One And Only
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二ヶ月ぶりに由さんが上京してきた。
業務が終わってから新幹線に乗るから、 東京に着くのは遅くなってしまうけど、 逢えるの楽しみにしているね。
翌朝はのんびりできるということで、お泊り決定。
私も仕事を終え、 普段あまりしないオシャレをして、 電車に揺られながら東京駅へ迎えに行く。
由さんに転居することは話していた。 物件選びのポイントなんてアドバイスまで受けていた。 部屋が決まったことも報告した際、
「 じゃぁ、今度お泊りしちゃったりなんかできたりして。 」
という由さんの発言にも どうぞ。 なんて返事したりした。
また、隆さんにも本当のことを言えなかった。
会社の飲み会があって帰りが遅くなるよ。
なんて嘘までついてしまった。
隆さんへの気持ちは日に日に育っていて。 愛情の深みも増していることわかる。 たぶん、今までこんなに誰かに大切にされたことが無いと思えるくらい、 隆さんには愛され大切にされていることが実感できる。
でも、なんで気持ちが由さんにも向いてしまうのだろうか。
同じ既婚者という立場に安心するのだろうか。 家庭という背景に魅力を感じるのだろうか。
由さんに何度も抱き締められながら、
寝ずに私の帰りを待っているであろう隆さんを思うと、
このままじゃいけないと改めて思った。
のぞみ
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