ピッツィカート

その手が星に届いて
慣れた住処すみかを後にするとき


最後の夢はどこでしょう
色と音と孤独のまほろば


海のそば、白い小さなアトリエで
思い思いを描きましょう


夜の階段に腰掛けて
三日月をはじいて遊びましょう


そうして
おしまいの鐘が鳴ったら


かつて夢中になって奏でた
小気味よいリズムを偲んで


薄いコーヒーを飲みながら
昔話をはじめましょう
2007年10月30日(火)
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