心臓静脈動脈


2007年11月12日(月) 『恋影花』

頼りなく伸びる蜘蛛の糸を
たぐり寄せて見つけた恋ひとつ
嘘をつく時の哀しい瞳が
とても綺麗で無口な人


たたずむ背中に
声にならぬ声を投げた
せつなさそれより
爪の痕だけ滲みます


濡れた裾のほころび貴方
残り香だけ頼りに探す
紅の色も霞みゆけば
ひらりひらり花弁が舞う


届かぬ想いだと知ってたわ
だから溶けてしまいそうな私は
貴方を愛するフリをしては
貴方を愛す私を愛した


季節も過ぎれば
好む色も変わるのでしょう
それなら今すぐ
すべて貴方に捧げます


鳴らす声は途切れとぎれに
貴方の名を呼び続けてる
これが永遠を繋ぐとすれば
なんと儚い刹那でしょうか



桐の花も散りゆく頃に
貴方眠るその隣には
深く想う人がいるのね
曇る窓を指でなぞった


濡れた裾のほころび貴方
残り香だけ頼りに探す
紅の色も霞みゆけば
ひらりひらり花弁が舞う

今も枯れぬ恋影の花...


綺桜シンヤ |MAIL