履かないスニーカーを眺めて

生き急いだあの頃は
とうに崩れ去り


大事なものはいつも
この手には残らない


これから
どこへ行くのだろう


中途半端なかかとは
この街を嘆くけれど


うなずく心が
はがゆさとむなしさを
静かになだめる


いつか強さにかわるのなら
この道のりも無駄ではないと


誰かを責めずにすむのなら
この道のりも

         
少し、遠回りだけど


ずっと遠回りしているけれど









2007年05月10日(木)
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