アヒルのきもち


それは 週明けの深夜
シャボンの香り エコーする鼻歌
塩ビのくちばしに気まぐれなキス


あるいは 
思い出さえ流し去るつもりでいた新しい朝
酔った勢いで捨てた歯ブラシを探す


時間と記憶のトリックにのまれ
おそるおそる寄り添った肩は
愛しい嘘に傷ついて


涙で溢れたバスタブに
心まで沈めた日曜の午後


いつでも いつだって
君のほんとうを ここでみている


君の信じる道を 思うままに
不器用でも 回り道でも
見返りなんか得られなくても


今夜もこのせまい空間で
未練がましい君の泣き言を
黙って聞いてあげるから







2007年07月06日(金)
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