いなくなってしまえば
悲しいことなんかなくなると
最初からいなければ
悲しいことに気づくこともなかったと
そう思って
いなくなる準備をしたけれど
黙っていなくなることができずに
声を聞いたらいたたまれずに
いやになるほど知っている
とりのこされる苦しみを
悲しみから逃れるために
押し付けることはできなくて
でも ほんというと
そんなキレイな想いなんかじゃなく
ただ 声を聞いていたいだけ
たましいなんかつながっちゃいなくても
まだ そばにいたいだけ
それだけのこと
ただの身勝手な想い
もしも 許されるなら
たとえ 許されなくても