目を閉じたらこぼれてく。これは何?おやすみ。