One And Only
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只今、午後9時45分。
隆さんからの連絡はは何も無い。 と、書いているところに帰るコールを着信。
「打ち合わせで遅くなっちゃった。」
「ボスが怒ってヒートアップしちゃってさ。」
「疲れちゃったよ」
ハァ、と溜息交じりの隆さんの発言の度に、私は「ふーん」と一言だけ。
「疑ってるの?」
隆さんの問いかけに、「別に」と答える私。
本当に打ち合わせだったのかもしれない。 でも、本当は違うんじゃないかと思う私がいて。
彼女さんと食事をしていたのかもしれない。 もしかしたら、彼女さん以外の女性と逢っていたのかもしれない。
仕事よりも女関係の疑惑を持ってしまう。
隆さんは私のことを信じているとよく言う。 でも私はその言葉を信じられない。 だって、私のことを信じているなら、とっくに彼女と別れてるでしょ? 本当は私と同じように隆さんも信じていないのだと思う。 どこかに別の男性がいるのではと思っているから彼女から離れようとしないのだと思う。
信じるって言葉、容易く信じられない人間になってしまったようです。
のぞみ
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