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履かないスニーカーを眺めて/ふきのとう
野良猫
誰かが投げ捨てたような雨の朝
多分あれは男の子
時折後ろを振り返りながら
水たまりのひろばを走っていった
あんなにぬれて、
泥だらけで。
哀れむ気持ちはそのまんま
左胸へと戻ってくる
乾ききった室内で、
ただ息をしてるだけなんて。
ブラインドの隙間から
不本意にもかち合ってしまった目は
片まゆを持ち上げて
いたずらに笑ったように見えた
2008年08月06日(水)
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