本能

誰も知らない空っぽの部屋で
雨の降る日は外を眺めて
月の夜には天窓の下で


拾われた猫みたいに
屋根のあることに感謝して
飼われることを選んだ


封印していたはずの本能が
ずれた心の隙間から
漏れはじめている


贅沢だと責められようが
無謀だと笑われようが
 

それに気づいてしまったのだから
2007年07月16日(月)
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