One And Only
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うっすら月明かりに照らされたテラスにあるバスタブ。
後から抱かれる形でぬるいお湯に浸かりながら、
天高いところにある月を見上げながらのんびりとした時を過ごす。
髪を撫でられ、 唇や首筋や肩にキスをされて、 ぎゅっと抱きしめられながら肩に置かれたその人の髪の匂いに想いを馳せる。
ライトを落として暗闇に包まれる部屋に、 小さなプラネタリウムを作動させて天井いっぱいに星を輝かせる。
私とその人は真っ白なシーツのベットの上に寝転んで、 抱き合う形で天井を見上げる。
時折、すーっと流れる星を見つけては、 ヒーリングミュージックに耳を傾けつつ、頬を寄せ合う。
作り物の星空だけど、満天の星空の下。 いつしか互いに求め合い、愛し合って眠りについた。
夢みていたことを、実現してくれたのは隆さん。
誰よりも私の欲しい言葉、嬉しいことをしてくれる。
言葉も行動も嘘偽りの無いものだということは悲しいくらいに実感できる。
その分、離れたくなる。
のぞみ
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